経済なんでも研究会

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下剋上の戦国時代に : 情報メディアの闘い

2019-03-09 08:43:30 | メディア
◇ ネットに食われるテレビや新聞 = 世はまさに情報時代。膨大な数の情報が、テレビや新聞、それにSNSと総称されるインターネット関連メディアを通じて流れている。こうしたなかで、メディア同士の競争は熾烈さを増すばかり。食うか食われるかの戦いを展開しているが、形勢は後発のネット・メディアがきわめて優勢だ。新聞や雑誌などの活字メディアはもちろん、テレビもネットに攻め立てられて防戦一方である。

電通の集計によると、昨年の総広告費は6兆5300億円だった。前年比では2.2%しか増えていない。各メディアが、この広告費を取り合ったことになる。その結果、首位はまだテレビが死守。獲得した広告費は1兆9123億円だったが、前年比では1.8%減少している。一方、ネット・メディアは1兆7589億円で、16.5%も増加した。この調子で行くと、ことしはネットがテレビに追いつきそうだ。新聞は4784億円、前年比7.1%の減少で、これもネットに食われた。

出版物という視点でみても、ネットの進出が著しい。出版科学研究所の調査によると、昨年の雑誌と書籍の総売上高は1兆2921億円で、前年比6.7%の減少だった。この実績はピークだった1996年の半分以下に落ちている。特に若い人の活字離れが急速に進んでいるという。その一方、いわゆる電子出版物の売上高は2479億円で、11.9%も伸びている。

こうしたネット・メディアの快進撃は、スマホの普及に支えられている。総務省の調査によると、17年のスマホの世帯普及率は75.1%に達した。特に20-30歳代では90%を超えている。ある意味では、そろそろ飽和状態に。したがってネット・メディアの勢いも、ことしあたりから弱まる可能性がないではない。そうなると、こちらも必死になるだろうから、情報メディアの闘いはさらに激化することになる。

       ≪8日の日経平均 = 下げ -430.45円≫

       【今週の日経平均予想 = 5勝0敗】   

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