◇ 早ければ4月にも円高へ向かう可能性 = 日銀がマイナス金利政策を解除し、17年ぶりの利上げに踏み切った。一方、FRBは金利を据え置いたから、日米間の金利差はわずかに縮小。したがって理論的には、円高が進むはずだった。ところが実際は円安が進行。円の対ドル相場は151円台にまで下落している。株式市場はこれを好感して日経平均は先週、史上最高値を更新した。この円安は、いつまで続くのだろうか。
アメリカのインフレは予想以上に根強く、FRBはなかなか利下げが出来ない。日銀はマイナス金利を止めても、緩和政策は続けると説明している。すると日米間の金利差は縮小しないから、円安は当分続く。--これが市場の見方であり、株高の材料ともなっている。だが、はたしてそうだろうか。たしかに日銀には、物価の急騰でもない限り、追加の利上げをするだけの度胸はない。
しかしアメリカの事情は少し違う。FRBは先週の政策決定会合で「ことし中に3回の利下げ」という見通しを維持した。市場では「最初の利下げは6月」という推測が、しだいに強まっている。さらに11月の大統領選挙を控えて、バイデン政権としては景気をよくしておきたい。だからFRBに対しても、早く金利を下げるようシグナルを送っている。
トランプ前大統領はFRBによる急激な利上げ政策を酷評し、パウエル議長の再選には反対だと言っている。もちろん、FRBがこうした政治的な風圧に動かされることはないだろう。しかし建前は建前、出来れば早く利下げをしたいに違いない。こうした見方が強まれば、6月の利下げは実現性を増す。市場がそんな空気を察知するのは、早ければ4月にも。そこが円相場の転換点になる可能性は十分にある。
≪26日の日経平均 = 下げ -16.09円≫
≪27日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
アメリカのインフレは予想以上に根強く、FRBはなかなか利下げが出来ない。日銀はマイナス金利を止めても、緩和政策は続けると説明している。すると日米間の金利差は縮小しないから、円安は当分続く。--これが市場の見方であり、株高の材料ともなっている。だが、はたしてそうだろうか。たしかに日銀には、物価の急騰でもない限り、追加の利上げをするだけの度胸はない。
しかしアメリカの事情は少し違う。FRBは先週の政策決定会合で「ことし中に3回の利下げ」という見通しを維持した。市場では「最初の利下げは6月」という推測が、しだいに強まっている。さらに11月の大統領選挙を控えて、バイデン政権としては景気をよくしておきたい。だからFRBに対しても、早く金利を下げるようシグナルを送っている。
トランプ前大統領はFRBによる急激な利上げ政策を酷評し、パウエル議長の再選には反対だと言っている。もちろん、FRBがこうした政治的な風圧に動かされることはないだろう。しかし建前は建前、出来れば早く利下げをしたいに違いない。こうした見方が強まれば、6月の利下げは実現性を増す。市場がそんな空気を察知するのは、早ければ4月にも。そこが円相場の転換点になる可能性は十分にある。
≪26日の日経平均 = 下げ -16.09円≫
≪27日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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