約1年前の動画です。
https://youtu.be/MHqUgXi5WV0
約1年前の動画です。
https://youtu.be/MHqUgXi5WV0
世界で活躍する画家であり、スピリチュアルな世界にも精通しているはせくらみゆきさんのインタビュー第2回目です。
はせくらさんの奇跡のご体験を伺いました。
—— なるほど。ところではせくらさんは、脳卒中で左半身がマヒする体験もされています。この体験のことも教えていただけますか?
はせくらさん
そうですね。今から約20年前の話になりますが、たまたま引っ越しと仕事の締め切りなどが始まって、ハードワークが続いていた時のことです。
ちょうど引っ越しの前々日に、ぎっくり腰になりまして、仕方なく病院に行き、注射を打たれたのですが、その後意識が遠のいて、病院の待合室で倒れてしまったのです。
目が覚めた時には、左半分の手足が動かず、結局、脳卒中による左半身不随ということで、緊急入院しました。
—— やはりショックはありましたか?
はせくらさん
ありましたねー。
最初は、学校のPTA活動どうしよう?(笑)と。そして、親や家族にも申し訳ないし、これからどうしたらいいのだろう? と思いました。
さんざん思いあぐねた後、受け入れるしかないことがわかり、仕方なく降参しました。
すると、入院して三日目の夜、不思議なことが起こったのです。
当時、個室に入院しながら、まずは親や家族に対して心の中で真摯に謝り、同時に、自分の身体に対しても、頭の先から足指に至るまで、一つひとつ「ごめんなさい」を泣きながら告げていったのですね。
そのころの私にとって「頑張る」ことが正義だったので、今日できることを明日に伸ばすなという信念のもと、どんなに眠たくても、終えるまでは寝ないで頑張っていたのです。
けれどもそれは身体にとっては、ものすごい迷惑だったんだ、って半身不随になって、気づいたんですね。
そんな後悔の想いにもかかわらず、身体の内側から思いもよらない声がかかりました。
「それでも僕たちは皆、みゆきちゃんのことが大好きで仕方ないんだ」って。
それは六十兆個ある細胞たちの声でした。
私はその言葉(思い)を聞いた途端、ぽろぽろと涙をこぼし、圧倒的な愛に包まれていることを感じました。
そして今度は、また同じように頭の先から足指に至るまで、一つひとつ「ありがとう」の想いを伝えていったのです。
そのうち、意識が遠のいていって、不思議な夢の世界にいざなわれました。
—— どのような夢でしたか?
はせくらさん
どうやらある星の次元にいて、そこで大理石のようなベッドの上に寝かされて、身体全体をスキャンされているんですね。その後、七色に光る光線を当てられながら、そばにいる人たちが、「ランゲルハンス島96%回復」とか「ウェルニッケ野は88%です」なんていう会話を聞きながら、なんだろう? ランゲルハンスって……、なんて思いながら、されるがままにしていたんです。
夢の中で、ああ、これは夢だからって思っている自分がいて、そのうちに記憶が途切れて朝になりました。
目が覚めて、なんだか面白い夢を見たなぁ、と思いながら髪に触れると、たまたまその手が、麻痺していたほうの左手だったんですね。
驚いているうちに、ちょうど担当医が朝の回診で来られていて、私以上に驚いた先生の指示で再び、緊急検査となりました。
その結果「麻痺が完治しているだけではなく、脳卒中の痕跡すら消えています」といわれ、
一週間後、無事退院となりました。
—— この体験でいちばんの学びは?
はせくらさん
当時においての気づきは、「生きている」から「生かされている」ということへのシフトですね。
そして私たちはいずれ死を迎えることになるけれども、逆を言えば、死を迎えるときまでは生きることが出来るのだ、と思いました。
だからこそ、この「生きている」期間を、表面の自己が喜ぶというよりも、内側の自己が喜ぶよう、残りの人生を「いのちのお祭り」にしようと思ったのです。
そうすると、生かされていることへの感謝と喜びが、内側からあふれてくるようになり、
その感覚が、今の自分への滋養となっています。
また、今現在の自分から見た気づきとしては、「世界は自らの関心と意図によって選ぶことが出来るのだ」という確信です。
つまり、起こりうることはすべてある、パラレルワールド(並行世界)のクォンタムジャンプ(量子的飛躍)の世界観です。
当時の出来事に関して言えば、「半身不随になった現実」から、「もともと半身不随が存在していなかった現実」の時空へと移行したのだと考えています。
このようなマルチワールド(多世界)の量子的時空は、今この瞬間、私たちの中に広がっており、私たちは無意識に、かつ優雅に、そうしたパラレルワールドを移行しながら、顕在意識は一貫性のある一つの現実として認識しているのですが、意識の使い方によって、誰でも、どこでも、いつでも使いこなすことが可能なのですね。
今の時代は、いろいろなものが開示されてきていますし、地球自体の周波数も上がってきていますので、パラレルワールドという「選択可能な未来」についても、意識的に活用しやすくなってきていると思います。
—— 新著『コロナショックから始まる変容のプロセス』(徳間書店)によると、今年2月の終わりに、滞在先のイタリアで「急いで日本へ帰れ」と、メッセージが降りたそうですね。
はせくらみゆきさん
そうですね。私の本体である内なる叡智から「国難です。戻りなさい」といわれました。正確には直観を通して、閃かされたのです。とはいえ、当時、感染が広がっていたのは北部の州のみで、私が住んでいたイタリア中部の街であるフィレンツェは、まだのんびりしたムードが漂っていました。
けれども、直観に逆らうとロクなことにならないことを経験を通して嫌というほど知っているので(笑)、その閃きの直後、「はい」と答え、まるで夜逃げのごとく、その日のうちにアパートを引き払って、翌日、帰国しました。
すると帰国当日の朝、フィレンツェにも感染者が出たということで、突如街の雰囲気が一変し、またたくまにマスクが売り切れ、水やパスタもスーパーから消えていきました。国境も次々と封鎖され、三月皆さんがご存じの通り、イタリア全土にコロナが広がりましたので、まさに間一髪で戻ってきた感じです。
世界で活躍している画家であり、スピリチュアルな世界にも精通しているはせくらみゆきさんのインタビュー第3回目です。
これからの未来のお話を伺いました。
—— コロナによって変化した世界ですが、これからの未来も、やはりパラレルワールドで選べるということなのでしょうか?
はせくらさん
はい。そうです。パラレルワールドというのは並行世界のことであり、今ある世界と同時並行で展開されているもう一つの現実のことです。
しかもそれは決して一つではなく、数えきれないほどある。ただ、脳は整合性のある一つのストーリーとして現実を認識していくので、ほとんど気づくことなく、一つの現実、一つの歴史として処理していくんですね。
私はたまたま、四半世紀前よりこのことを伝えているのですが、当時は全く理解されなくて……、けれども最近は、並行多世界というパラレルワールドの概念が、少しずつ浸透してきているので、嬉しく思います。
なぜ嬉しいのかというと、「未来は決して決まっている」のではなく、自身の意思と意識が選ぶ指向性によって、いかようにも選ぶことが出来る。
つまり、「選択可能な未来」という現実認識をもって、自分に主権を取り戻しながら、今を創造的に生きることが出来るようになるからです。
実は、私たちは今、この瞬間、ちょっとずつ異なる並行現実の中を、パッチワークのように繋ぎ合わせながら生きており、その意味で、瞬間瞬間、異なるバージョンの自己が表出しているのですね。
その、さまざまなバージョンの中には、「ユートピアな世界に所属している自己」も、「ディストピアな世界に所属している自己」も、あるいは、全く関係ない世界に所属している自己も、同時多発的に並行してあるのです。
ですので、自らが放つ振動数(私たちは電磁気的存在です)が変わっていくことで、現れるパラレルリアリティ(並行現実)の世界も、どんどん変化していきます。
新型コロナウィルスに関しても、「恐れや恐怖」で迎え撃つ微生物の世界と、自分やウィルスも含めて、自然界の一部であり、その分身としての表れであるという、大きな一体感の中で、今回の現象を捉えていくことで、現れる並行世界が異なってくるのです。
できることなら、「愛や喜び」を選択して、その都度出来る最も良いと思われることをしながら、高次の時空にあるパラレルワールドを展開させていきたいものですね。
ところで、そんな高次に属するパラレルワールドに移行する、わかりやすいキーワードを政府が推奨して下さっているんですが……それって何だと思いますか?
—— えっ? なんでしょう?
三密です。密集、密接、密閉を避ける、という感染予防の原則なのですが、これを空海さんが唱えるもともとの三密に則り、それをいまふうに置き換えて実践すると、まさしく高次の時空と呼ばれる、「愛や互恵、調和」の中にあるパラレルワールドに所属する自己(パラレルセルフといいます)との共振共鳴が起こりやすくなるんです。
空海さんが伝える「三密」というのは、
・手に仏の象徴である印を結び——「身密」
・口に仏の言葉である真言を唱え——「口密」
・心を仏の境地に置くこと——「意密」
を行ずることによって、大日如来と一体になる、というものです。
つまり、行いと言葉と心——身口意のことですね。
また、一体になる存在の「大日如来」というのは、宇宙の根源的な生命力のことで、皆、そこと繋がっていて、すべてはそこからの表れであると伝えられています。
そうした、尊い働きが目に見える形として出てくれているのが太陽です。
大日=大いなる日輪、ですね。
ちなみに、如来の如という意味は、あるがまま、あるがごとくという意味です。
このことを私流に、簡易な言葉で置き換えると、
「想いと言葉と行動を揃えて、おひさまのこころと一つになって生きていこうね」
ということになります。
おひさまの心、お天道様の心、天の道に沿う清明正直な心——そうした、天意にそう生き方を心がけながら、誠実に、一所懸命生きていく。
そんな当たりまえの暮らしの中に、新しい時代を生きる鍵——精神的物質世界のパラレルが表れていくのだと思います。
実相の世界から今の現象を見てみると、コロナの到来も、まさしくコロナ=日輪でもあるとも言えます。
ウィズコロナの時代は、新しき時代の幕開けを生きる、ということでもあるのです。
ぜひ、「三密」という言葉が出た時に、こちらの心の三密……「身口意一致で天意に沿う」も加え、行動の規範としていくことで、驚くほど現実が変容していきますよ。
—— もっといろいろとお伺いしたいですね。今度開催される講演会では、そんな部分も含め、さらに奥深くお話しされると聞いたのですが。
はせくらさん
はい。新刊の中に書いてある内容は、さらっと一通り、お伝えしたいと思います。
具体的には、今、何が起こっているのか、そしてこれから何が起ころうとしているのか? ということです。
とはいえ、そこに書ききれなかったことや想いがあるので、講演では、そんな内容を加味しながら、お話しできればと思っています。
また、実践的なこととしてお伝えしたいのは、「直観力の活かし方」です。
直観とは私が内なる叡智と呼んでいる自己の本質から、直接的に認知する情報処理の方法なのですが、この能力を磨き、実生活の上で生かすことが、自然災害の多い国に生まれていることもあり、今後ますます重要になってくると考えます。
ですので、こちらの理論と仕組み、実践(ミニワーク)を交えながら、お一人おひとりが、暮らしの中で使いこなしていくコツをお伝えしたいと思っています。
次にパラレルワールドについても、言葉では伝えきれないことの方が多いので、しっかりお伝えできればと思っています。
最後に、今回のコロナショックから始まった、日本人の霊性の目覚めや、今後の個人、地域、地球、宇宙といった選択可能な未来への提言をさせていただきたいと思います。
「癒しフェア」でお伝えする内容が、ご縁をいただいた皆様の生きる勇気と希望へと繋がり、さらなる進化を加速する、そんなお役に立てますことを願っております。
皆様とお会いできる日が今から楽しみです。どうぞよろしくお願いいたします。
〈はせくらみゆきさんプロフィール〉
画家・作家・雅楽歌人
生きる喜びをアートや文で表すほか、芸術から科学、ファッション、経済までジャンルにとらわれない幅広い活動から「ミラクルアーティスト」と称される。日本を代表する女流画家として、国内外で活動中。2017年にはインド国立ガンジー記念館より芸術文化部門における国政平和褒章を受章。2018年にはロンドンで開催された美術展にて日本代表役を務める。2019年には国際アートコンペにて世界三位を受賞。その後フィレンツェと東京の二拠点にて活動を始める。他にも雅楽歌人としての顔や、次世代のための学習法など、様々な教育コンテンツを発表し、高い評価を受けている。主な著書に『コロナショックから始まる変容のプロセス』、『令和の時代が始まりました』、『宇宙を味方につけるリッチマネーの秘密』(いずれも徳間書店)、『OTOHIME』(Neue Erde in Germany)他、累計50万部の著作がある。
一般社団法人あけのうた雅楽振興会代表理事。英国王立美術家協会名誉会員。
北海道出身。三児の母。
幸せって意外にカンタン♪ 大木ゆきのオフィシャルブログさんより
地球レベルの大変容の今年は、
さまざまな情報が溢れかえっています。
Aという情報はあることについて〇だと主張し、
Bという情報は同じことについて×だと主張していたり……。
スピリチュアルの世界においても、
光の存在からチャネリングした情報を、
さまざまな人が発信していますが、
真逆のことを言っていたりします。
では、
どういう情報が信頼できるのか?
特にスピリチュアルな情報に関して、
それが光の存在からの情報かどうか、
見極めるにはどうすればいいのか?
それには
いくつかのポイントがあります。
1、すべてを包み込む愛を感じる
宇宙は誰のことも見捨てません。
○○ができる人だけを救うというようなことはありません。
すべての人を無条件の愛で包むような情報なら、
それは光の存在からの情報だと思います。
2、安心できる
読んだあなたを不安にさせたり、
恐れの中に陥れるような情報を、
光の存在は決して発信しません。
いつまでに○○ができない人は、
もう二度と取り返しがつかなくなるとか、
乗り遅れるとかいうようなことはありません。
学びのプロセスは違いますが、
同じ地球に住む仲間です。
3、希望が持てる
こうすればもっと開かれ、
幸せになれるという導きがあるので、
その情報に触れると、
自分の人生に光が見え、
希望が持てるようになります。
4、依存させない
導いてはくれるものの、
とにかく私の言う通りにしなさいとか、
言う通りにしさえすれば、救われるなどと、
あなたの力を奪い、
依存させるような言い方はしません。
むしろ、
あなた自身が決断し、
行動するように促します。
5、善悪を振りかざさない
光の存在の意識の次元が高ければ高いほど、
すべてを見通せるので、
世の中で悪人のように扱われている人たちにも、
それなりの背景があることを知っています。
そこに慈悲があります。
ですから、善悪を振りかざしたり、
裁いたりはしません。
誰かの行いを正すことより、
自分自身の在り方に気づくように促します。
だいたいこんなところでしょうかね。
もう一つ大事なことは、
あなた自身の感覚に合うかどうか
なんですよ。
その情報に触れたとき、
これは自分に合う情報だと感じるかどうか。
それもとても大事なことです。
その感覚も信頼してください。
みなさんは自分軸がしっかりしていると思いますから、
その点に関しては大丈夫ですよね。
以上、参考までにお伝えいたしました。
それではまた
今日も素敵な午後を
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・
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おはようございます。
今朝もすでに30度を超えています。
空は雲一つない快晴。
太陽がこの上なく輝いています。
こういう夏空を見たら、
「今日も暑くなって大変だな」って
思うのも当然なんですが、
あえて、
「私もこの空のように、
一点の曇りもなく、
思いっきり自分を生きればいいんだな」
って思ってみてください。
「この空の美しさは、
自分の美しさとシンクロしているんだ」
と思ってもいい。
自然界は、
あなたと無関係に存在しているわけではありません。
あなたと宇宙がひとつであるように、
あなたと自然もひとつなんですよ。
自然の中に、
パワーや美しさを発見したら、
それが自分の中にもあるものなんだって、
認識すると、
あなたの中にあるパワーや美しさも引き出されるんです。
今日も暑いけれど、
私も熱く生きるんだって思ってみると、
なんだかこの暑さが、
自分の気持ちを燃え立たせてくれます。
今日もこの夏空の太陽のように、
情熱的に、
歓びにあふれて生きましょう。
それではまた
今日も最高にすばらしい一日を
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・
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「車椅子ではなく、ストレッチャーで寝たままの状態の人が入居されると、大家さんはそれ自体が嫌なんですよ」
新しいオフィスを探しているとき、不動産会社の担当者に思いがけないことを言われてしまった。厳密には大家からの伝言なので担当者は悪くないのだが…。
正直、気持ちは沈んだ。
ただそれ以上に、スタッフたちにどう説明しようかと悩んだ。しかし私は翌日、みんなに報告しなければならないと思い、連絡を入れた。一緒に内見に行ったスタッフや、新しいオフィスを楽しみにしていた他のスタッフにもいきさつを説明した。
■怒る気にならなかったわけは
彼らの反応はそれぞれ違ったが、一番多かった意見は大家に対する不平不満だった。なかには、「そんな理由で断るなんておかしいじゃないですか」と私以上に怒った人もいた。また、知り合いの障害者の親御さんからは、障害者差別解消法で訴えるべきだという意見もでた。ただ、私はそんな気にはなれなかった。
子供のころから、こんなことはたびたびあった。
繰り返しになるが、私は寝たきりの生活を送っている。初対面の人の多くは、私のことを意思疎通が取れない人間だと思っていたし、話しかけても意味がないと思っていたに違いない。仮に話しかけられても、幼児扱いした口調で話し方をされるのは常だった。
もちろん今では「寝たきり社長」と称し、積極的に活動させてもらっているので、社会で対等に扱ってもらえることは増えてきている。だが、それでもいまだに年配の経営者や政治家の方と接する際には、かつてと変わらない対応をされることがある。人によっては、会社経営も私ではなく、私の親がしていると思っているほどだ。
■なんとなく書いていたSNSで…
ただ私は、差別や世の中の理不尽とは決して真正面から戦わないスタンスでいる。そうなったのには、ある出来事がある。
会社を立ち上げて間もなく、二十歳を過ぎたころ。私はSNSを始め、そこには日々の活動はもちろん、ポジティブな感情やネガティブな感情もすべてさらけ出していた。SNSの投稿は特に深く考えず、なんとなく心に湧いた思いを書いていた。
そんなある日の休日。ヘルパーと映画に出かけた。すると、オフィス探しのときと同じように、窓口で観賞を拒否された。私はSNSでその窓口の対応に苦言を呈した。すると、同じような障害がある人は私の投稿に賛同してくれ、共感してくれる人がいることに安堵(あんど)感を得た。
しかし、その投稿を見た、うちで名刺を作ってくれているあるお客さんは私にこう言った。
「もし、その窓口の人がなにか対応できなかった事情があったとしたら、君はどうする?」
「もし、障害者を応援しようと思っていた人が、君の投稿を見て、批判されるのが怖くなり、障害者と関わるのをやめようと思ったら、君はどうする?」
この言葉にハッとした。私は正直、この言葉を聞くまでは自分のことしか考えていなかった。彼の言う通り、人を批判すれば相手だって決して気分はよくないだろうし、もし相手にも何か事情があったとしたら、それは権利を盾に相手を傷つける行為となる。何より私は、私のせいで他の障害者が社会から変な目で見られることや、障害者に親切にしようと思っている人に対する善意を踏みにじりたくなかった。
■批判よりも大切なこと
その日から、自分自身のルールを変えた。
どんなに理不尽なことや差別をされても、私はお陰様と感謝の気持ちを持つことにした。すると、私の周りにたくさんの仲間ができるようになったし、そうなると今度は、普段親切にしてくれる周りの人間をより大切にしたいと思うようになった。人は、人を批判することで一時的にすっきりするかもしれないが、本当の心の豊かさは得られないと知った。
その後、新しいオフィス探しも出直した。私の入居を断った大家にも、何か事情があったに違いない。そう前向きに考えたら、不思議とすぐに新しいオフィスは見つかった。しかも、寝たきりの私にも理解があって、親切にしてくれる大家だ。まさに捨てる神あれば拾う神あり。
だからこそ私は、彼に感謝の気持ちを忘れてはならないし、それ以上に、「また次、障害者から入居希望があっても、入ってもらおう」と思ってもらえる行動をしなければならない。世の中から差別がなくなることはないだろうが、そうした行動をすることで、きっと少しずつ差別が減っていく気がする。
もちろん、時として差別と戦うことも必要かもしれない。ただ、そうしたことにエネルギーを使うことよりも、私に対していつも親切にしてくれる周りの人たちを大切にすることに心をくだきたい。(アピタル・佐藤仙務)