◇ 大不況下での半値戻し = ダウ平均は先週608ドルの値上がり。終り値で2万4000ドルを回復した。2月の史上最高値から3月の安値まで1万ドル以上も急落したが、その53%を取り戻している。一方、日経平均も先週は2日間の営業日で560円の値上がり。こちらも2万円台を回復した。2月の高値からの下落分を52%取り返している。
驚いたのは、週末8日のニューヨーク市場の動きである。この日の朝発表された4月の雇用統計は、目を疑うほどの惨状だった。非農業雇用者数は前月比で2050万人もの減少。失業率は14.7%と、前月より10.3ポイントも上昇した。リーマン・ショックや金融危機どころではなく、1930年代の大恐慌にも匹敵する凄まじさだ。にもかかわらず、ダウ平均はこの日455ドルも上昇した。
専門家はテレビで「雇用情勢の悪化は予想されていたので、市場は織り込み済みだった」と解説していたが、とうてい納得できない。アメリカでは各州でコロナ規制の解除が始まり、経済の正常かが進むと期待されている。その動きに乗り遅れまいとする投資家の買いが株価を押し上げているのだろうが、ある意味では壮大なバブルとしか言いようがない。今週もそんなムードが継続するのだろうか。
今週は12日に、3月の景気動向指数。13日に、4月の景気ウオッチャー調査。15日に、4月の企業物価。アメリカでは12日に、4月の消費者物価。13日に、4月の生産者物価。15日に、4月の小売り売上高と工業生産。5月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が12日に、4月の消費者物価と生産者物価。15日に、4月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪11日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
驚いたのは、週末8日のニューヨーク市場の動きである。この日の朝発表された4月の雇用統計は、目を疑うほどの惨状だった。非農業雇用者数は前月比で2050万人もの減少。失業率は14.7%と、前月より10.3ポイントも上昇した。リーマン・ショックや金融危機どころではなく、1930年代の大恐慌にも匹敵する凄まじさだ。にもかかわらず、ダウ平均はこの日455ドルも上昇した。
専門家はテレビで「雇用情勢の悪化は予想されていたので、市場は織り込み済みだった」と解説していたが、とうてい納得できない。アメリカでは各州でコロナ規制の解除が始まり、経済の正常かが進むと期待されている。その動きに乗り遅れまいとする投資家の買いが株価を押し上げているのだろうが、ある意味では壮大なバブルとしか言いようがない。今週もそんなムードが継続するのだろうか。
今週は12日に、3月の景気動向指数。13日に、4月の景気ウオッチャー調査。15日に、4月の企業物価。アメリカでは12日に、4月の消費者物価。13日に、4月の生産者物価。15日に、4月の小売り売上高と工業生産。5月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が12日に、4月の消費者物価と生産者物価。15日に、4月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪11日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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