ものすごく久しぶりに、アート鑑賞のために会場へ足を運んだ。
国立新美術館で開催されている「佐藤可士和展」
ユニクロ、日清食品、今治タオルなどのシンボルマークデザインで有名な人。
でも実際はロゴだけでなく、企業まるごとプロデュースする仕事がほとんどのようだ。
これを「ブランディング」というらしい。
今回の会場構成や運営も、すべて本人とそのチームによるもので、
これを「キュレーション」というらしい。ふむふむ。
会場の入口では、音声ガイドをスマホにダウンロードできるようになっていて、その解説はなんとご本人の声。
これってちょっと贅沢なんじゃない? 帰宅してからも聞けるわけだし。
展示内容は、彼が手がけた企業や商品のロゴが巨大なオブジェになっていたり、
セブンプレミアムの商品が壁一面に貼りついていたり、
楽天のコーナーでは、キャラクターのパンダが部屋で待っていたり、検索ワードで形成された人間の映像が映し出されたり…
写真撮影も自由。「これってなんか異業種会社の展示会だっけか?」と笑いそうになった。
ちょっと異色だったのが、最後にあった「FLOW」。
青い絵の具をたっぷりつけた筆を振って、紙に一切触れずに描かれたものを生かした作品で、これは意外だった。
「LINES」という彼らしい赤を使った直線いっぱいの作品と一緒に並んでいたのがおもしろかった。
全体的にはわかりやすくおもしろい展覧会で、平日お昼ど真ん中を予約して行ったので、空いていてよかった。
観終わって外に出て深呼吸。
六本木なんて都心に出てくるのも久しぶりだった。
コロナの蔓延で、音楽ライブも芝居も全然行けてない。
生(ナマ)ものに飢えている自分をどうにかなだめている日々である。
…と、ブログをまとめていたら、例の緊急事態宣言発令でこの展覧会も急遽終了になった。なんだかなぁ。
ギリギリにて行けたことにはホッとしている。
発散出来てない何かが、ちょっとづつじんわりと溜まってるのを感じるよ(-。-;
もうちょっと…もうちょっとがんばろ!
生モノを吸収しないと、体内に湿ったブツブツみたいなものが増えて心が重くなる感じがします。
がんばれるところはがんばろう。