経済なんでも研究会

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インフレ注意報 : 18年の経済 (上)

2018-01-04 07:52:09 | 景気
◇ 景気回復はまだ続く = 2018年は、どんな年になるのだろうか。まず政府が公表した経済見通しをみると、18年度の実質GDP成長率は1.8%、名目成長率は2.5%になると予測している。17年度の見込みは実質成長率が1.9%、名目成長率が2.0%だから、それほど大きくは変わらない。ただ消費者物価が1.1%上昇すると予測したため、名目成長率の伸びがやや大きくなっている。

内訳をみると、個人消費が1.4%、設備投資が3.4%、輸出は4.0%伸びると予測している。特に個人消費はある程度の賃上げが実現して、5年ぶりの伸び率になると期待しているようだ。物価の上昇は、原油の輸入価格が11%上昇するほか、景気の回復で内需が強まる結果だと説明している。

ところが民間の予測は、もっと控え目だ。日経新聞が民間エコノミストの予測を集計したところ、18年度の実質成長率は平均で1.2%にとどまっている。景気回復は持続するものの、そのテンポは17年度より緩やかになるという見通しだ。消費者物価についても、平均的な予測は0.9%とかなり低い。

政府の場合はこの成長率予測を土台に、税収の見積もりをはじき出す。だから成長予測が低すぎると、予算編成が困難になるという事情もある。一方、民間エコノミストの間では、18年度のオリンピック需要が17年度より低下するという見方が強いようだ。また賃上げに対する期待も、政府ほど大きくはない。

                       (続きは明日)

      ≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ


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