◇ 読者は混乱したが = 日本経済新聞の27日付け朝刊(東京版)2面に「12月期企業 円高重荷 業績伸び鈍化」という記事が載った。12月決算企業を集計すると、18年12月期の純利益は前年比4%の増益にとどまる見通し。17年12月期の30%増益から、伸び率が大幅に鈍化するという内容だ。円高で輸出採算が悪化し、内需関連企業も人件費の高騰で利益が圧迫されるためだと解説している。
ところが同じ朝刊の21面を見ると、そこにも企業業績に関する記事が載っていた。こちらの方は「今3月期営業益 3度の上方修正30社超」と、きわめて景気がいい見出し。18年3月期の純利益予想は昨年4-6月期決算時点では14%の増益だったが、4-12月期決算時点では30%の増益に上方修正された。この間3回も上方修正した企業は、30社を超えているという内容だ。
一方は「利益が鈍化」という記事、もう一方は「増益率が上方修正」という記事。もしかすると、読者は混乱したかもしれない。だが、よく読むと2つの記事に矛盾はない。片方はあと1か月後に締め切りがくる3月期決算企業の話。もう片方は10か月後に決算される企業の話だ。2つの記事を合わせて読むと、企業の業績は「これまでは好調だったが、これからは伸びが鈍化しそう」ということが判る。
しかし3月期決算予想の記事では、今後の見通しに触れていない。読者がいま知りたいのは、圧倒的に数が多い3月期決算企業の「今後の見通し」だろう。仮にこの2つの記事が同じ面に掲載されていたなら、読者はかなり奇異な印象を受けていたはず。それを避けるために別のページに載せたのだとすれば、不親切な編集と言わざるをえない。
≪1日の日経平均 = 下げ -343.77円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
ところが同じ朝刊の21面を見ると、そこにも企業業績に関する記事が載っていた。こちらの方は「今3月期営業益 3度の上方修正30社超」と、きわめて景気がいい見出し。18年3月期の純利益予想は昨年4-6月期決算時点では14%の増益だったが、4-12月期決算時点では30%の増益に上方修正された。この間3回も上方修正した企業は、30社を超えているという内容だ。
一方は「利益が鈍化」という記事、もう一方は「増益率が上方修正」という記事。もしかすると、読者は混乱したかもしれない。だが、よく読むと2つの記事に矛盾はない。片方はあと1か月後に締め切りがくる3月期決算企業の話。もう片方は10か月後に決算される企業の話だ。2つの記事を合わせて読むと、企業の業績は「これまでは好調だったが、これからは伸びが鈍化しそう」ということが判る。
しかし3月期決算予想の記事では、今後の見通しに触れていない。読者がいま知りたいのは、圧倒的に数が多い3月期決算企業の「今後の見通し」だろう。仮にこの2つの記事が同じ面に掲載されていたなら、読者はかなり奇異な印象を受けていたはず。それを避けるために別のページに載せたのだとすれば、不親切な編集と言わざるをえない。
≪1日の日経平均 = 下げ -343.77円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます