経済なんでも研究会

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最長の 景気拡大期 / アメリカ

2018-09-05 08:42:40 | アメリカ
◇ 盛り上がってきた個人消費 = アメリカの景気上昇に、弾みがつき始めた。4-6月期のGDP成長率は年率で4.2%。1-3月期の2.2%から、2倍近くに跳ね上がっている。GDPの7割を占める個人消費の回復が主因となった。その個人消費は7月も勢いを失わない。7月の小売り売上高は前月比で0.5%の増加。個人の消費支出は年率換算で3.8%の増加だった。

今回の経済拡大は、08年6月から始まっている。したがって、この9月まで続けば111か月間の景気上昇という計算になる。戦後の平均上昇期間は5年弱。しかも100か月を超えても、なお勢いを増してきている。ダウ平均株価は09年3月の底値6547ドルから、現在は2万6000ドルに飛び上がった。

長期の経済拡大を実現した原動力は、金融緩和政策とその後のトランプ大統領による積極財政。金融と財政がうまくバトンタッチされて、好況を長引かせた。この間、雇用者が増え続けて所得が増大し消費が拡大。株価の上昇も、消費の増加に貢献している。要するに“好循環”が成立しているわけだ。

先行きについての不安要素は2つ。1つはトランプ大統領が、中国に対する2000億ドルの制裁関税や自動車の輸入関税を発動した場合。アメリカ国内の物価が急上昇し、消費が抑制される可能性がある。もう1つは、減税の効果が薄れる来年半ば以降。これも消費に悪影響を及ぼす懸念がある。だが小売業界はそんなことにはお構いなし。ことしのクリスマス商戦を目指して、大張り切りだ。

       ≪4日の日経平均 = 下げ -10.48円≫

       ≪5日の日経平均は? 予想 = 上げ≫             

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