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グレートリセット。遺伝子組み換え食品や人工食品の消費が実質的に強制され、思考や感情冴え当局に読み取られてしまう世界(監視社会)。21/2/14

2022-07-23 | 教材
不安恐怖で反応する(=具現化してしまう)のではなく、「絶対NOだ!」と決めて、粛々と、みんなでもっといいパラレルに移行しよう。
 
マネーボイス

「グレートリセット」が起こす資本主義の大転換。遂に見えた具体的な中身=高島康司

次第に明らかになりつつあるダボス会議(世界経済フォーラム)のアジェンダ「グレート・リセット」の中身について解説したい。驚くべきは、ITデバイスによる人間の管理が提案されていることだ。そして、バイデン米大統領の政策はこのアジェンダとつながっている。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)

【関連】バイデンの背後にいる勢力とは?主導権はリバタリアンからCFRへ、米国はトランプ以上の分断に向かうのか=高島康司

※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2021年2月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

バイデン政権が目指す「新しい資本主義」

次第に明らかになりつつある「ダボス会議(世界経済フォーラム)」が掲げるアジェンダ「グレート・リセット」の中身について解説したい。

バイデン政権は外交問題評議会(CFR)の人脈を通じて、このアジェンダにつながっている可能性がある。

いまやっと有効なワクチンが開発され、新型コロナウイルスのパンデミックを終息させる希望が見えてきているが、他方では新型コロナウイルスは何年も、あるいは何十年もまん延する風土病となり、社会はコロナと共存していくことになるという事実も受け入れられつつある。

この事実は、ワクチン接種の拡大で一定程度の集団免疫の獲得には成功したとしても、ワクチンの有効性を弱めるか、ほとんど効かない複数の変異種が毎年出現するので、新型コロナウイルスのもたらす社会的な影響は長期間継続する可能性を示唆している。

そのような状況で、政府には社会と経済を維持する一層重い責任を追うことが求められている。

それは、各国政府の巨額の財政支出に基づくセーフティネットの補強や、大規模な景気刺激策の実施となって現れている。

その典型がバイデン政権だ。1.9兆ドル(約200兆円)の経済対策を立案している。それは、個人への1,400ドルの給付、失業手当の増加、地方自治体への支援、ワクチン接種加速への支援、子供たちを学校に戻すための支援、食糧援助、家族がホームレスにならないようにするための支援政、育児支援、15ドルの連邦最低賃金、貧困と戦うための勤労所得税額控除の拡大などだ。

その規模は、1930年代の大恐慌のとき当時のルーズベルト政権が実施した「ニューディール政策」に匹敵する歴史的な規模になる可能性もある。「ニューディール政策」によって、規制のない市場経済の合理性が経済と社会を運営していた自由主義的な資本主義から、後に「修正資本主義」とも呼ばれる国家が管理する資本主義へと体制的に転換した。もしこの転換がなし得なかったら、格差による国民の激しい抵抗から、資本主義体制は終焉し、本格的な社会主義へと移行していた可能性も指摘されている。

今回のバイデン政権が計画している経済対策は、グローバリゼーション以降の新しい資本主義の方向性を示す歴史的な転換点になるのではないかとする見方も強い。

いってみればそれは、グローバリゼーションの時代以後の「国家資本主義」の体制である。

ダボス会議の「グレート・リセット」

他方、バイデン政権が象徴している大規模な経済政策は、もっと根本的な体制転換への動きを示している可能性も捨て切れない。

それは、「ロスチャイルド」などが後ろ盾となり、世界の支配エリートが結集している「ダボス会議」のアジェンダ、「グレート・リセット」である。

これは、新型コロナウイルスのパンデミック以降、地球温暖化を抑制し持続可能な社会の形成へと向けて、既存の資本主義を根本的に転換することを目指すものである。

「グレート・リセット」は2021年の「ダボス会議」のテーマであり、8月にシンガポールで開催される年次総会で本格的に討議される予定だ。

パンデミック以降の6つの変化

しかし、当メルマガで過去にも書いたように、うわさは多いものの「グレート・リセット」の具体的な内容はかなり漠然としている。

【関連】ダボス会議「グレートリセット」で仕組まれる金融崩壊とコロナ後の資本主義=高島康司

「ダボス会議」の主催者のクラウス・シュワブが昨年の7月に著した著書、「COVID-19: ザ・グレート・リセット(COVID-19: The Great Reset)」には新型コロナウイルスのパンデミック以降の変化を次のような点にまとめている。

<その1:崩れた経済>

新型コロナウイルスのパンデミックは世界経済の80%に大きな打撃を与えた。企業倒産が相次ぎ、賃金は下がり失業率は急上昇している。その結果、もともと存在していた社会的格差はさらに拡大した。

<その2:格差の拡大と社会的信用の低下>

パンデミックのなか、社会のデジタル化が急速に進んでいる。オンライン診療など、ITやAIを活用した社会サービスが爆発的に拡大している。この結果、あらゆる分野で仕事を失う人が増え、これが格差をさらに拡大させている。これが背景となり、世界的な抗議運動が起こっている。

<その3:巨大だが非効率な政府>

経済の落ち込みと社会的格差拡大の歯止めとして、各国政府は巨額の財政支出を行っている。それは巨額な赤字の原因となっているが、政府の財政支出では思ったような効果が出ていない。非効率である。

<その4:巨大化するIT産業>

テレワークやオンラインショッピングなど、コロナ禍のなかでIT産業はさらに巨大化した。少数の巨大IT企業が社会サービスのあらゆる分野を担うことになるだろう。しかし、こうした企業によって個人情報が握られることになる。これが新たな問題を引き起こしている。巨大IT企業の全面的な支配を許してしまうことになる。

<その5:地政学的な緊張>

コロナ禍のなかで、かねてから激しさを増していた米中対立は一層激化している。このまま行くと、新冷戦から世界の多極化が進み、世界は混沌とした状態に向かう。

<その6:関係者すべてが関与する企業>

新型コロナウイルスのパンデミックがもたらしたプラスの効果があるとすれば、企業の形態に変化が見られることだ。企業のなかにはこれまでの利益中心の経営方針を見直し、従業員を含めたすべての関係者に積極的に関与してもらう新しい経営スタイルを模索する企業も多くなっている。しかし、これが大きなトレンドとして定着するためには、従来の企業の概念を変更せねばならず、そのためには政府の積極的な関与と支援が必要になる。

この本では、以上のような6つを新型コロナウイルスのパンデミックが引き起こした深刻な問題として提起し、これを解決するためには現在のグローバル資本主義のリセットが必要なのだと力説する。

しかし、これがどのような体制になるのか具体的なプランは提示されていない。

ただ、2018年にやはり「ダボス会議」から出された論文、「敏捷な統治」によると、ビッグデータ、AI、ロボット、そしてブロックチェーンなどの先端的なITテクノロジーを徹底的に駆使して、社会問題が発生する前にそれらを予期し、事前に対処してしまう体制のことのようだ。

遺伝子組み換え食品の強制的消費

ところが、そのようなとき、「グレート・リセット」の内容を調査しているジャーナリストが、その具体的な中身を紹介する記事が書くようになっている。そうした記事を見ると、「グレート・リセット」が志向している方向性が少しずつだが見えてくる。

そのうちのひとつは、管理された食料供給とでも呼べる概念である。

いま、新型コロナウイルスのパンデミックによる食料輸出の規制、地球温暖化による耕地面積の縮小、単一商品作物への生産特化に起因する水資源の枯渇などの問題が背景となり、将来的に食糧危機の発生が懸念されている。これを解決するための新しい食糧生産システムの形成が、「グレート・リセット」の重要な中身にひとつになっている。これは、「ダボス会議」の主催者、クラウス・シュワブが昨年に出版した先の著書にも書かれている。

世界情勢の分析では著名な作家、ウイリアム・エングダールの調査によると、クラウス・シュワブは「イート・フォーラム(EAT Forum)」のパートナーになったという。ここは「食のダボス会議」と呼ばれる組織で、将来発生する可能性のある食糧危機に対処するアジェンダを立案することが目的だ。世界的な製薬会社、「グラクソ・スミス・クライン」が設立した財団が出資している。またグーグルや、アマゾンの創立者、ジェフ・ベゾズなどが出資もしている人工肉の会社、「インポッシブル・フーズ」と提携し活動している。

2017年、「イート・フォーラム」は「持続可能性と健康のための食糧改革(FReSH)」という組織を立ち上げた。これには「モンサント」を所有している製薬大手の「バイエルAG」や、中国の大手農薬会社、「シンジェンタ」、さらに「カーギル」、「ユニリバー」、「デュポン」などの大手化学会社、そして「グーグル」などが参加している。これこそ、「ダボス会議」の「グレート・リセット」で、食糧危機に対応するプランを具体的に立案するための組織だ。

その方針は明白だ。シュワブの著書、「COVID-19: ザ・グレート・リセット」にもはっきりと述べられている。シュワブは、バイオテクノロジーと遺伝子組み換え食品こそ、新型コロナウイルス以後に発生する可能性のある食糧危機に対処できる唯一の方法だと主張する。

シュワブのアイデアに基づき「イート・フォーラム」は、「地球の健康食生活」なるものを提案している。これは、肉の消費を90%ほど削減し、実験室で人工的に作られた穀物と油、またその他の食品を大量に使った食事だ。これの中心になるのは、大量に生産できる多様な種類の遺伝子組み換え食品だ。「イート・フォーラム」は、食糧危機を回避するためには、法律の制定や罰則などによる強制、また補助金の支給などの財政的な誘導処置などの方法を駆使して、こうした人工的な食品の消費を促進させなければならないとしている。

どうもこれが、「ダボス会議」のアジェンダである「グレート・リセット」の中身のひとつのようだ。

もちろん、遺伝子組み換え食品や、また人工的に生産された食品に関しては健康被害が報告されている。その消費が強制されるとすれば、本当に注意しなけれなならないだろう。

しかし、それ以上に注意しなければならないのは、「イート・フォーラム」が推進するこのアジェンダが、最大手の化学会社や製薬会社によって推進されようとしていることだ。

すると「グレート・リセット」のアジェンダの推進は、こうした分野の巨大企業に世界市場の独占を許すことになるだろう。これも「グレート・リセット」の目標なのかもしれない。

ITによる人間の管理

しかし、さらに驚くべきは、ITデバイスによる人間の管理が提案されていることだ。

2016年にシュワブは、「第4次産業革命の未来を形成する」という本を書いている。これはいわば、4年後の2020年に出される「COVID-19: ザ・グレート・リセット」の先駆けとなった著書だ。

この本には、AI、IoT、5Gなどの先端的なテクノロジーの普及で、我々の生活で使われる家電などのディバイスが自動化されるようになると、政府の管理する中央コンピューターに個人のあらゆるデータが集積するとしている。

シュワブによると、政府はこうしや個人情報を活用して個人の生活状況を把握できるようになるとしている。

これは個人のプライバシーという、いままでは本人以外にだれも入ることのできなかった世界がすべて政府による管理の対象になることを意味する。

全人類のIT管理は序ノ口

しかし、これはほんの序ノ口にすぎない。

シュワブは、スマホなどの個人が身につけるデバイスは極小化され、最終的には人間の身体に埋め込まれると予測する。すると、そうした身体に内蔵したITデバイスを通して、個人の思考や想念さえも通信することができるとしている。この本のなかでシュワブは次のようにいう。

「身体に埋め込まれたスマホで音声による通信が一層容易になるだけではなく、スマホが脳波を解析することで、気分や表現されていない感情までも通信できるようになるはずだ」。

これはまさに、個人の思考内容や感情すらも身体に埋め込まれたスマホのような通信機器を通して、政府のサーバーに送信されてしまうことを意味している。

つまり、犯罪のことを思い浮かべただけで、厳しい監視の対象になるということである。

バイデン政権が目指す社会とは?

これが、いま少しづつ見えてきている「ダボス会議」の「グレート・リセット」が示唆する具体的な中身の一端である。クラウス・シュワブ自らが語る内容から探って見た。

このメルマガでは、もし新型コロナウイルスのパンデミックが、市民社会による民主主義の原則によって押さえ込むことができなければ、中国のような高度管理社会に移行せざるを得なくなると書いてきた。

まさに「グレート・リセット」のイメージは、そうした社会のことだろう。今回具体的になった一部の内容から想像すると、それは、遺伝子組み換え食品や人工食品の消費が実質的に強制され思考や感情さえも当局に読み取られてしまうような世界だ。奇想天外な話に聞こえるかもしれないが、すでにこれを実現できる第4次産業革命型のテクノロジーは存在する。

バイデン政権は、「CFR」の人脈が強い政権である。この人脈はそのまま「ダボス会議」につながっているはずだ。リバタリアンの勢力が背後におり、「CFR」の影響力が排除されたトランプ政権とは大きく異なる。はたしてバイデン政権のもと、「グレート・リセット」のアジェンダは実現するのであろうか?注視しなければならないことは間違いない。

「グレート・リセット」の内容に関してはこれからどんどん明らかになると思われるので、その都度記事にしてお伝えする。

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【関連】なぜバイデン勝利確定を無視して暴挙に?トランプを操る勢力の狙い=高島康司


プーチン勝利宣言は9月11日前後か。日本で報道されないウクライナ軍の損害と本当の戦況=高島康司

2022-07-23 | 教材
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プーチン勝利宣言は9月11日前後か。日本で報道されないウクライナ軍の損害と本当の戦況=高島康司

いまロシア軍が有利に戦いを進めているが、さまざまな情報のソースから、ロシアのプーチン大統領が9月にも、重大な提案をアメリカを中心としたNATO諸国とウクライナに行う可能性が出てきた。これがウクライナ戦争の決定的な転換点になる模様だ。この提案をNATO諸国とウクライナが受け入れれば、その時点で停戦が実現されるだろうが、もし拒否すればウクライナが国家としての主権を失うような破壊的な戦争に突入する可能性もある。どうなるかはいまのところはっきり見えないが、今後の世界の状況を決定する歴史的な出来事になるだろう。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)

【関連】ウクライナ危機で「グレート・リセット」本格始動。ロシアが2月24日に軍事侵攻した本当の理由=高島康司

※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2022年7月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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ロシアは負けない。ロシア軍の勢力はウクライナ軍を3倍上回っている

ちょっと日付が古いが、香港ベースの英文大手紙「アジアタイムス」の戦況分析を見てみよう。

東部ルガンスク州を占拠した後、ロシア軍は7月7日前後から大規模な攻勢に出る前の軍の再編を行っている。したがってどの地域でも、大規模な戦闘は比較的少なく、戦況の大きな変化もないようだ。「アジアタイムス」が報じる1週間ほど前の7月15日の戦況は、現状を伝えていると考える。

また、他の戦況分析も見たが、ほぼ「アジアタイムス」の伝える内容と同一であった。以下が戦況である。それぞれの地域の動きを掲載すると繁雑になるので、全体の戦況のみを伝える。

<7月15日の戦況:評価>

軍事活動のほとんどは中央・東部地域で引き続き観測されているが、ウクライナは黒海に接する南部地域の解放を動員活動の主要目標として宣言している。

EU対外行動庁の安全保障アドバイザー兼政治担当官であるジョウニ・ラアリは、ロシアの作戦休止開始時点(7月7日)の状況を次のように総括している。

「ロシアは、イジウム-ライマン-ビロホリフカ-バフムート方面に20のBTG、合計60の大隊戦術群(BTG)を集中させた。対応する地域を防衛するウクライナ軍は全部で20個大隊である」。

これは攻撃作戦の成功に必要な古典的な兵力差の3対1のロシアの優位性を構成している。ウクライナがドネツク州の戦いに大砲を装備した部隊を大幅に追加投入しない限り、ロシアの組織的な攻勢はゆっくりと続き、夏の終わりまでにドネツク州東部の大部分を制圧すると予想される。

ウクライナは、ドニエプル方面へのロシア軍の実質的な戦略的突破を防がなければならないのは明らかである。このような状況下で、有能な人材が明らかに不足しているウクライナが、大規模な反攻と南部への兵力集中をどのように行うことができるのか、その見通しは立っていない。

ウクライナ軍関係者は、約束された米国、英国、ドイツの「MRLSユニット」がもたらす大規模な戦力増強効果について、しきりに語っている。 これは大げさであり、どちらかといえば、ヒトラー政権末期のヴンダーヴァッフェン信仰に似ている。

事実、「HIMARS」と同様のシステムが短・中期的に納入・配備されるのは、ごく少数に限られる。今のところ約束されているのは、確立された揺るぎないロシアの航空優勢に対する十分な防空能力を持たない、惨めな10数機のシステムだけである。

さらに、「ウォールストリートジャーナル紙」のジリアン・ケイ・メルキオールの論説によれば、「ウクライナ当局は、約100基の「HIMARS」が必要だと言っている。一方、米上院の情報筋によれば、最初の4基の「HIMARS」を含むユニットには、ランチャーあたり20基以下のミサイルしか含まれていなかったが、その後のユニットにはかなり多くのミサイルが含まれていたとある。

しかし、最も重要なのは、マンパワーの大幅な不足である。報道によると、クレムリンはロシアの85の州に対し、軍隊に志願兵を提供するよう命じ、それによって政府からの総動員の指令を回避している。

地方は募集と採用奨励金の支給を担当する。各400人の大隊、合計3万4,000人の兵士が集められる。国防省は月給17万ルーブル(2,800ドル)の最低額を支払い、地方は入隊のためのボーナスを上乗せする。

この新しい「志願大隊」は、ロシア軍の損失を補填する戦力を容易に生み出すだろう。前述したように、このようにしてロシアが兵力問題を処理し、戦争がさらに単純な消耗戦に変質していけば、「ロシアは負けず、ウクライナは勝てない」と、米国の情報将校は指摘している。

以上である。これを見ると分かるが、要するにロシア軍の勢力はウクライナ軍を3倍上回っており、ロシアに優勢に戦況は展開している。いまロシア軍は、大攻勢の準備のため兵力を増強させ立て直しを図っているが、これが完了するとロシア軍が東部ドネツク州を占拠し、ルガンスク州を含む東部ドンバス地方全体を掌握するのは時間の問題となる。

一方ウクライナは、「HIMARS」など欧米からの先端的な兵器の支援で戦局の逆転が可能だと言っているが、兵力が圧倒的に不足しているので、これは実質的に不可能である。

このように、明らかにロシア軍は優勢で、ウクライナ軍は劣勢に立たされている。

ウクライナ軍の予想を上回る損害

しかし、ウクライナ軍の損害は一般的な戦況分析の予想を越えているようだ。

もちろんウクライナ政府は、損害状況を公式に発表していない。このメルマガの記事で何度も紹介したスイス軍参謀本部の元大佐でNATO軍の要員として2012年以来ウクライナ軍を内部からモニターしてきたジャック・ボーや、「アジアタイムス」の軍事専門家の分析、また「ロシア国防省」が毎日発表している戦況報告を地図で詳細に解説する「Military Summary」などのチャンネルを見ると、損害の大きさには驚かされる。

「アジアタイムス」などで活躍している軍事情報分析のスペシャリスト、スティーブン・ブライアンは、ウクライナからの報道として、開戦以来、ウクライナの前線に派遣された戦闘員の約8割が死傷または戦闘不能に陥っているという。

また報道では、ウクライナの若者の間では軍隊に入ろうという熱意はほとんどない。多くの若者が国を出て行ってしまった。兵士の交代要員は、兵士としての訓練も技術も持っていない新兵ばかりである。

またジャック・ボーは、7月上旬のインタビューで次のように述べている。

「現実には、ロシア側でもウクライナ側でも、死亡した兵士の数はわかっていません。欧米のメディアで語られているのは、ウクライナのプロパガンダによって流布された数字です。

しかし、6月上旬にゼレンスキー大統領がウクライナ軍の死亡率を公表し、1日あたり60~100人の兵士が死亡したと話しています。その1週間後、ゼレンスキー大統領の顧問であるミハイロ・ポドリアクは、ウクライナ軍は1日に100~200人の兵士を失っていると発言した。だが、1日あたり200から500人の死者が出ており、1日あたり合計1,000人の死傷者(死者、負傷者、捕虜、脱走兵)が出ているという分析もある。この数字が正しいかどうかは不明です。」

そして、実際に死傷者数はこれよりもはるかに高いとして、次のように言う。

「情報機関に近い専門家たちは、これらの数字は現実をはるかに下回っていると考えています。一方、ウクライナの数字は、ロシア軍の推定値よりもさらに高いのです。ウクライナ軍の死者は6万人、行方不明者は5万人という話もあります。しかし、この数字は現時点では検証不可能です。」

現在のウクライナ軍の総兵力は、20万9,000人の正規兵に準軍事組織の「領土防衛隊」や「アゾフ大隊」の生き残りを加えると、26万人ほどになる。もしジャック・ボーの言うこうした数字が正しいとすると、死者と行方不明者を加えると11万人、さらにこれに負傷者を入れると、ウクライナ軍の約8割、約20万8,000人が戦闘不能の状態であることになる。

他方、ウクライナ軍の発表によると、ロシア軍の死者は3万8000人に上るとしている。この倍の負傷者がいるとして、約7万6,000人が戦闘不能の状態だ。これはウクライナの発表なので少し割り引いて見たほうがよいだろうが、それにしてもウクライナ軍の戦闘不能者の数よりもずっと低い。

明かにウクライナは苦境に立たされている。ウクライナには予備役が90万人ほどいるので、予備役の召集が始まっている。一方ロシア軍の予備役は200万人である。まだ召集は行われていない。

アメリカ大使館による退避勧告

このメルマガでは何度も書いているが、ウクライナ軍の圧倒的な戦闘要員の不足から、NATO諸国がどれほど先端的な兵器で支援しようとも、戦況を逆転させるまでには至らない可能性が極めて高い。そして、ウクライナ軍は負けている理由をジャック・ボーは次にように説明している。

「根本的な問題は、ウクライナの指導者の作戦の進め方にあります。ウクライナ、特にゼレンスキーは、ダイナミックに戦場を駆け巡り、部隊を動かして優位に立つのではなく、「立って戦え」と命令しているのです。これは、第一次世界大戦中のフランスと同じである。これがウクライナとロシアの大きな違いであり、ウクライナは政治指導者が作戦を管理し、ロシアは参謀本部が作戦を管理する。このことが、失敗したウクライナのやり方を説明している。米軍でさえ、この問題を認識しているようです。」

このような、ウクライナ軍では現場を知らない政治指導者が作戦を管理しているのであれば、ウクライナ軍の苦境は深まるばかりだろう。

事実、この1週間、5月に再開されたキエフのアメリカ大使館は、驚くべきことに、ウクライナにいるすべてのアメリカ人に、大使館は支援を提供できないので、できるだけ早く「民間で利用できる地上交通機関」を使ってキエフを退去し、各自でそうするよう伝えている。同大使館はまた、アメリカ人に対し、大勢で、あるいは標的となりそうな場所に集まらないよう警告した。 キエフのアメリカ大使館は、ロシアの攻撃を明らかに恐れて、職員に退避するよう伝えているのだ。

さて、こうしたウクライナの苦境に変化がないとするなら、今後はどのような展開になるのだろうか?スティーブン・ブライアンやジャック・ボーはほぼ共通した見方をしている。

ウクライナ4州のロシア併合とオデッサ攻撃

それは、ロシアが占拠した東部のルガンスク、ドネツク、そして南部のジャポリージャ、ヘルソンの4州のロシア併合である。

ウクライナ南部ザポリジャー州のバリツキー占領行政長官は、秋口に同州をロシア領とするかどうかの住民投票を実施すると発表した。バリツキーは「地域」の定義をしなかったが、この発言は、ロシア占領下の南部地域を指していると思われる。

アゾフ海や黒海に面した南部地域は、現在ロシアがほぼ支配している。もし、この地域がロシアに併合されれば、西のケルソンからマリウポリ、そして国境を越えてロシアのロストフ・オン・ドンまでの都市がつながることになる。これらの場所はすべてM-14という幹線道路で結ばれている。

ロシアの支配下にないものの、ロシアが関心を寄せる主要都市はオデッサである。この都市周辺では、時折、砲撃が行われているが、まだ大きな戦闘は行われていない。

ルガンスクやドンバスの作戦では、ロシア軍はマリウポルを奪った後、南部のケルソン以北を中心に持久作戦を展開してきたに過ぎない。しかし、ロシアがこの地域を併合するためには、さらに前進してザポリージャを占領し、ウクライナ軍をケルソンから引き離し、オデッサへの陸上攻撃の可能性を開かなければならないだろう。

ウクライナは南方地域でのロシアの動きを止めようと懸命である。ウクライナ軍は、強力な武器である「HIMARS」を使用して、ロシアの司令部や武器庫への攻撃を強化している。

ケルソンとその周辺には、重武装したパルチザンが侵入している。これらの地域ではロシア語を話す人々が襲撃され、何人かが殺されたとの報告もある。ロシアがこの地域を強化した場合、おそらくウクライナ軍は苦戦を強いられるだろう。

このように、東部と南部の占領を固めながら、これらの4州をロシアへの併合を目標にしている。この目標の達成にロシア軍は動くはずだ。

9月11日前後に転換点か?

そうした状況で、これらの目標を実現した後のロシアの行動を示唆する興味深い情報が、特にロシアのメディアによって報じられている。プーチンと比較的に近い関係にある外国の指導者の発言である。

7月14日、ロシアのメディアはセルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領の警告を掲載した。セルビアはロシアと近い関係にあり、ヴチッチ大統領も親ロシアである。ヴチッチ大統領は次のように警告した。

「何が待ち受けているかは分かっている。プーチンがセヴェルスク、バフムト、ソレダルで仕事を終え、スラビアンスク、クラマトルスク、アヴデフカの第二線に到達したら、すぐに彼は提案をするだろう。そして、もし彼ら(欧米諸国)がそれを受け入れないなら、- 受け入れないだろうが – 大混乱に陥るだろう。」

ヴチッチ大統領が言及した地名は、いま戦闘が続くドネツク州にある都市である。要するにこれらの都市をロシア軍が占拠し、東部ドンバス地方全体を占領した段階で、プーチン大統領は欧米諸国にある提案をするというのだ。

また、これと同じようなニュアンスのことをブラジルのボルソナロ大統領が発言している。

7月14日、ブラジルのボルソナロ大統領は、ロシアとウクライナの戦争を「解決」する方法を知っており、来週電話会談を予定しているウクライナのゼレンスキー大統領に提案を投げかけると述べた。

「私は自分の意見、思っていることを彼に伝える。この解決策を。どうすれば解決できるかは知っている。しかし、誰にも言わない」とボルソナロ大統領は記者団に語った。

「この件の解決策は、1982年にアルゼンチンがイギリスとの戦争を終結させたようになる」と、それ以上の詳細は明かさなかった。

ちなみにアルゼンチンとイギリスは、1982年に南大西洋にあるフォークランド諸島の主権をめぐって短期間の紛争を起こした。1982年4月、アルゼンチン軍が英国領の島々に上陸し、英国が奪還のために海軍の機動部隊を送ったのが始まりだった。しかし、装備の劣るアルゼンチン軍に勝ち目はなく、アルゼンチンは2カ月後に降伏した。

ボルソナロは7月18日にゼレンスキーと電話会談を予定している。最初に接触してきたのはウクライナ側であり、ボルソナロはすぐに電話を受けることに同意したという。

このような発言だ。具体的な内容はよく分からないものの、1982年の「フォークランド紛争」におけるアルゼンチンの解決のようになるということでは、ロシアは占領したウクライナの領土の支配権をウクライナに認めるように要求するのかもしれない。「1982年にアルゼンチンがイギリスとの戦争を終結させたように」とは、ウクライナがアルゼンチンのような立場で、ロシアによる領土の領有権を認めるということのように思う。そのように見ると、先のセルビアのヴチッチ大統領のいう「ある提案」の中身はこれであろう。

そして、ウクライナと欧米諸国がプーチンの提案を拒否した場合、ヴチッチ大統領は「大混乱に陥るだろう」という。

この「混乱」を示唆する発言がロシア国内から聞こえてきている。

ウクライナと欧米諸国はプーチンの提案を拒否する?

いまロシアでは国会(ドューマ)が開かれている。ヴォロディン下院議長は、戦争が続けばウクライナは主権を失いかねないと警告した。

「キエフ政権とその西側の主人が平和的交渉を拒否しても、わが国の計画や行動には何ら影響はない。しかし、この拒否は、ウクライナの国家としての地位を維持する見込みに直接影響を与える。実際、こうした行動によって、キエフ政権は将来的にウクライナが国家として消滅するための条件を作り出している。」

国会でこのように宣言し、もしウクライナがロシアの提案を拒否した場合、一層激しい戦争が継続し、ウクライナは国家としての主権を失うとした。

では、プーチン大統領は、ウクライナと欧米諸国に向けていつこの提案を行うのだろうか?提案の内容はウクライナ東部と南部、4州の併合か領有権の主張になると見られる。これまでの情報から見ると、ロシアの統一選挙が実施される9月11日前後にこの提案を行うと見られている。

だが、セルビアのヴチッチ大統領も言うように、ウクライナと欧米諸国はこの提案を拒否するだろう。そうするとロシアは、ヴォロディン下院議長も言うように、ウクライナの主権を奪う新たな攻撃を開始する。つまり、首都キエフの占領である。

ロシアが勝つとどうなるのか?

まだロシアがどこまで要求するのかは分からない。しかし、もしロシアがウクライナの主権剥奪も含めて最終的に勝利したらどうなるのだろうか?――

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「人生はゲームである」 …ハイアーセルフがメッセージとして、あなたに見せている映像にすぎません。この世に困った人間などいないのです…困ったふりを演じてくれている、とても大切な人にすぎません。

2022-07-23 | ☆覚書

津留晃一の世界 さんより

人生はゲームである
 
「あなたに一切の制限はありません」
と言われたらあなたは
どのようにお感じになられるでしょうか? 
私達の魂には、
元々いかなる制限も制約もないようです。
「無限」が
人の本質であると伝えられました。
そして私達は、
実は今この瞬間も誰もが無限です。
「自分はこんな人間である」
という認識がそこにあるだけです。
自分を限定しているのは
自分の思いだけです。
あなたが「自分は無限である」と
信じ切ったときあなたはそうなります。
いえ、もともと無限であった事を
思い出すだけ
と言った方が正しいでしょう。
もともと無限であった者が
ルール(制限)を造りゲームを始めました。
地球人間ゲームです。
源へ還るゲームです。
意識の進化ゲームです。
身長150から200㎝ぐらいの
肉体をまといます。
脳細胞は数%だけ使用可能。
見える範囲は全振動領域の
0、001%だけに制限する。
平均プレイ時間は80年、
ただし最高は120年まで。
ルールは厳しいがその範囲内では
100%の自由が残されました。
三次元の、超仮想現実ゲームです。
そしてあなたは現在
このゲームをプレー中です。
あなたのハイヤーセルフは
目下このゲームに夢中です。
「よくもこんな面白いゲームを
考え出したものだ」と
感嘆の声を上げながら・・・。
80年でゲームを
達成できなかった人は、
何度でも再挑戦が可能です。
好きな時代を選び、好きな両親を選び、
好きな環境を選んで
ゲームに再挑戦します。
時には一挙に高得点をあげようと、
ボディーにハンディキャップを付けて
挑戦する勇敢なプレーヤーもいます。
この地球人類ゲームは
少しルールが厳しすぎたのか、
ゲーム創生以来、
未だに達成者が現れていないようです。
このゲームの創造主はとうとう業を煮やし、
ついにカンニングを認め始めました。
これまで、目、鼻、耳、口、体、の
五感だけを使ってプレーしていたものを、
希望者には、第三の目や、六感を
使えるよう改造し始めた模様です。
そして全員を次のゲームステージに
押し上げようとする動きが
始まったようです。
その新しい舞台が
21世紀に現れようとしています。
あなたは将棋をご存じですか?
将棋では相手の王を取れば勝ちとなります。
人は誰でも簡単に
相手の王将の駒を
指でつまみ上げることは出来ます。
しかしその能力があるにも関わらず
誰もその行為をしようとは思いません。
歩は前に一つだけ進める。
香は後ろには進めない。
王は一つだけならどの方向にも
動かす事が出来るなど、
制限を設け、ゲームが成立します。
王を取り合うゲームといっても、
このルールという制限を
与えなかったらゲームは成立しません。
もともと制限の無いところに
制限を与えるから
ゲームが生み出せるのです。
もともと無限であった存在が
「無」でい続けることに飽きてきて、
制限を設け、
地球人生ゲームを考案しました。
無限が無限のままでは
ゲームが成り立たないから、
自らに制限を与え
プレーが始まったのです。
そしてプレーに熱中するあまり、
いつまでたっても、
これがゲームであることを
人類は思い出してくれません。
「この地球にあるものは有限である。
自分が豊かになるためには
人の分を奪うしかない」
これが制限を受け入れた人間の
まっとうな思考でしょう。
しかし我々人類は誰も無限です。
無限であるとは
無限に産み出せるということです。
無限の創造者であるということです。
歩は一度に一駒しか進めない。
だから工夫する楽しみが
生まれたのです。
工夫、進歩という喜びを体験したくて
制限を自らに課したのではないのですか? 
このゲームに参加したくて
自ら望んであなたは肉体を持ちました。
誰一人例外なく、
喜びとして肉体を持ちました。
ハンディキャッパーもしかりです。
創意工夫という楽しみが欲しくて、
自ら不自由さを産み出しました。
これがあなたが自分を
限定している理由に他なりません。
あなたの勇気を称賛します。
ましてや身障者の
皆様に於いてはなおさらです。
思い出しさえすればいいのです。
自分が無限であったことを。
見えている世界は
四次元の自分の意識の
投影にすぎないということを。
見える世界、聞こえてくるものは
全て幻であることを。
幻に幻惑されてはなりません。
意識を高次元に戻し、
その事を思い出せば、
この肉体をまといながらも
ゲームを楽しむことが出来ます。
死とは
人生ゲームからの
離脱にすぎません。
夢中で指していた
将棋のゲームの終わりと
なんら変わりはありません。
だからあなたは望んだものは
全て生み出せます。
このことに例外はありません。
ことの真理に、
50%だけ真理というものはありません。
99%はそうだが
1%は違うというものはありません。
100%そうなのです。
あなたは成りたい自分になれます。
欲しいものは手に入ります。
必要な環境はととのいます。
望むままに。
「そうは言っても
人の気持ちは変えられないじゃないか」
と言う人がいます。
人はあなたの外側にいる
と思っている限り、
人を変えることは出来ません。
しかしあなたが見ている他人は
全てあなたの
心の内にしか存在していません。
他人はあなたの認識です。
あなたの意識が変われば
あなたの認識も瞬間で変わります。
すなわち他人も
瞬間で変わってしまいます。
あなたのまわりの他人が
変わらないとしたら、
それはあなたが変わってない
という何よりの証拠です。
あなたは進化したいですか、
したくありませんか? 
あなたが変えたい他人がいるとしたら、
それはあなたのハイアーセルフが、
あなたに変わって欲しいという
メッセージとして、
あなたに見せている映像にすぎません。
困った人がいるのではなく、
あなたに「困った人だ」
という認識があるだけです。
この世に困った人間など
いないのです。
それはあなたのために
困ったふりを演じてくれている、
とても大切な人にすぎません。
あなたにとって一番
感謝しなければいけない人かもしれません。
あなたは無限です。
あなたにいかなる限定も、
制限もありません。
これは100%そうなのです。
 
6人、、「人生はゲームである」というテキストの画像のようです

あるがままに

2022-07-23 | ☆覚書

津留晃一の世界 さんより

あるがままに
 
大切なことは
自分が自分であること、
どの瞬間も
ただ自分のままで
あり続けることです。
自分でいて下さい。
自分のままでいて下さい。
自分そのままで、ありのままで
ありのままにいることの
美しさに気付いて下さい。
ありのままでいることの
気楽さを知って下さい。
ありのままでいることの
楽しさを堪能して下さい。
そこには愛があります。
おしつけがましさのない、
義務感のない柔らかな愛です。
負い目を感じさせない
風のごとき無条件の愛となります。
そこには悦びがあります。
最高に貢献する姿があります。
他を生かす形となります。
私はあなたが善人であるか
悪人であるかには
興味がありません。
あなたが
心の中でつぶやくいいわけは、
いったい誰のためなのでしょうか? 
誰に対して
飾ろうとしているのですか? 
あなたが心の中でつぶやく
不平は一体誰が
聞いているのでしょう。
そして人は何を得るのでしょう。
それは自己愛ではありません、
自身を傷つけるものでしか
ありません。
神はあなた自身を大切にしなさい、
労りなさい、愛しなさいといいます。
そこであなたは
より快適でありたいと思い、
快適さを追求します。
ところが、この
「快適でありたい」という願望は、
実は
あなたの不快の種
そのものとなります。
あなたが今
とても快適な状況に
満足しているとしましょう。
そこにあなたの快適さを
妨げる何者かがやってきたら、
あなたはどのように感じるでしょう。
その侵入者に対し人は
不快感を覚えます。
とても神のごとき
愛そのものとして
い続ける事は出来ません。
実はあなたが、
あなたの外的世界に対して、
快適さを求めた瞬間
(自分が自分以外になろうとした瞬間)、
あなたはその身の内に
不快の種を宿すのです。
快適さと不快さは
一枚のコインの表と裏にすぎません。
別の何かではないのです。
あなたが外的世界に対して
何かプラスを求めれば求めるほど、
あなたが手に入れた
プラスと同じだけのマイナスの要因を
その懐深くしまい込んでいるのです。
自分が自分以外の
何かになろうとすればするほど
苦しみの種が
あなたの身の内で
成長を始めます。
「それじゃ
この世は最悪じゃないか」、
「それでは人間は
幸せにはなれないじゃないか」、
「だったら生きている
意味がないではないか」
と反論が聞こえそうです。
でもそれが
この三次元世界
そのものなのです。
実に多彩で、
多面的なパラドックスの世界です。
そしてそれこそが
この三次元世界の
真の意味での
存在理由であると
知らされました。
無限の快適さの世界から、
そうでない環境を
体験したいと考えた意識体が、
その「不快さ」なるものを
体験してみたくて、
この二極の対立の世界の中へ
わざわざ入ってきた、
というのが真相のようです。
「不快さ」は
根源の無の世界では
決して感じる事の出来ない、
大きな魂の昂揚感を
体感させる要因であるとも
言えるのです。
黒が白を際だたせ、
悪が善を引き立てます。
三次元物質世界とは
そういうところなのです。
英雄には
敵役が必要なように・・・。
あなたは意識の進化を求めて
今存在しています。
人はこれまで
意識の進化を求め続けて
転生を繰り返してきました。
それを外的社会環境で
成功を求め続ける事と
勘違いし続けてきました。
意識の進化とは、
神に還るという事です。
神に還るとは、
元々自分が神そのものであった事を
思い出す事です。
元々神であるものが、
神以外の何者にもなる事など
出来ません。
あなたは今現在も
その本質は神であり、
今後のどの時点においても
神以外の何かになる事など
出来ません。
今そこが、
その瞬間がすでに完全です。
今はその不自由ささえ
感じてみたくて、
そこにそうしているだけです。
「そんなことを言っても
信じられない」
という人がたくさんいます。
でもこれはあなたが
信じるか信じないかという
問題ではなく、
あなたがこの考えを
受け入れるか受け入れないかの
選択の問題なのです。
理性で考えて
判断できる問題ではないでしょう。
そのため人は
気の遠くなるような年月をかけ、
難行苦行の修行に
はげみ続けてきました。
そしてもうそろそろ悟りとは
修行の果てに手にするものではなく、
元々あなたの足下にあったことに
気付く時がやってきました。
あなたの表面意識がどう考えるにせよ、
トータルなあなたにとって、
今その状態がベストポジションなのです。
そこ以外のどこかへ
行こうとしないで下さい。
あなた以外の誰かのように
成ろうとしないで下さい。
総ては唯
そうなっているだけなのです。
唯そのままを感じて下さい。
それがあなたが
今そこにいる理由だからです。
不都合そうに見える状況に
意味を与える必要もありません。
唯そうであるだけなのです。
自分を愛しなさい、
大切にしなさいというのは、
あなたの外部に
何か別のプラスを求めなさい
という事ではなく、
あなたが今
どんな環境にいたとしても、
今のその瞬間が最高である事を
知りなさいという事です。
今そこがあなたの意識の進化にとって
最高の環境だからです。
あなたが今、最高の環境にあると
満足しているときに、
その環境が破壊されたとしたら、
そこもまたその瞬間が
最高であることを疑わないでいると、
「一体何が起きたのだろう」、
「この破壊によって私には
一体どんな学びが出来るのだろう」と、
いつもただ起きてくることを
ワクワクと
楽しめるようになってきます。
それがあなたの悟りです。
自分を大切にするという事です。
自分を最高に労るということです。
今あるがままを愛して下さい。
そのままの自分を
受け入れて下さい。
 
 
            (つづく)

あるがままに

2022-07-23 | ☆覚書

津留晃一の世界 さんより

         (つづき)
 
もし今あなたが
「自分は自分のことを
一番大切にしているのに、
どうも世の中が
今一つうまく行かない」
と思っているとしたら、
それはきっと
自分を大切に思うあまり、
自分の意識を小さく小さく
閉じこめてしまっているのかも
知れません。
自分が不快感を
感じたくないからといって、
苦手な人を避けていると、
あなたはいつも、
また苦手な人に
出会うのではないかと
怯えながら
生き続けることになります。
快適でありたいと、
不快さを避けてばかりいると、
どんどん自分の住む世界が
狭くなって、
そのうち自分の部屋から
出られなくなってしまいます。
あなたの外界に見える世界は
実はあなたの意識が
写し出す幻影です。
苦手な人と、
そうでない人を分けるとは、
自分の意識を半分に分けている
ということです。
人は好きな物と
嫌いな物を分け、
自分の意識を分割し、
いい環境と悪い環境を分けまた
自分の意識を半分にして、
都合のいい出来事と
都合の悪い出来事を作りだしては
またまた自分の意識を
更に細かく分けていきます。
こうしてあなたは自分の意識を
自らちっぽけな存在へと
駆り立てているのです。
自分を愛するとは
自分の意識を広げるという事です。
自分を大切にしたい人は、
人を拒絶するのではなく
受け入れていく事です。
あなたが今嫌いな人を
受け入れるたびに
あなたの意識は拡大します。
都合の悪い出来事を受け入れた時、
あなたの意識が広がります。
「嫌いな人を好きになれといわれても
そんなの無理だよ」
と思っているのも解っています。
しかし人が人を嫌いに感じるには
分けがあります。
それはあなたの意識の中に、
こういうことをすることは
いけないことであり、
許せないといった
考え方があるからです。
あなたの中のこういう認識が
一つ消えるたびに、
他を分ける思いが消え、
あなたの意識が広がります。
ある人があなたを非難します。
するとあなたは
突然その人に敵意を感じます。
「あの人は失敬な人だ。
俺は悪くない。
人の話もろくに聞かずに
いきなり人を罵倒するとは
なんという無礼な人だ。
あんな人は断じて許せない。
あんな人がいるから
この世がおかしくなって来るんだ」
などと、
あなたのエゴのつぶやきは
心の中でエスカレートしていきます。
あなたのエゴは傍若無人、
こんな時は無理やり
エゴを黙らせたりせず、
思う存分エゴに
喋らせてあげて下さい。
ただし人のいないところで
やることをお奨めします。
エゴはとても飽きっぽいのです。
無理やり理性で
ブレーキをかけたりせず、
好きなだけ発散させてあげると、
やがて波が引くように
あなたのエゴの声は小さくなり、
おとなしくなってお休みします。
その瞬間本物のあなたが
意識の表面に上がってきて、
「あれ、俺はどうしてこんなに
イライラしていたんだ?」
と感じます。
起きた現実を、
目覚めた状態で観察してみる
「どうやら俺は
人から非難されたときに
カッとなる性質があるようだな」
と自分の内部にある認識に
気付きます。
こうなればしめたもの。
現実の渦に巻き込まれず、
常に醒めた状態で観察し続ける
「人から非難されたとき
俺はなぜ怒りの感情が出るんだ? 
あいつがいきなり
俺を非難したということは、
きっと何か俺のことが原因で
あいつの感情を逆撫でしたに
違いない。
きっとあいつは
自分の感情を癒したくて
俺にあんなことを言ったんだ」
人は怒りや恐れの感情にいるとき、
人を愛することが出来ず
人を責めてしまいます。
それが人の常です。
本当はあなたを
阻害する人なんかいないのです。
もしそのように見えたり
感じたとしたら、
単にその人は、今、
自らを守るために
必死で戦っている
弱い人でしかありません。
本当に自分のことが解ってくると、
世の中に悪い人など
いないということが解ってきます。
世の中に悪い人がいない
ということを確信すると、
嫌いな人はいなくなります。
あなたが今
そのままで最高であるように、
あなたのまわりにいる
どの他人も例外なく、
今その瞬間が最高なのです。
たとえ今怒り狂っているように
見える人がいたとしても、
その人の進化にとって
それがよいことだから
起こっているわけです。
この世界で真の意味で
困っている人など一人もいません。
あなたの意識が
透明で無色になってくると、
比較するための基準が無くなり、
人や出来事や環境を
比較しなくり、
総てをあるがままに
受け入れられるようになってきます。
まずあなた自身、
今あるがままをそのまま抱きとめ、
今そのままを
心から愛し大切にして下さい。
大切な事は
自分が自分であること、
どの瞬間も
ただ自分のままであり続けること。
それがブッダの言った
中道に入るということです。
自分が自分であるとは、
普通であること。
あなたにとって
どんな特別な状態もないところ、
最もいやすいところ、
それがありのまま、
あなたが最も
他に貢献できるポジションです。
悟りとは、
手の届かない高みに
あるわけでなく、
総てを手放したとき
そこにあったことに気付きます。
大切なことは
自分が自分であること。
それが究極の悟りです。