フィリピンりぱぶりっく狂笑国

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「バランギガ虐殺」005

2024-12-01 | バランギガ虐殺

A CONFLICTED LAND

Rebellions, Wars, and lnsurgencies in the Philippines.

紛争の地

フィリピンにおける反乱、戦争、暴動。

9 月 11 日以降、ブッシュ政権はフィリピンが国内の「テロリスト」と戦うのを支援するために強力な対応をとった。この国内の「テロリスト」とは、ミンダナオ島を戦場に変え、米国と戦うことを誓ったイスラム分離主義者たちである。フィリピン政府が国内で反乱軍と対峙したのはこれが初めてではない。また、米国が国内の血みどろの紛争に深く関与するのも初めてではない。この 2 国が再び反乱軍との暴力的な戦いで結びついた経緯を理解するには、その軌跡を遡ってみてほしい。

フィリピンの詩人マリア・ファティマ・リムはかつて、自分の故郷を、人々が互いに怒鳴りあう国と表現した。8,450 万人以上の人々が 100 以上の言語を話すフィリピンは、決して静かではない。人々は 7,100 の島からなる広大な群島に散らばり、ジャングルの村から過密でメディアがあふれる都市まで、さまざまな環境で暮らしている。フィリピン文化は、ローマカトリック教 (イスラム教徒と少数民族を含む)、アメリカのポップカルチャー、活発な商業、そして一見すると抑えられない農民反乱が渦巻いている。

これほどまでに広がり矛盾に満ちた社会をまとめるのは、決して容易なことではない。米国は誰よりもこのことをよく知っている。19世紀末、米国はフィリピンを植民地と宣言し、フィリピンの反乱軍とゲリラ戦を繰り広げた。その後のフィリピンの歴史、つまり不安定な民主主義、武装蜂起、そして続く経済難は、米国の度重なる軍事的存在と政治的影響力によって特徴づけられてきた。新世紀を迎えても、米国は依然としてフィリピンに深く関与しており、その利害関係はかつてないほど高まっている。

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