アプトの町の満開の桜からリュベロンの山並みを望む
リュベロンの
魅力あふれる山あいの町や村はもっとあるので
今回も同じテーマでご紹介
『Apt アプト市』
この町は
昔からフルーツ
特にサクランボの砂糖漬けで名高い
町のシンボルは大聖堂
『Cathédrale Sainte-Anne 聖アンヌ大聖堂』
建立は11世紀に遡る
中央大円蓋天井
『Chapelle Royale 王室礼拝堂』
17世紀
ルイ14世の妃『アンヌ・ドートリッシュ』の
寄進によって造られた
『聖遺物櫃を収めた収納庫』
外壁の一部には13世紀の装飾
ところでこの大聖堂は
クリプタ(地下祭室)が結構あれこれありまして
9世紀の教会の部分が利用されている地下祭室の祭壇
そのもう一段下の層に
一つ前の写真の床を支える天井部は
9〜10世紀の石材を使って11世紀に作られた
9世紀頃の町の有力者であった
「カリウス・アリウス・セレール」を讃える文を彫り込んだ石碑
この上に当物の彫像が飾られていたらしい
街中に残る塔 1
街中に残る塔 2
時計塔
そしてここアプトにもアレが
『苔むす噴水』
中心部を出ると田園風景が残っており
小屋掛した屋内井戸が
残っている
かつての「共同洗濯場」も
そして郊外には城
『Chateau de Roquefure ロックフュール城』
※ ※
『Lourmarin ルゥマラン村』
リュベロンの山を背景にしたルゥマラン村
二つの塔は
城と新教寺院
この位置に
12世紀から城塞があり
15世紀に城館に再建し16世紀半ばに今の形に再度再建
プロテスタント寺院はというと
19世紀になってすぐ
ルゥマランの資金提供により最初から新教寺院として
建てられた
普通は使われなくなったカトリック教会を転用することが多い
裏通り
噴水 1
噴水 2
噴水 3
苔むした三姉妹噴水
最後に
ノーベル文学賞受賞者『アルベール・カミュ』は晩年をここで過ごし
自動車事故で亡くなった後
この村の墓地に眠っています
※ ※
『Céreste セレスト村』
他と同じような丘の上の村に見えますが
確かにその通りなんですが
とっても小さい
沢山の子猫が
バスケットの中でぎゅうぎゅう詰めに固まって寝てるみたいに
愛らしい
『Eglise Saint-Michel de Céreste 聖ミカエル教会』
ロマネスクの古刹です
『Hospitalet saint-Jean de Baptiste 洗礼者ヨハネ救済院』
貧しい病人や一人暮らしの病人を収容し
最後を看取る
「病院」と「養老院」とを兼ね備えたような宗教施設
『施療院』とも呼ばれる
13世紀の民家
『La Tour d'Embarbe アンバルブの塔』
『豚飼いの塔』と呼ばれている塔
共に城址
集落の境界の出口にも古い教会があった
名称不詳
そして
集落を離れた林の中に
『Chapelle Saint-George de Céreste 聖ジョルジュ礼拝堂』
それに
街道の村に入るあたりには古代ローマ時代の
千八百年は経た橋がある
※ ※
『Ansouis アンスゥイ村』
ここも小さな小さな集落
城と教会だけ
己の存在を主張している
左が城 右が教会
城の門
城館の入り口
城館
物見の塔
庭園
教会も
いざという時は村人が中に避難して立て籠もれる
「武装教会」
『Eglise Saint-Martin d'Ansouis 聖マルタン教会』
攻撃から身を守るために壁が非常に厚く開口部は非常に少ない
右の窓を見ると壁の厚さがわかる
矢狭間すら切ってある
13世紀の建立らしいが
遅めのロマネスク
内部の彩色も昔ながらに続いている
村は狭い
民家
※ ※
『Saignon セニョン村』
この村の立地条件はかなりダイナミック
そして
教会もダイナミック
『Eglise Notre-Dame de Pitiée 慈悲の聖母教会』
これも
見るからに「武装教会」
何の飾りもなく質実剛健で美しい
裏側が墓地になっている
オリーブの産地として名高く
昔の搾油所も残っている
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以下のサイトもよろしく
https://veritas21.com 『こんな旅がしてみたい 誰も真似のできない旅のプランナー』
セレスト村をバスケットに入っている子猫に
たとえられる筆者の感性にぐっときました。
でも、そんな風に見えませんか!?
「猫鍋」😋
今後もよろしくです。