散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



暗い風景の写真は、カメラの特性をちゃんと理解していないので
(自慢にならなけれど カメラちゃんと使えてない)
いつも意気込んで出かける割に収穫がない。

今回も。

長谷周辺のお寺や神社などが 期間限定ライトアップという記事を読んで
早速出かけてみることになる。

いつもは出遅れるわたくしたちなのだが
今回は夕暮れからだから 逆に早く出かけすぎて時間を持て余すことになった。

ちなみに 以前は自転車や徒歩で出かけることが多かったが
最近はめっきり年寄りづいて 車や電車の利用が多い。
今回も p夫くんの提案で、鎌倉駅周辺に車を停めて
あとは歩きで というプランになった。



途中こちらは今も現役の牛乳屋さんや



板金屋さんのオサレな風鈴。

混雑を予想していたけれど 鎌倉から長谷へ向かう通りは
思っていた以上に閑散としていて
(夏休みを取っているお店も多く)
長谷寺も アジサイの時期には整理券まで発行されたらしいけれど
さすがに 夏の終わりのライトアップということで
さらさらと人が流れていた。

ライトアップ… 要するに陽が暮れないと…。
長谷寺の展望台で 暇を持て余しつつ
昨年 岡山にホタルを見に行ったとき
これまた 日が暮れる前にびっしりと人がスタンバイして
なかなか暮れぬ夏の陽を恨みながら 待った挙句
数匹のホタルしか現れず落胆の声をあちこちから聞こえたことを思い出す。

こんな風雅な音も聞きつつ
「こうしてなんにもしないで長谷寺でぼーっとしているのって
すごい贅沢だよね」
と呟くと
「贅沢と思うか 時間の無駄と思うかというところだが」と返された。
しかし 多分彼も時間の無駄とは思っていないだろうと勝手に解釈する。

このライトアップは 長谷寺、光則寺、御霊神社や極楽寺ほか
鎌倉文藝館や大仏様なども灯りをともす かまくら長谷の灯りというイベント。
長谷寺では六時過ぎから提灯を配布して 拝観者自身もライトアップに参加できる。



この提灯 電波の受信によって 色を変化させてることができるもので
境内の提灯が 同じタイミングで色を変えていく。
本堂の灯りも同様に変わっていくので 統一感のある色合いが楽しめる。



ぼんやり浮かんだ提灯は ちょっとミステリアスでもあるが。



2時間余りのイベントなので 長谷寺を後にして
近くの光則寺と御霊神社も回ってみる。
光則寺は 長谷寺のような広い空間ではないけれど、参道に沢山の灯りが置かれて
静かに本堂へいざなう。

御霊神社では お囃子の音と夜の江ノ電も楽しめた。

サテ

ほとんど人気のない星の井通りに来ると 今まで気づかなかったお店がぽつんと営業中。
見れば 名前を「定食屋 うしお」という。
そして メニューは しらすや蛸、サザエなどを使ったご飯ものが三つほど。
ちょっといい感じ ということで 空腹も手伝い暖簾をくぐってみた。



古民家のぼんやりとした灯りの下でいただいた しらすと胡麻たっぷりのおろし丼と
甘い卵焼きがとてもおいしかった。
わたくしには うしおさん というお友達がいるので
早速こんなお店があったよと報告。
そして こちらは ゲストハウスも併設されているので 泊まることもできるみたいと打ちながら
「ゲスとハウス」と誤変換して すべてを台無しにする(笑)

復路は、通過地点の長谷駅から和田塚まで江ノ電のお世話になり
「コーヒーでも飲みたい」と言いながらも
もうすでに喫茶店も閉まっており
そのまま駐車場へと向かう。

時間の無駄も多い散歩だったけれど これも贅沢…。
プライスレスだよねー  


ナンテオモッテイタラ

駐車場でp夫くんの叫び声がした。



車を出しながら
「今日土曜日だったんだよ…
駐車料金3600円も取られた」
と 絶望しているではないか。

ナンカムカシカラコウイウテンカイハタタアリ


ああ あの長谷寺での風に吹かれる贅沢なひと時は
一瞬にして時間の無駄遣いだったのだということになる。



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夏の恒例、というほどでもないけれど
わたくしのなんちゃって料理で けだるい午後を過ごそうという企画。
今年は昨年のなんちゃって台湾をもう一度と
光栄にもリクエストを頂いたので、
夏休み初日、すこしだけ張り切って、でも結局のところ
うちのおかずが並ぶというテーブルになりました。

思えば ここ数年旅ブログになりつつありましたが
もともとは料理ブログだったんだけどなぁ(笑)ということで
初心に戻って…。



最近我が家で人気の一品、「口水鶏」
昨年は ジャスミンティの茶葉でスモークしたチキンを
かりっと焼きなおしたものをお出ししたので
今年はぜひぜひ口水鶏を食べていただきたく、まず最初に決まりました。
茹でた鶏肉に 生姜にんにくといった美味しものを合わせたタレを沢山かけて
もやしときゅうりがよく合うので 大皿でどんどん食べていただけるように。
前日に仕込んでおけば当日は楽ちん。
どちらかというと一度しっかり冷ましてからのほうがベター。

前菜的な小さな器でお出ししたのは
台湾とは関係ないけど 我が家の作り置きから
レバーの生姜煮、ゴーヤの和風マリネ、八戸の茎わかめの和え物。
今回は 八戸の産物を使おうと思っていたのでここで活躍してもらいます。
これはおかわりもしていただけたので 塩蔵の茎わかめは少しおすそ分けで。

同じく 作り置けるおかずで
これは台湾メニューではないのですが 醤油味でないものがいいな と思って
ししゃもを素揚げして パプリカでおめかししたマリネ。
わかさぎでやりたいところでしたが かなり大きなわかさぎしか売っていなかったので
ボリュームダウンを狙って塩干もののししゃも。
お気に入りの尾道の酢の物ようのお酢を使います。



上は 先日行った八戸で購入した南部せんべいに
ガーリック風味のクリームチーズをのせてみました。
淡白なせんべいとチーズはなかなか合いますし、ランダムな形が楽しいかと。

下は昨年に続いてリクエストいただいた ルーロー飯。
エシャロットと八角を入れるだけで 台湾気分になります。
うずらの卵は我が家ふうに食べやすく。
口水鶏のゆで汁は コラーゲンたっぷりの卵スープにします。



instagramで見てきれいだなとチェックしたシーフードのサラダ。
当日買い物に行く時間がなかったので 
今回は野菜と買い置きのふつうのハムと春雨使いました。
当初は真ん中に ホタテとか白身のお刺身を置く予定だったのですが…。
ワンタンの皮を揚げたものとピーナツをぱらぱらかけて
胡麻風味のドレッシングで、お客様の目の前で豪快に混ぜ合わせたかったの(笑)
みんな野菜が好きなので 早々になくなりました。

ルーロー飯がありましたが、基本的にがっつり出すつもりではなかったので
以前仕入れてそのままになっていた台湾の笹の葉を もち米のとぎ汁で一晩戻し
八戸産の干しホタテの戻し汁で作ったおこわで粽に。
粽の結び方忘れていて ちょっと慌てたけど、具はシンプルに
豚肉と椎茸+ウズラの卵。実は銀杏を忘れたのは内緒で。



アルコールは お土産に頂いた桃のワイン。
デザートも お任せしていたので マンゴープリンとパイナップルケーキ、
マンゴー餡の月餅に千葉のみずみずしい梨、
北海道のお土産に頂いたホタテのお煎餅などを。

そうそう 画像にするのを忘れてしまいましたが、
餃子の皮から作る韮まんじゅうも、気に入っていただけたようで嬉しかったわ。

こうして 自分なりにテーマを決めての献立は
無理がなくて 勉強にもなるし 実験台になってくれる友に感謝です。

お外のごはんも楽しいけれど 炎天下お茶するところを探したり
カフェ難民になることも多いから 
だらっとしたいときは うちでよかったらまた来てね。
(だんだん掃除レベルが下がってきて申し訳ないけれど)




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前日 ホテルライフを楽しむ間もなく寝落ちしたわたくし。
当然のごと 4時過ぎには目が覚める。
前の日も朝市へ行くため早朝から起きていたので 
まるでお年寄り(いや十分年寄りですって)のような旅。

外はもう明るく ノルマのように露天風呂へ。
このホテルは 露天風呂しかなくて、露店の手前に洗い場+シャワー室があるのみ
冬場は寒かろうなぁと思ったけれど
利用客も減るのだろうし、部屋のお風呂を使えばいいのか。
露天風呂というと 塀に囲われた空だけが露天(笑)のお風呂が多いけれど
こちらは 十和田湖まで続くプライベートガーデンが開放的に広がっていて
開放感がなかなかよろしかった。

p夫くんはまだまだ夢の中のようなので
カメラをもって 湖畔の散策に出かけてみる。

前日同じ道を歩いてみたけれど 夕方と早朝では光の当たり具合で
ずいぶん違って見えるので、朝の散策はなんとしても行いたい。



こういう 小径が好きで(おそらく 赤毛のアンの影響だと思うけど)
旅先で散策するとき お気に入りの小径を見つけるのも 趣味の一つになっている。

ホテルから出るとそこがもう十和田湖で
人も少ないし 十和田湖独り占めって感じ。
同じくらいの年回りの男性が 同じようなポイントポイントで写真を撮り
カメラで撮った後 スマホでも撮るという、申し合わせたような動きをしていて
妙に仲間意識が…。



途中 わたくしがその人を追い越したが、桟橋で一人写真を撮るわたくしが
桟橋から降りたら そのあと同様に動画まで撮っていた(笑)



となると 対抗心も出てきて(嘘)
私の方が面白い写真とるもんね 的に、葉っぱの裏側から撮ってみたりする。



9時半には、再度八戸まで戻るためのバスが出るので、
あまりゆっくりはしていられないが p夫くんをせかして
お楽しみにしていた朝のビュッフェへ。
プライベート湖畔に持ち出していただくこともできるとのことだったけれど
他にしている人もいなかったので おとなしく席で。



このあとチェックアウト直前に見てみたら
ゆったりと セレブっぽい若い夫婦と小学生くらいの女の子が
庭のパラソルの下で ちょっとけだるい雰囲気も漂わせつつ
リゾート慣れしてます的に朝食をとっているのが見えた(笑)
そういえば ここはツインルームがメインなので、
わたくしたち位から少し上の世代の夫婦が多かったせいか
みんなせっせとメインダイニングの窓際の席で食事すべく
早くから待機していたようす。
(うちは当然出遅れて、普通の席)

さて、前日と同じコースで八戸へ。
前日同様 ほぼ眠っているうちに昼前には八戸へ。

この日は 新幹線の時間まで、八食センターという観光市場に行って
海鮮を楽しもうという計画にしていた。
というか ほかに選択肢もなかったんだけど…。
こちらも 八食センター行きの100円バス というのが出ていて
そこそこの賑わい。

海鮮が中心だけれど 八戸の産物を扱うお店が建物の中に並んでいて、
七厘村なるコーナーでは、七厘を貸してくれて、お店で調達したものを焼いて食べることができる。

朝市で ウニを食べそこなったp夫くんは
何が何でもここでウニが食べたい。



ということで 早々に一個800円也のウニをご購入。
わたくしはさほどウニには執着ないので、牡蠣と海老を。
でも なんだかここまで来て ウニ食べないで帰るのもちと悔しかったので
記念に(笑)400円也で小ぶりのウニを。
そしてなぜか 筋子が食べたいp夫くんはさらに筋子や
のどぐろのお刺身やらほかになにやらめずらしいというお刺身を見つけては買い込むが
おいおい これから七厘で焼くんだよねぇ…



ほっけも美味しそうだったので あまったら持って帰るかな で
結局 全部食べた。
お刺身は さすがのp夫くんも食べきれず飽きてしまったようなので
わたくしが七厘で焼いて食べた。
のどぐろやら赤貝のお刺身をさっと焼いて食べるのも乙なものですよ(笑)

この八食センターから八戸へも 新幹線の接続時間が考慮された時刻表だったのだが
気持ち早めのバスに乗り込んで 駅でスマホの充電しながらコーヒーでも飲もうということに。

…デ

バスに乗るのだけれど 発車予定時刻になってもバスが出ない…。
というか 運転手さんがまだ乗ってないぞ。

アレ?時間間違えたのだろうか?と時刻表を見たり時計を見たり
周辺のひともざわっとし始める。
ひとりのおばさまは降りてしまった。

見かねた乗客のひとりが 運転席へ行き クラクションを盛大に鳴らす。

運転手さんそこで登場…。
謝るふうでもなく なにごともなかったように出発進行。

その便は 新幹線に接続のないバスだったからよかったけど
いやいや のんびりしすぎですよ、運転手さん。
そしてさらに バス内の放送もなぜか絶不調なのか
運行中 誰も押していないのに、ずっと降車ボタンがなり続け、  
「次 止まります」の放送が 延々となり続けるという怪奇現象。
運転手さんも 気になるだろうけど、
遅れを取り戻さなくてはならないし 事故られても困るから
とりあえず 運転に集中してねと 誰も何も言わない。

結局誰一人降りないまま 八戸駅へ到着(笑)

年々淡々とした旅になりつつあるのか
笑えるエピソードもなく フェードアウトしつつ旅が終わる。
ま、旅の忘備録ということでお許しください。

出だしは ジャズを聴きに東北へ旅立つおとなの夏旅ふうであったはずなのに
最後は結局 残った刺身を七厘で焼いて食べているわたくしの残像だけが残る。

大宮で新幹線を下り、夫が
「タバコ吸ってから帰る」とホームの喫煙室へ。
「じゃ、また連絡するわ」とわたくしは在来線ホームへ。
言ってから なんか変な会話だなぁ
この会話だけ聞いたら この人たちはどういう関係なんだ?と思うよねと思いつつ
少し早い夏の旅行が終わる。

最後は プライベート湖畔から、
早朝のモノトーンから、すこし陽が高くなってからの湖は、
色彩を取り戻したかのように。





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無事に余裕をもって八戸へ戻ってくる。

そして 旅では一食入魂のわたくしたち(笑)
さほど迷うことなく これは恒例になりつつある旅先の回転ずし。
これ、おそらく好きな方多いと思うけれど
比較的リーズナブルで楽しい。
晩ご飯がどうしても豪華になりがちな旅行中だし
それぞれのコンディションに合わせて軽くオーダーできるのもいいし
もちろん 初めてのネタで不安なら シェアしてトライもあり。

八戸駅ビル内の回転ずしも ダイナミックな感じはないものの
地元で水揚げされるものがセットになっていたので さくっと済ませることができた。
お初のオレンジ色のネタは ホヤ。

サテサテ

八戸西口バス駐車場は 13:30になると 各ホテルの送迎バスが続々と集まってくる。
十和田湖畔まで2時間半から3時間弱。
今回予約した十和田プリンスホテルは その中でも十和田湖の西岸にあるので
奥入瀬渓流から 乙女の像で有名な休屋を抜けて一番奥まで行くような感じ。

それにしても 送迎バスの中でひときわ目を引いたのが
星野リゾートのバス。
大型観光バスサイズで それもほぼ満席。
星野のリゾート開発は やはり今いい感じで来ているのだろう。
旅はひなびた温泉宿 のp夫くんも 今度は一度星野リゾートに泊まってみたいとのたもう。

とにかくこの日はあさがめちゃくちゃ早かったので
移動中は爆睡。
途中運転手さんが奥入瀬の滝を説明してくださったりしたけれど
ほとんど記憶にない。

送迎バスだけれど途中で何回か休憩が入り、
休屋に到着。
ホテルまではまだなのだが、今回は十和田湖畔の散策時間が取れないので
お願いして、いったんバスを見送り
休屋始発の次の送迎バスに再度乗せてもらうように予約しておいたのだ。

これはとても良い選択で、
次のバスまで小一時間、湖畔の散歩を楽しむことができた。



ここ、中学の修学旅行で来たわ。
たしかみんな このポーズをとって大騒ぎしたはず。
集合写真を撮る山台もあるけれど わたくしたち以外ほとんど人がいなくて
とっても寂しい夕暮れ時です。

すでに営業をやめてしまったホテルや旅館もいくつか。



熱海に行ったときも クローズしたホテルが気になったけれど
ここは本州最北の地、さらに人を呼ぶには苦労がいることでしょう。
震災後の風評被害も原因かと思われますが…。

…ナンテオモイナガラ



こちらは 今回の旅で見つけた一番美しい廃墟。
戻ってから調べてみると 水族館だった場所らしい。
もしかしたら修学旅行で 訪れていたかもしれない。
蔦がどんどん侵食していく様は それまで流れていた時間を埋めていくような
ほころんでいく木製ドアや窓枠、錆びていく手すりなど
南の方とはまたちょっと違った寂しさを感じる廃墟が続く。

修学旅行と言えば、たしかその時泊まった十和田観光ホテルも倒産して
廃墟となっていた。
この休屋のさびれ方はちょっと哀しいものがある。
ゴーストタウンのようになってしまったここに泊まるより、
西岸のホテルを選んだのは正解だったかもしれない。
(実際、プリンスホテルの周辺は なまじ土産物店などが目につかないので
さびれた感を感じなかった)

後日 休屋周辺の廃墟群について調べてみたが
冬季遊覧船も運行せず、旅館なども休業するところが多く
年々 クローズする宿泊施設も増えたため 美しいはずの湖畔が
物悲しいものになっているようだ。
四国や山陰でも 確かに人口が減って空き家が増えているのを見てきたが
地元の産物や観光資源で その土地を盛り上げようとしているのが
通りすがりのわたくしたちにも感じられた。

山陰は、首都圏に比べて不自由な暮らしになるかもしれないが
もしチャンスがあるならば ここに移住したいという印象を持った。
十和田湖もがんばれー。 



こちらは ホテルに着いてから近くを散策中に見つけた、おそらく別荘。
明るい笑い声とか セレブな人たちの会話とかでいっぱいだった頃もあったのだろうなぁ。



ひっそりと黄色い花が見守るふうの、夕暮れの十和田湖畔。

サテ カンショウニヒタッテイルマモナク

久々にオサレな洋食。



プライベート湖畔を望みながらの ディナータイム。
せっかくなので シードルをちびちび(ほんとうにちびちび)しつつのコース。
前菜は目にも楽しい盛り付けで嬉しくなる。



名物ひめますと帆立のスープ仕立てはクリーミーで
パンとよく合うため、恥ずかしながらパンは3回お代わり…。



デザートも色彩豊かに。

そして今回p夫くんが楽しみにしていたのは、ホテルのサイトに出ていた
お部屋に用意されているというコーヒーミル。
(はっきり言って うちではいつも挽き立てコーヒーなんですけどね)


 
湖畔が見える出窓に 用意されたコーヒーセットは
リゾート感が高まる感じでたしかにいい。

…だったんだけど
部屋へ帰ってきて ちょっとメールチェックなんかをしているうちに
たった一杯のシードルで、わたくし意識を失い、
浴衣に着替えることもなく、二度目の露天風呂に入ることもなく
そのまま朝まで爆睡してしまう。

そして最終日、三日目へ ツヅク。



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旅のスケジュール。

8:05発大宮発はやぶさ→10:31八戸着
10:30よりジャズフェス会場へのバス整理券配布とのことで改札にて受け取る。
11:00八戸発→11:45会場着

終演後シャトルバスにて八戸中心街へ。
ホテル近くに「みろく横丁」なる飲み屋街があるとのことなので
呑まないけどそこでご飯を食べる。

ここ数年、旅先で居酒屋へ入る。
そして ゴローさんよろしくカウンターにずらりと食べ物を並べてしまう。



わたくしはホタテが好き。



p夫くんは鯖が食べたいという。
お腹がすいているから いっぱいのグラスビールで
もずく、イカのごろごろ焼き(これがヒット!)
なぜか辛口チョリソー、そして イカのだしでご飯を食べたくなり
「なんばんみそ」のおにぎりまであっという間に。
「ワカコ酒」なんか見ていると 一つのつまみでちびりちびり楽しんでいるのに…。

どのお店がおいしいのか そして 呑まなくてもイゴゴチがよさそうかが勝負。
この日は このイカが大変美味しく、
「南郷のオープニングアクト」とともに「イカのごろごろ焼き」というワードが
何度も登場することになる。

サテ

八戸には日曜日に、日本一と言われる朝市が立つ。
市場大好きなので 当然朝は早起きして市場へ向かいたい。

八戸も観光に便利なように 100円バスというお得なバスシステムがある。
限られた時間、効率よく動きたかったので
5:57中心街発 館鼻岸壁朝市へ向かう「いさば号」に乗る。
バス停は朝もやにけむり、人気もほとんどない。
そして この「中心街」という言い方が実に不安にさせる。
シャトルバスに乗った時も感じたのだけれど
「中心街(三日町)」とか「中心街(朔日町)」といった表記がいくつもあるのだ。

かっこにくくられているということは あくまでも かっこだ。
気を許したら絶対違うところへ運ばれてしまいそうな気がする。
ホントニここでいいのね と自分で自分に言い聞かせながらバスを待つ。
さらに 乗ったバスでも口頭で確認する。

…という心配もありつつの
バスに乗り込めば 座席はいっぱいで
さらに天候がいまいちとはいえ 朝市に着けば
岸壁にそってずらりの賑わい。



旅先だとお花が安くても買えないのですよ…残念。

実はここにきてp夫くんはまずスニーカーを購入したいという。
前日から古い靴を履いてきたことを悔やんでおり
さらに替えの靴下を持ってくるのを忘れており
何よりまず これらを調達しないことには一日が始まらないらしかった。

そして 素晴らしきかな日本一の朝市。
入り口に靴屋さんが出店。途中靴下や肌着を売るお店も。
靴と靴下を忘れる旅人がきっと他にも多数いるに違いない。



青森といえば にんにく。
そして目につくのが 鮮やかなホヤ。

ホテルの朝ごはんはパスするつもりで来たので
当然 名物の「せんべい汁」を。



しとしと霧雨の降る中だったけれど、
温かいのとお煎餅でお腹も温まる一品。
これが夏の日差し満開の朝だったら 別なものを食べていたかもしれない。

みちのく音楽旅とタイトルしたので
トップ画像は 朝市の中で毎週行われているというライブ。
ちょうどコーヒー屋さんのテント前だったので
熱いコーヒーを頂きながら お隣にいたおぢさまと交流する。
やはり 埼玉から来たというと「親戚がいるのか?」と聞かれる。
ジャズフェスのために来たというと 物好きだねという顔をされる。

そして ちょっと有名らしい 青森のガーリックポークを使った焼き小籠包。
人気らしく行列ずらりだったけれど食べてみる。



他にもいろいろ食したかったので かわいらしく一人一個で。
じゅわっと美味しい小籠包なり。
このあと 韓国総菜のお店でチヂミなどを食し、
前日のおにぎりに入っていた なんばんみそやにんにくなど
持ち帰れそうなものを購入。

サテ

行きがバスだったということは帰りもバス。
8時過ぎには市場も終了するとかで 100円バスも8時過ぎが最終。
きっちりスケジューリングしてあるので行動に迷いがなくてよろしい。

しかしこの後の行動に迷いがあったので
とりあえずホテルに戻り、集めておいたパンフレットで一人作戦会議。

ちなみに信じられないんだけど
パスしたつもりのホテルのモーニングがまだやっていて
コーヒー飲むつもりがなぜかパンもひとつ…
そのとなりで おかずも取っていた人もいたことを付け加えておく。

コーヒー飲みながら 列車とバスの時間を検討する。
種差海岸という絶景が拝めるという場所は捨てがたく、
こちらも海岸線をどこまで乗っても100円というバ
スがあるのだが、
これに乗るには八戸から八戸鉄道に乗り、鮫という駅まで行かねばならない。

接続時間さえ誤らなければ昼前には八戸に戻ってこられる。
すべての基準はそれなのだ。

というのは 午後には1日一本の送迎バスで十和田湖へ向かわなければならない。
万が一乗り遅れた日には 自腹で十和田湖へ向かわなければならない。
てか、自腹=タクシー しかない場所だから
その緊張感が どうも行動を消極的にしている感もあったが
まずは最寄りのJR本八戸へ向かい 八戸鉄道にて鮫駅を目指す。

本八戸までのタクシー内で運転手さんに聞くと、終点の種差海岸まで行かなくとも
鮫駅からすぐの 蕪島というところに
ウミネコの繁殖地があり なかなか圧巻なので
バスを使わず徒歩でそこへ行ってみるのもオススメとのこと。

そうすれば 昼前の八戸行きにも十分まにあうだろうということで
駅へ向かうタクシーの中で お得意のルート変更。
このルート変更は ナイスで、ウミネコだらけの海岸線に
かなり感動する。



おひとりさまだとこんな感じ。





近くで一斉に飛び立つと 吾も空へ連れていかれそうな気分になる。



人になれたウミネコはほとんど人に反応しない。



この親子連れがなんだかかわいらしくて こっそり追ってみた。

ウミネコ動画撮ってみました。

時間に余裕ができたので ゆっくり海岸線を鮫駅へ歩いてみる。

途中 旧八戸漁連のビルが廃墟となって残っている場所がある。
震災の影響かと思ったら倒産した2002年から廃墟になってるとのこと。



どうも人のいなくなった古いビルを見ると可能な限り近くへ寄って行ってしまう。
もちろん中へは入らないけれど。



美しい廃墟は、見た目さびたり痛んだりしていても
なにか人を惹きつけるものがあると思う。
旅から戻って 調べてみると中もなかなか面白い様子。
でも やはり その土地に建つ外観から感じるのが楽しい。



こちらは鮫駅前の休業中のレストラン。
店名のタイポグラフィーと ウミネコの壁画のかすれ具合が
観光客を呼べる場所ではありつつも、
だんだん空き家やシャッターが増えていく現実とリンクしている。
八戸行きの列車を待ちながら ぼんやりとそんなことを考えてみる。

サテサテ

そろそろお昼になります。八戸戻ってランチにいたしましょう。

つづく



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サテ

野外フェスと言ったら 最後に行ったのはいつだろう。
10年以上前に ミヨコさんと行った西武ドームでのオーガスタキャンプかな。

ということで いざ八戸。南郷サマージャズフェスティバルへ。
オープニングは地元の小学生~アマチュアのバンドが出演ということで
新幹線とバスの接続状況では間に合わなくてもいいかな?なんて
失礼なことを考えていたのだけれど、
うまいことロスタイムもなくシャトルバスに乗ることができた。
開場前に会場に着いたけれど すでに長蛇の列。
林の中ではお弁当を広げた人たちが受付前でピクニックをしていた。

そして いたるところで「撮影不可」のプラカードを持ったスタッフさんが立っていて
この 盛況ぶりを撮影することすらできなかった(笑)
当然のことながらこの辺りはとても徹底していて、発見したら即退場との放送が常に流れ、
会場内では スマホを取り出すのもはばかられる雰囲気。

もちろん演奏中の写真やアーティストを撮影しようなんて全く思っていなかったけれど
開演前のステージはもちろん 屋台広場(八戸周辺の美味しいものがたくさん出店)の写真もなし。

途中 ちょこっとSNSでつぶやいたけれど、逆にいつもはなんとなく気になるスマホも封印できて
ある意味よかったかも(笑)

開場と同時に入場できたので、いい感じの席も確保して
p夫くんが早速屋台広場で買ってきた串カツ、焼きそばや餃子もなかなか美味しくて
すこし雨が心配だったけれど 暑さもそれほどではなく開演まで和やかに過ごす。

イヨイヨハジマル

実はあまり期待していなかったオープニングアクトだったけれど
いやいや 大変失礼しました。
毎回出演の地元アマチュアバンドはもちろん、
小学校のジャズバンドのレベルの高さ、そして一生懸命演奏する姿に
わたくし 涙が出そうになった。
p夫くんも同じように感じていたらしく、
この旅の間何度もこのオープニングアクトの話を繰り返した。

そして 八戸ジャズ楽団とともに出演されたデビットマシューズさん。
かなりご高齢なだけでなく 右手もご不自由な中左手でのアドリブや
かわいいおじいちゃんなキャラクターでその場の温度が温まる。

オープニングアクトのあとは お目当ての熱帯ジャズとナベサダさんまで
少しお休み~などと思っていたけれど 
ヘビーな類家心平sextetも紗理quartetもとても素敵で
陽が傾き始めたころには ノリノリ(死語?)で熱帯ジャズ楽団のラテンに突入。

かなり年齢層が高い野外フェスだったので なかなかみんな立ち上がらなくて(笑)
ステージ上のカルロス菅野さんも気を使ったようだけど
最近ラテン系のわたくしは早々に立ち上がりましたよ。

7時近くになり、渡辺貞夫さんのステージを迎えるころには 霧が立ち込めて
照明と、霧と、ステージを取り巻く木々で
それはそれは幻想的な自然の舞台装置が出来上がる。
いつもだったら すぐに写真を撮りたくなるのだけれど、
この風景をどう記憶にとどめようか悩みながら ただただ見ていた。

この辺りから この南郷のジャズフェスが28回目を迎えるということも
うなづけるような気がしてくる。

ナベサダさんもご高齢なので、もう一度見ておきたいとここまで来たけれど、
しゃんとした立ち姿もその音色も衰えることなく 素晴らしかった。
そして それ以上に、この場所でこの演奏を聴けたことが
すごくうれしいと思えた。

コノバショナノダ

キテヨカッタ

最後は当日の出演者がそろっての演奏、そして更なるアンコールに
ナベサダさんの「花は咲く」が流れたときは 鳥肌もの。
ここにはなにかがいる と思わせる時間。
音楽はCDでもネットでも聴けるけれど、いろいろな思いの詰まった場所で聴くことも必要。

コストパフォーマンスが…なんて最初言ってしまったけれど
これほどコスパのいいコンサートがあるかって、前言撤回。

帰りのシャトルバスは なんだか中高年のバスツアー状態だったのが笑えたけれど
(そして自分も十分その一員)

珍しく 言葉だけで綴りました。
トップ画像は せめてもとホテルに戻ってからパンフとチケット。

この後は いつもの食い意地旅記録となる予定ございます。

やはり続く。




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この夏は野外フェスに参加してみたいな と思っていたところに
ジャズ界のレジェンド ナベサダこと渡辺貞夫さんと
熱帯ジャズ楽団の出演するジャズフェスを発見。
場所は…とみると「南郷」とある。

たしかおつうが引率でスキー教室についていっていたところが南郷(福島県)だったから
行かれないほど遠い所ではあるまい、と
p夫くんに提案してみる。
提案してから そこが南郷違いで 青森県八戸だと知る。

あわてて移動方法を検索すると 
なんと 東北新幹線で行けば最寄駅から3時間かからないことが判明。
一泊二日で行くことになった。
宿もお得意のじゃらんで早々に予約したのだが
落ち着いて交通費、宿泊費+チケット代を算出すると
例えば渡辺貞夫さんの都内でのコンサートs席とか余裕で取れちゃう値段だとふと気が付く。

これって コストパフォーマンス悪くないか…?

と、p夫くんにおそるおそる再確認すると
もう一日休暇が取れそうだから 十和田湖が見たいとのたもう。
たまたまわたくしの方も ちょっとわがままを言えば休めなくもない状況だったので
えいっと十和田湖畔にもう一泊することにする。

当初 ネットでJRのチケットも予約していたのだが
当然宿とカップリングで取ったほうがお安い。
ジャズフェス当日は 八戸中心街にシャトルバスが着くからと
実質交通費込みというビジネスホテルに変更して
(それでも根性で温泉付きのホテルを探した)
もう一日はp夫くんの希望で 十和田湖畔のプリンスホテルの
50代以上限定プランという(最近こんなのばっかり…)を手配。

そして 準備が整ってから
八戸から十和田湖まで送迎バスが出ているから、と安心していたのだが
よくよく見てみると 一日一本、それも3時間弱の道のりだと知る…。

トイウコトハ

ジャズフェス翌日は 昼過ぎに出るバスで十和田湖への移動で終わり
(当然奥入瀬散策などする余裕はない)
そのまた翌日は チェックアウト時間を待たずに、
朝九時半の送迎バスで八戸へ送還されてしまうということが判明。

そして 八戸を甘く見ていたわたくし、
ジャズフェスへのシャトルバスをはじめ、
100円で朝市だの風光明媚な海岸へのバスが出ているものの
バスの運行時間でかなり行動を制限されるということも その時に気づく。

我が家の旅は 最終的なプランはわたくしにゆだねられる。
ただ ここ数年は p夫くんの運転によるものだったので
時間に関してはかなりアバウトでよかったのだ。

トイウワケデ

バスの時間に合わせてすべてのスケジュールを立てていくという旅が始まる…

(本当はジャズフェスのことまで書くつもりだったのだが、
旅立つ前に かなり長文になってしまったので一枚の画像もなく本編は次回から)

つづきます。








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