とある家のエアコン5台の撤去工事で伺いました。
外国人に家を貸していたそうですが2か月ほど家賃の滞納で見に行ったら
家の中が改造されて既に夜逃げしている雰囲気だったそうです。
外国人が植物育成用の温度管理のため5.6Kwのエアコンを5台設置していたようでこれを外して欲しいそうです。
(販売して住居補修の補填にしたい)
オーナーの話によるとこの家は200Vが取れないようになっていたはずで電線を自分たちで引っ張って
電気を盗んでいるということでした。
逆勾配になっているので水が漏れていたはずですが自分の家ではないので気にならなかったようです。
家中の壁や床に空調ダクト用の穴が開いています。
家中穴だらけでした。
補修が大変ですね。
5.6Kwのエアコンが3台2階に付いています。
エアコンを動かすのに電気配線がどうなっているのか調べます。
電柱に昇って自分たちで電線を繋いだようです。
太い電線に引き直したみたいです。
ここで繋いだように見せていますが実際はスルーしただけのようです。
手が込んでいるな・・・
電気メーターを通っているように見えますが・・・
メーターを外して2階に転がっていた開閉器の電圧を見ると
切れていないですね。
やっぱりメーターは通っていないようです。
どうやらここで繋いでいるようです。
最初のオーナーさんの説明が間違っていたので理解するのに時間が掛かりました。
元々ここは単三で200Vは取れるようになっていたんです。
電柱から引いた電線をここでエアコン用開閉器に行くぶんと分電盤に行くぶんに分けて圧着したようです。
最初オーナーの話を聞いてメーターも他の家から盗んだと思っていました。
2階の開閉器までケーブルが通っています。
この単三の分電盤で使う電気はメーターを通っているようで電気代も払っていたようですが
エアコンで使用していた電気は盗んでいたようです。
普通に電線が配線されているように見えていましたが
途中で外被を裂いてやりくりしたみたいですね。
外から見ても電気を盗んでいるように見えません。
2階のバルコニーに元々有ったケーブルが放置されていました。
エアコンの設置工事は雑でしたが温度管理は重要だったようで温度計がいくつか置かれていました。
分電盤から電線を引いて全てエアコンを外すことが出来ました。
1年7か月しか貸していないので大赤字らしいです。
家の中の残留物に関して違法な物は警察が撤去して他の日用品などは保険で賄えるらしいですが
補修は自己負担になるようです。家中穴だらけです・・・
あと電気は東電に報告して電線は撤去されるのでまた電気工事が必要で
その申請、工事手配も必要です。
この手の犯罪は各地で増えているらしですが要因として技能実習生の在り方から起きている気もします。
(外国人の労働力を安く使おうとする制度が悪い)
色々考えさせられる案件でした。