#星玉 新着一覧
drop38.青石
【青石】その石は深く濃い青色をしていた手のひらに収まるくらいの大きさ冷ややかな感触握りしめ胸に抱くと冷たさのあまり体も心も空気さえも震えるやがて涙が溢れ
drop37.夢見歌
【夢見歌】遠い昔永遠の標になるという夢見歌を歌っていたのは雲の道で出会った歌唄いだった...
drop35.幻夕
【幻夕】夕暮れの星にいた頃時たま幻灯屋がやってきて幻灯を見せてくれた小一時間の別世界終...
drop34.夕映
【夕映】別れの言葉を連ねる紙に白色は目映すぎた外は雨が上がったよう手元の紙が次第に茜に...
drop28.静寂
【静寂】灯台守の魚に勧められ海宿に身を寄せることにした部屋は静寂の間だという海はすぐそ...
drop27.窓
【窓】星のない夜闇道をしばらく往くとあの窓に出会う窓から漏れる灯りガラスに浮かぶ影影の...
drop26.水晶片
【水晶片】詩をひとつ欠片屋に持って行くと引き換えに小さな水晶の欠片をくれるためた欠片を...
drop24.手紙色
【手紙色】雨の夜ペンを走らせる音に雨音が重なる今夜燃やすための手紙を書く手紙回収屋の小...
drop19.奏
【奏】季節は風になり風は歌になった過ぎたものたちは強く弱く重く優しく奏でられ星も見えな...
drop12.夢界
【夢界】夕暮れ深くに押し寄せてくるのは記憶の布だそれは長いヴェールのように時に茜色に時...