すっかりご無沙汰してしまいました。アップするペースがますます遅くなり、このままフェードアウトするのではというところまで来ています。毎日アップすることを目標にしていた時期もあったのに…です。
先月の連休前にヤボ用で出かける機会があり、移動中に読む本を空港の書店で購入。吟味する時間はあまりなかった中で、なぜか飛び出ている1冊があり、無意識に手が伸びる、それが「まぐだら屋のマリア」。「屋」が気になり即決(フフ)
原田マハ著/幻冬舎
このマグダラは「マグロのようなタラ」のことで、だからこちらの「グ」は鼻濁音ですね。ユーモア小説かと思いきや、それぞれの苦しい過去を持った登場人物達の再生の物語でした。プロローグがなく、いきなり引き込まれ、重い話と対比するかのような美しい風景描写は、本当に日本のどこかにあるようで、まぐだら屋食堂のある岬に旅してみたいと思ったのでした。映画になったら素敵だろうな……いやいや想像が膨らむから良いのだ。絶望が希望に昇華する爽やかな読後です。
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