パク・ジョンミン「恋愛に国境はない、ドラマのような恋がしてみたい」
SS501のメンバーで、自他共に認める“セクシーカリスマ”のパク・ジョンミン。台湾でも歌手活動を行うほか、台湾ドラマ「シュガーケーキガーデン~翻糖花園~」に出演。撮影現場では唯一の韓国人俳優として台湾人俳優との共演に臨んだ。誰もが不安を抱くであろう現場で、彼は明るい笑顔で気さくに振るまい、スタッフとも家族のように過ごしたという。明るい性格でどこの国にも適応できる柔軟性を持つ彼は、流ちょうな日本語で撮影エピソードやプライベートについても教えてくれた。
プロデューサーへの信頼だけで出演を決めた
Q.台湾ドラマ「シュガーケーキガーデン~翻糖花園~」に出演したきっかけは?
プロデューサーのアンジー・チャイさんが、僕のことをすごく気に入ってくれて、出演作を作りたいと言ってくださったんです。すごくありがたくて、出演しようと決めました。
Q.アンジー・チャイさんは大物プロデューサーですが、ジョンミンさんのどこに魅力を感じたとおっしゃっていましたか。
うーん、やっぱり見た目かな(笑)。以前お会いしたことがあったので、僕の性格とかを見てくれていたんだと思います。台湾で芸能活動をしていたこともあって、オファーを頂いたんです。
Q.出演が決まった時の心境は?
実は、台本がまだ第1話しか出来ていない状態だったんです。ですが、アンジー・チャイさんを信じてやろうと思いました。海外ドラマへの出演は、最低でも台本が半分以上出来た状態で、それを見てから決めるし、修整された最終台本が出来上がってから撮影を始めるんです。でも、本当に第1話しか台本がない状態でした。アンジー・チャイさんへの信頼感があったからこそですね。
Q.台湾で行われた撮影はどのくらいの期間でしたか?
8カ月ぐらい。その間、韓国でも撮影があったので、実質半年ぐらいですね。韓国と台湾を行き来しながら撮影をしました。俳優とスタッフの境界線がなくて、「みんなで一つのチーム」という感じで、和気あいあいといった雰囲気で楽しかったです。
Q.日本のドラマにも出演経験をお持ちですが、海外の撮影現場で感じたことは?
韓国や日本の場合は、第1話を撮ってから第2、3話を撮るというスタイルですよね。でも、今回の台湾ドラマは事前制作なんです。だから、第1話の1シーン、第16話の8シーン、第8話の5シーンというふうにばらばらに撮るんです。各話ごとに作家が異なっていて、確か3人で分けて書いていたと思うんです。だから、物語がどう展開していくのか全く分かりませんでした。だから、第1話の台本を見てからすぐに第8話の台本をもらうような状況だったから「え、こうなってるの?」みたいな感じですよね。状況劇みたいな感じで演じました。先に撮ったものをどんどんつなぎ合わせていくんですよ。
Q.演技力が付きそうですね。
瞬発力が付きましたし、経験値も上がったと思います。
Q.もしかして、アドリブもされましたか。
ちょっと笑えるシーンではアドリブを入れることもできましたが、後の展開がどうなるのか分からないので、ドラマの展開上あまりアドリブを入れることはできませんでした。
Q.まだ第2話までしか見ていないのですが、劇中、ヒファン役は明るいキャラクターがジョンミンさんそのままでしたが、自身と重なる部分が多かったのでは?
第2話まではね! ハハハハ。第2話までは明るいジョンミンなのですが、回を重ねていくと想像以上の展開が待っているんですよ! シリアスになったりもするし…。僕としては、そうしなくてもいいのになぁと思うんですよ。
共演者やスタッフとは家族のように過ごした
Q.ジョンミンさんはとても明るい性格だから、どの国のどの現場にも、すぐに溶け込めたんじゃないですか?
そうかもしれないですね。監督や助監督、スタッフともすぐ仲良くなれましたね。
Q.以前、会見で「言葉の壁はほとんどなかった」とおっしゃっていましたが、語学を勉強するために必要なことは?
「コミュニケーションを大事にしないといけない」と思っています。監督が何を望んでいるのか、何をおっしゃっているのかを自分が把握しておかないといけないから、スタッフや共演者の方々にいろいろと教わりましたね。
Q.共演者やスタッフらとは、中国語と英語、どちらで話をしていたのですか?
主に中国語ですね。でも、分からないところは通訳の方がいるので、その人に頼みました。中国語のダビング吹き替えになっていますが、時々韓国語も交えて中国語のせりふで演じているんですよ。中国語じゃないと他の共演者が何を言っているのか、分からないでしょう。
Q.兄役を演じた、ワン・チュアンイーさんとの共演はいかがでしたか?
彼は、お芝居について教えてくれたりして、優しかったですね。彼は日本語も少し話せるんですよ。台湾でのシーンが多かったので、中国語を教えてもらいましたし、僕も日本語と韓国語を教えてあげたりしました。
Q.ジョンミンさんの中国語の実力は?
うーん、簡単な日常会話だけですよ。そうですね、6歳児ぐらいの実力ですかね。
Q.劇中、結婚に全く興味がないのに20回以上もお見合いをさせられる、財閥御曹司パク・ヒファンを演じられました。もし、実際にお見合いをするなら、相手のどういう点を重要視しますか?
多分、相手の性格ですね。笑いのポイントが合うかどうかとか。そういうことが一番大事だと思っています。変なところで笑ったりすると、やっぱりダメでしょう(笑)。
Q.ドラマを通して、日本人女性、台湾人女性と恋愛をしましたが、実際に、国籍や言語を超えたラブロマンスを経験してみたいと思う?
ぜひ! 恋愛に国境はないと思います。機会があれば、経験してみたいですね。
Q.パティシエとケーキショップのオーナーの4人の恋物語が描かれていますが、パク・ジョンミンさんが好きなケーキの種類は?
最近、バナナケーキにハマっているんです。韓国のお店なんですが、僕もこの店しか売っているところを知らないんですよ。お店で作っている手作りケーキなので、テークアウトせず、お店で食べます。ケーキの名前は「バナナプディングケーキ」なんですけど、プディングじゃないんですよね、普通のバナナクリームだし、バナナも入っているし、クッキーとかも飾ってあって、とてもおいしいんですよ。ソウル市江南区清潭洞にあるんですが、よく行きますね。
Q.劇中、ケーキが何度か出てきますが、撮影中にケーキを食べたりしましたか?
実は、シュガーケーキはあまり好きじゃないんです(笑)。チーズケーキとかは、昔とても好きだったけど、今はあんまり好きじゃないですね。ショートケーキとかは、食べるかな? 甘いものは、たまに食べたくなるのですが甘党ではないですね。
Q.休憩時間など、食事はどうしていましたか?
食事には困らなかったですね。韓国料理とか日本料理もありますし、台湾料理もとてもおいしかったです。休憩時間は共演者の方々とお話ししたり、言葉の勉強をしたりしました。
Q.今でも連絡は取り合っていますか?
店員役だったホイションが韓国に遊びに来たときは、一緒にご飯を食べたりしましたよ。それに、ミーエン役のジエン・マンシューとはメールとかやり取りしています。でも彼女のメールは文字というより、絵文字ばっかりでなんです(笑)。
Q.8月から日本で初放送されますが、ズバリ見どころは?
パク・ジョンミンです! パク・ジョンミンのいろいろなところですね(笑)。映画『シックス・センス』以来の、想像以上の展開に期待してください!
ロングヘアで笑いのポイントが合う、親孝行な人がタイプ
Q.今回は、財閥の息子という役どころでしたが、今後はどういう役をやりたい?
僕のイメージに合う、明るい役でもいいし、強い印象の役とかミステリアスな感じの役も面白いんじゃないかと思います。
Q.韓国で歌手として復帰する予定は?
「今年の年末か、来年初めにはアルバムを出さなきゃ!」と思っていて、今いろいろと考えているところです。
Q.毎回、ご自身の曲の作詞をされていますが、どのように作詞するの?
まず、頂いた曲を聴きながらどういう歌詞にしようかな、と考えます。実体験の中から出てくることもあるし、想像で“こうだったらいいな”とか“こういう別れもあるよね”って考えながら書くこともあります。例えば、言葉とか作品の中のせりふみたいなものを1つ思い浮かべたら、そこからどんどん膨らませたり、言葉同士を合わせてみたりすることもあります、いろいろですね。
Q.作詞は主に自分の部屋にこもって、それともカフェなどで書きますか?
そうですね、家の方がリラックスして集中できますけど、どこにいてもちょっとメロディーを口ずさみながら考えたりすることもありますね。台本は静かな所の方が落ち着けるし、覚えやすいです。
Q.そう言えば、話を聞いたところジョンミンさんにそっくりなアーティストROMEO(ロメオ)が来日するそうですが、ご存知ですか?
僕も聞きました! 名前もちょっと気持ち悪いんですよね。僕よりカッコいいわけではないと思いますが、ファンとか周囲からも「僕よりカッコいいかもしれない」って言われるから、僕は今とても怒っているんです。明日ショーケースするみたいだから、「オレのまねするんじゃねえよ!」って注意しに行こうかなと(笑)。
Q.太陽と月みたいな、ジョンミンさんとは全く異なるカラーの歌手だそうですよね?
えっ? 何ですか、それ(笑)。ハハハハ。やっぱり、魅力って人それぞれだと思うので、彼も僕と違うカリスマ性を持っているんだと思いますね(笑)。セクシーカリスマの僕としては許せないですよ。僕は親近感のあるリアルなセクシーカリスマですよ!
Q.何度も来日されていると思いますが、日本の好きな場所、好きな食べ物は?
日本の空港に着いたらすぐに、麻布ラーメンを食べたいと思いますね。僕は昔、田町付近に住んでいたので、その近くの定食屋さんをいっぱい知っています。ラーメンとか、ホルモン焼き、うどん、とんかつとか。初来日のスタッフがいると、取りあえず連れて行きますね。好きな場所は…田町の川もいいし(笑)。原宿とか表参道、自由が丘、青山とか、セレクトショップやデパートもたまに行きますね。
Q.逆に、韓国に初めて行く人に紹介したい所は?
おいしい料理屋さんですね。一番最初に食べてほしいのは、母の手作り料理です! 僕、本当に母の作るご飯を食べさせるのが好きなんですよ。だから、スタッフが韓国に来たら絶対一度は食べさせるんです。
Q.好きな女性のタイプは?
髪が長くて・・・(インタビュアー並びに周囲の女性は髪の毛を気にし始める)。性格的には、一緒に笑えるような人が好きですね。気配りができたり、親孝行な人がいいです。
Q.劇中、護衛が4人も付いて回っていましたが、実際にそういう環境に置かれたら?
いいですね。僕、束縛されるの好きなんです。それに、あんまり束縛されたことないから、されてみたいですね。
Q.意外ですね。10分に1回「今、どこにいるの?」と電話がかかってくるような束縛でも?
それは、面倒だと思いますね(笑)。それに僕は相手のことを束縛しないし、「自由にどうぞ」って感じです。
Q.他の男の人に会いに行ってもOK?
多分、僕にハマっちゃうと、そういうことはしないと思いますよ!
Q.今後の予定と、ファンに一言お願いします。
『シックス・センス』以来の、想像以上の展開があるドラマなので、ぜひ皆さんに見てほしいですね。それに、パク・ジョンミンは歌手としても俳優としても頑張りますので、応援してください。あと、健康に気を付けてくださいね。
■「シュガーケーキガーデン~翻糖花園~」
8月4日から毎週土曜日午後10時からDATVで日本初放送
HPが出来ました
シュガーケーキガーデンHP
本作は、「流星花園~花より男子~」シリーズの名プロデューサーであるアンジー・チャイが手掛けた韓国と台湾のグローバルプロジェクト。パク・ジョンミンは台湾ドラマ初主演を果たし、大手グループ会社の跡取りでありながら世間知らずで自分勝手な御曹司役を演じた。
2人の兄弟と無二の親友であるパティシエと令嬢、それぞれの想いに境遇やうそが絡み合い、ハラハラドキドキさせられる展開満載の甘くて切ないラブストーリー。
■パク・ジョンミン
1987年4月3日生まれ。183センチメートル。O型。自称セクシーカリスマ。2005年SS501のメンバーとして歌手デビュー。10年韓国でソロデビューし、翌11年「NOT ALONE」で韓国、台湾チャートで首位を記録。日本ではミュージカルやドラマに出演し、最新作は台湾ドラマ「シュガーケーキガーデン~翻糖花園~」。12年秋には日本でニューシングルを発売する予定。
日本公式ファンクラブ:http://www.parkjungmin.jp/index.asp
■ROMEO(ロメオ)
活動休止中のSS501のメンバー、パク・ジョンミンのもう一つの人格が、日本のトップクリエーターとタッグを組んだことで生まれた新しいアーティスト。パク・ジョンミンに宿る超人(知的生命体)。パク・ジョンミンの抑えきれない衝動と共に夜、目を覚まし、太陽光を浴びると消えてしまう。韓国、中国をはじめとする世界発売に先駆け、12年9月5日ファーストシングル「Give Me Your Heart」で日本先行デビュー。10月31日にはセカンドシングル「Tonight’s the Night」を発売、12月には東京と大阪でコンサートを開催する予定。
韓流TVfanより