農繁期だったため、ずいぶん長く記事の更新が滞ってましたが、ようやく一段落したので再開します。
ここでも過去にLED・H4バルブに関しては結構な数を扱ってきましたが、遂に究極の・・・つまりハロゲンの配光に限りなく近づいたキットが登場しました♪
いきなりの分解図ですいませんが、この方がご理解頂きやすそうなのでまずはご説明いたしますね。
メーカーは以前の記事にも書いたことのあるぱちもんG7でおなじみの「CN360」社の製品で、世代的には一番新しい部類になるようです。http://www.cn360led.com/product/Gen5S-Car-Led-headlight.php
分解図を見ると緑色の素子が載ってる基板が一枚しかない事がわかると思いますが、これがどういう事かと言うと
基板の裏表に素子が実装されていることになります。
構造的にはフィリップスのフォグランプ↓の作りとほとんど同じことになります。
この手法はまずフィリップスのフォグで採られ、たぶん初期のRGのH4もこれを真似て売り出したようです。
この構造でLEDバルブを構築して良い面は、裏表の素子の距離が基板一枚の厚みで済むため、ハロゲンのフィラメントの位置に限りなく近い光源を得られる事になり、ハロゲンの配光と比して遜色ないものとなります。
ただし、悪い面も勿論ありまして・・・熱伝導の面でかなり無理があります。
まだ現物を買ってないので、推測になりますが↓と同じつくりになっているはず。
レジン基板の裏表に放熱用・熱伝導用の薄い銅箔?銅板が貼り付けられており、ZES素子がそのままリフローされています。端子部分はレジン基板の上に元から絶縁プリントされていて、裏の素子と直列で配電されている様子。
これ作った人、天才だわ
・・・まあそれはおいといて、熱伝導経路がかなり薄い銅板を経てボディーへ、そのあと放熱部へと導かれるのですが、熱伝導シートを介したりしながらで効率はあまり良くはありません。
初期のRGのH4が故障のオンパレードだったのも、この方式の熱伝導の限界を超えた出力だったものと思います。
今回紹介している5SのH4バルブは、ロー時とハイ時に完全に切り替わるパターンで表裏6個のZES素子が点灯することになり、フィリップスのフォグと同程度?の熱が発生するわけですが