なるほど~
心のコンサルタント/恋愛セラピスト あづまやすしさんのブログより
結婚前に立ちはだかる心の壁、マリッジブルー。婚約破棄から破談につながることすらあります。できることなら、簡単に解消、解決したいですね。
(中略)
マリッジブルーを魔法のように解決、解消することは、難しいというのが私の考えです。但し、マリッジブルーを自分の人生の物語のひと幕として捉えてみると、覚悟を決めるという大切なステップがやってきていることに気づくことができます。未知の世界に足を踏み入れるときは、不安がつきものです。
もうひとつ大事なことは、先ほどまでと逆のことを言っているように思えるかもしれませんが、異性との関わりがなくなるわけではないと考えることです。良い結婚生活は同性、異性を含め、交友関係が広がるものです。もちろん、簡単に結婚相手との関係を捨てて、別の人に走るのでは、本人も含め、幸せになることは難しいと思います。
そうではなくて、「もし、出会う順番が違っていたら、結婚していたかもしれない」と思えるような異性との友達づきあいも継続することです。結婚相手をダントツに大切に扱うことは、大前提として。
そして、結婚相手との関係を良く保つことを、最大限に努力して、もしも、それでもうまく行かなかったときは、潔く別れを選んで、既に破綻した関係に執着するよりは未来の幸せを取るという考えも、頭の隅に置いておくべきだと思います。あなたや相手がバツイチだったりすれば、より慎重になるでしょうが、それでも、一生添い遂げることを自分に課すのではなく、一生添い遂げるための、精一杯の努力をすることを自分に課すと考えるのがよいと思います。
(中略)
最後に、今の日本には、そういう習慣はありませんが、せっかくマリッジブルーで心の毒が出てきているのだから、結婚前のブライダルエステならぬ、心のブライダルエステをすればいいのに、と、セラピストの視点から見ると思います。
価値観も習慣も違う相手と共同生活するわけですから、自分と違う部分をたくさん発見することになります。たとえば、お金は天下の回りものと考え、他人のためにもドンドン使う人と、節約命の人が結婚したら、お互い激しくストレスが溜まることは目に見えています。
そんな時に、お互いに「共感の質問」をもって、理解し合えば、本当は人生の幅がぐっと広がるのです。共感の質問とは「この人は何が苦しくて、その行動を取るのだろう?」と自問することです。
たとえば、「お金は天下の回りもの」と言っていた側が、本当は寂しがり屋で、人を引きつけるためにはついついお金をたくさん使ってしまうという苦しさを抱えているかもしれないし、節約命の側が、小さい頃貧乏して、お金のない苦しさを誰よりも分かっているから、もうそういう生活に戻らないよう、必死で努力しているのかもしれません。
今のは一例ですが、価値観が食い違ったときに、自分の正しさを主張するのではなく、相手の苦しさを思いやることができれば、自分の経験から得た狭い価値観へのしがみつきを手放し、考え方を広げることもできます。そしてお互いに本当の意味で信頼しあえる最強のチームメイトになれるのです。
共感の質問は、マリッジブルーのまっただ中にいる状態で、カップルの二人だけで行うのはひょっとして難しいかもしれません。恋愛セラピストとしては、ブライダルエステのような感覚で、心のブライダルエステとして、マリッジブルーの段階のカップルが、気軽に恋愛カウンセリングを利用するようになったらその後の夫婦喧嘩も減るだろうし、いいだろうな、と思っています。
最後の最後に、マリッジブルーが重症だと感じるあなたに。ひょっとするとあなたは、ご両親の結婚生活に悪印象を持っていませんか? このような場合、親からうまく行く結婚生活のあり方を学ぶチャンスがなかったわけです。そのまま行ったら、やはりうまく行かないかもしれません。コラム父親との関係が恋愛に影響するや愛と依存心と罪悪感をお読みになると、何かヒントが得られるかもしれません。
パートナーに対する接し方や、自分の心のあり方について、こうしたらダメ、こうしたらうまく行く、ということを十分に学び直し、結婚生活をうまく営む自信をつける必要があるかもしれませんね。
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