◇ 色濃い消費税引き上げ対策 = 牛乳、ヨーグルト、生メン、カップ麺、食塩、ペットボトル飲料水、コーヒー、コカコーラ、カレー、冷凍食品・・・数え上げればキリがない。さらに大手の外食チェーン店まで。この3月から6月にかけて、まるでインフレ時代のように値上げが続く。表向きの理由は、原料費や人件費、それに運送費や電気代の上昇だ。だが値上げするメーカーや小売店には、消費増税に備えようという思惑も見え隠れする。
鳴り物入りで宣伝されたTPP(環太平洋経済連携協定)や、EUとの間で成立したFTA(自由貿易協定)が発効した矢先。輸入製品が安くなると聞かされていた消費者にとっては、何となく裏切られたという感じが強い。たしかに人件費や電気代の上昇は痛いだろうが、それにしても5-10%という大幅な値上げが目立つのは、行き過ぎではないだろうか。
新聞などの解説によると、ことし10月には消費税の引き上げが予定されている。その間際に値上げをすると、2%の増税分と重なって消費者の負担感がいっそう重くなってしまう。また増税を利用した“便乗値上げ”だと批判されるかもしれない。そこで早いところ値上げしてしまおうという判断になったのだそうだ。
だが多くのメーカーや小売店は、もう少し深い作戦を立てているようだ。いま商品の値段を5-10%と、やや大き目に値上げしておく。そして10月に消費税が上がったとき、増税分の2%を値引きして売り出す。消費者からみれば、増税なしの値段で買える。だから品物が売れる。メーカーや小売店は、こうしても採算がとれることになる。いやはや。
≪5日の日経平均 = 下げ -95.76円≫
≪6日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
鳴り物入りで宣伝されたTPP(環太平洋経済連携協定)や、EUとの間で成立したFTA(自由貿易協定)が発効した矢先。輸入製品が安くなると聞かされていた消費者にとっては、何となく裏切られたという感じが強い。たしかに人件費や電気代の上昇は痛いだろうが、それにしても5-10%という大幅な値上げが目立つのは、行き過ぎではないだろうか。
新聞などの解説によると、ことし10月には消費税の引き上げが予定されている。その間際に値上げをすると、2%の増税分と重なって消費者の負担感がいっそう重くなってしまう。また増税を利用した“便乗値上げ”だと批判されるかもしれない。そこで早いところ値上げしてしまおうという判断になったのだそうだ。
だが多くのメーカーや小売店は、もう少し深い作戦を立てているようだ。いま商品の値段を5-10%と、やや大き目に値上げしておく。そして10月に消費税が上がったとき、増税分の2%を値引きして売り出す。消費者からみれば、増税なしの値段で買える。だから品物が売れる。メーカーや小売店は、こうしても採算がとれることになる。いやはや。
≪5日の日経平均 = 下げ -95.76円≫
≪6日の日経平均は? 予想 = 下げ≫