◇ 外国人だけが享受できる円安メリット = 主要国の通貨に対する日本円の相場が、大幅に低下している。米ドルに対しては140円台に下落、昨年11月以来6か月ぶりの安値となった。ことし1月の高値127円に比べると、13円も安い。企業の多くは125-130円を想定しているから、利益は増える。このため市場では輸出関連銘柄が買われ、日経平均も急激に上昇した。
円安が急激に進んだ原因は、日米間の金利差が拡大したこと。アメリカでは物価高が収まらず、FRBが引き締めを続ける公算が大きい。そのうえ政府の債務上限引き上げ問題がこじれ、国債の価格が下落した。その結果、長期金利は3.8%にまで上昇している。一方、日本では日銀総裁が代わっても超緩和政策を継続中。さらに輸入の急増で、ドルの需要が増えた。
円の対ドル相場は、ここ4か月で10%も下落した。外国人投資家にとってみると、同じドル資金で日本株を1割も多く買えるわけだ。しかも日本では、超低金利で資金を調達することもできる。こんなメリットは、そうザラにあるものではない。そのうえ日本だけが、半周遅れのコロナ規制解除で明るい。そこで多くの資金を、東京市場に振り向けた。
こうした環境は、いつまで続くのだろうか。おそらく日本の状況はしばらく変わりそうもないから、要因の変化はアメリカ側に限られるだろう。まず31日の議会で政府債務の問題が解決すれば、雰囲気はかなり変わる。さらにFRBが6月の政策決定会合で金利の据え置きを決めれば、状況は一変するに違いない。したがって外国人による日本株への積極的な投資も、そう長くは続かないかもしれない。
≪30日の日経平均 = 上げ +94.62円≫
≪31日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
円安が急激に進んだ原因は、日米間の金利差が拡大したこと。アメリカでは物価高が収まらず、FRBが引き締めを続ける公算が大きい。そのうえ政府の債務上限引き上げ問題がこじれ、国債の価格が下落した。その結果、長期金利は3.8%にまで上昇している。一方、日本では日銀総裁が代わっても超緩和政策を継続中。さらに輸入の急増で、ドルの需要が増えた。
円の対ドル相場は、ここ4か月で10%も下落した。外国人投資家にとってみると、同じドル資金で日本株を1割も多く買えるわけだ。しかも日本では、超低金利で資金を調達することもできる。こんなメリットは、そうザラにあるものではない。そのうえ日本だけが、半周遅れのコロナ規制解除で明るい。そこで多くの資金を、東京市場に振り向けた。
こうした環境は、いつまで続くのだろうか。おそらく日本の状況はしばらく変わりそうもないから、要因の変化はアメリカ側に限られるだろう。まず31日の議会で政府債務の問題が解決すれば、雰囲気はかなり変わる。さらにFRBが6月の政策決定会合で金利の据え置きを決めれば、状況は一変するに違いない。したがって外国人による日本株への積極的な投資も、そう長くは続かないかもしれない。
≪30日の日経平均 = 上げ +94.62円≫
≪31日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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