#平安王朝 新着一覧
27、むかしあけぼの ②
・「内裏のお使いが見えていられます。忠隆さまが・・・」私は館の中では国守夫人の扱いを受けている。忠隆、あの蔵人の忠隆が。彼の顔を見るなりもう涸れてしまった、と思っていた
27、むかしあけぼの ①
・棟世からの手紙が届けられた。「皇后崩御の知らせを聞いてすぐあなたのことを思ったが、さ...
26、むかしあけぼの ④
・ご葬送の夜、朝から雪が降っていたが夜になってますます烈しくなる。霊柩車の糸毛ぐるまは...
26、むかしあけぼの ③
・(少納言、わたくしはいろんな面白さを知ったわ。それを書きなさい。『春はあけぼの草子」...
26、むかしあけぼの ②
・相撲の節、というのは左右の近衛府がとりしきり、毎年初秋のころに行われる行事で、全国か...
26、むかしあけぼの ①
・棟世の娘は打ち解けてきたようで続けて言う。「それからもう一つお願いがございます。この...
25、むかしあけぼの ④
・五月になった。(今の六月、梅雨どき)空はどんよりと曇り、家々の軒や廂にはびっしりと菖...
25、むかしあけぼの ③
・「興ざめなものは、昼吠える犬、と思っていたが、このおきな丸だけは別だ」と主上は仰せら...
25、むかしあけぼの ②
・犬好きでない、中納言の君や右衛門の君は、「まあ!帰って来たんですって?・・・なんてし...
25、むかしあけぼの ①
・二月二十五日、中宮は「皇后」という名称にお直りになった。形ばかりの皇后大夫が決まった...
24、むかしあけぼの ③
・「若宮のために強くならなければ、という気がしてきたわ、少納言」中宮は仰せられる。はじ...