◇ 間に合いそうにない準備 = 消費税を増税する前後には、消費が大きく変動する。政府はこの変動を和らげるための方策を検討中だが、その一環として消費者にポイントを付与する制度が急速に浮かび上がってきた。小規模な小売店でカードなど現金を使わずに買い物した消費者に、2%分のポイントを付けるという内容。消費者は実質的に8%の税率で買い物したことになり、負担感が軽減される。
この制度は、まず消費者にメリットがある。その結果、消費の大きな変動がなくなる。さらに小規模な小売店のキャッシュレス化を促進する。そのうえカード会社の手数料引き下げにも通じる。――政府関係者は「まさに一石四鳥だ」と、胸を張る。だが見方を変えると、この方策は現場を知らないお役人の作文のようにも見える。
まず小売店の何を基準に「小規模」と決めるのか。店舗の広さ、従業員数、それとも売上高。どれにしても全国の小売店を並べて、どこかに線を引く作業をしなければならない。また同じコンビニでもフランチャイズ店には適用されるが、直営店には適用されないのか。準備にはかなりの時間がかかりそうだ。
さらに実施のためには、小売店がキャシュレスに対応したレジを導入しなければならない。カード会社もソフトの改修を迫られる。機材の準備は間に合わないという声も強い。2%分のポイントに必要な資金は、国が負担する。それだけのおカネがあるのならば、たとえば軽減税率の「外食」をレストランや食堂に限ってくれた方が、国民にはずっと分かりやすい。
≪16日の日経平均 = 下げ -123.28円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】
この制度は、まず消費者にメリットがある。その結果、消費の大きな変動がなくなる。さらに小規模な小売店のキャッシュレス化を促進する。そのうえカード会社の手数料引き下げにも通じる。――政府関係者は「まさに一石四鳥だ」と、胸を張る。だが見方を変えると、この方策は現場を知らないお役人の作文のようにも見える。
まず小売店の何を基準に「小規模」と決めるのか。店舗の広さ、従業員数、それとも売上高。どれにしても全国の小売店を並べて、どこかに線を引く作業をしなければならない。また同じコンビニでもフランチャイズ店には適用されるが、直営店には適用されないのか。準備にはかなりの時間がかかりそうだ。
さらに実施のためには、小売店がキャシュレスに対応したレジを導入しなければならない。カード会社もソフトの改修を迫られる。機材の準備は間に合わないという声も強い。2%分のポイントに必要な資金は、国が負担する。それだけのおカネがあるのならば、たとえば軽減税率の「外食」をレストランや食堂に限ってくれた方が、国民にはずっと分かりやすい。
≪16日の日経平均 = 下げ -123.28円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます