#「むかし・あけぼの」 新着一覧
「19」 ③
・中宮がご出産された若宮は、すこやかな姫宮さまだった(皇子さまだったらよかったのに)という人、(いや、この多難なとき、姫宮のほうがかえってよかった)という人もあ
「19」 ②
・その夜、中宮は私をお側に呼ばれて、「わたくしはあの時、世を捨てるつもりでいたけれど、...
「19」 ①
・三条の自邸へ帰って私は、四、五日、呆然と過ごした中宮からの忍びのお便りも、ここしばら...
「18」 ④
・数日後、夜遅く門を叩く者がある無礼といっていいほど、荒々しい小さい邸なのに、何だって...
「18」 ③
・ところで経房の君が、この隠れ家へ来られたのは、中宮側の情報をもたらして下さる、ためで...
「18」 ②
・それにしても私は、女同士の陰湿なひめごと、耳打ち話、しみったれた思惑に、くさくさして...
「18」 ①
・私はもう長いこと、里下りをしているしかもいま居る邸は、世間には隠している中宮の御前に...
「17」 ②
・筑紫へ、出雲へ、と出立した罪びとのもとから、中宮へしきりにお便りが寄せられる詩人才人...
「17」 ①
・私は結局、長い里下りをすることになった内大臣・伊周(これちか)どのたちの、騒ぎはいっ...
「16」 ⑩
・則光は、昨夜は内裏で宿直だったそうで、彼の話を聞いてやっと、少しばかり様子がわかった...
「16」 ⑨
・右衛門の君と、話しているうち夜が明けて、邸内はひそかな人声、馬のいななきのうちに、目...