◇ 500兆円を超えた内部留保 = 財務省は3日、4-6月期の法人企業統計を発表した。それによると、金融・保険を除いた経常利益は前年比17.9%増の26兆4011億円。過去最高を記録した17年度の45兆4475億円の半分以上を、たった3か月間で稼ぎ出したことになる。製造業は27.5%、非製造業は12.4%の増益だった。この結果、金融・保険を含めた利益剰余金(内部留保)は、初めて500兆円台に載せている。
業種別にみると、増益率が高かったのは情報通信機械の360.0%増、石油・石炭の243.7%増、生産用機械の41.1%増など。これらの業種では、売上高利益率の改善が目立っている。一方、減益だったのは鉄鋼、建設、食料品など。米中間の貿易戦争、人手不足、異常な天候などが、減益の原因になったと考えられる。
企業はこの豊富な資金を使って、設備投資を大きく増やし始めた。全産業の設備投資額は前年比10.8%の増加。これまで4%程度の増加だった水準から、2ケタ増に跳ね上がった。特に情報通信機械は66.1%も増やしている。この調査結果は4-6月期のGDP改定値に反映されるから、速報値で1.9%だったGDP成長率は、10日に発表される改定値では0.5ポイント以上かさ上げされるだろう。
人件費についても動意はみられる。全産業の役員を含めた総人件費は、合計44兆6900億円だった。これは前年比で3.8%の増加に当たる。昨年4-6月期の2.5%増に比べれば伸びているが、ことし1-3月期の4.1%よりは縮小した。季節性もあるので何とも言えないが、利益の割に人件費が増えていないことは確かだろう。
≪3日の日経平均 = 下げ -157.77円≫
≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
業種別にみると、増益率が高かったのは情報通信機械の360.0%増、石油・石炭の243.7%増、生産用機械の41.1%増など。これらの業種では、売上高利益率の改善が目立っている。一方、減益だったのは鉄鋼、建設、食料品など。米中間の貿易戦争、人手不足、異常な天候などが、減益の原因になったと考えられる。
企業はこの豊富な資金を使って、設備投資を大きく増やし始めた。全産業の設備投資額は前年比10.8%の増加。これまで4%程度の増加だった水準から、2ケタ増に跳ね上がった。特に情報通信機械は66.1%も増やしている。この調査結果は4-6月期のGDP改定値に反映されるから、速報値で1.9%だったGDP成長率は、10日に発表される改定値では0.5ポイント以上かさ上げされるだろう。
人件費についても動意はみられる。全産業の役員を含めた総人件費は、合計44兆6900億円だった。これは前年比で3.8%の増加に当たる。昨年4-6月期の2.5%増に比べれば伸びているが、ことし1-3月期の4.1%よりは縮小した。季節性もあるので何とも言えないが、利益の割に人件費が増えていないことは確かだろう。
≪3日の日経平均 = 下げ -157.77円≫
≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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