◇ 株式市場に警戒感 = 世界中の市場で11月下旬から、半導体関連株の下落が目立っている。I oT(モノのネット化)の広がりを背景に、半導体関連株は年初から大きく値上がりしてきた。東京市場でも東京エレクトロンやマイクロン・テクノロジーなど、株価が年初来2倍になった銘柄も少なくない。それが下落傾向に転じた理由は、半導体の生産過剰がにわかに心配され始めたからである。
SEAJ(日本半導体製造装置協会)が5日発表した世界の半導体製造装置統計によると、7-9月期の販売高は143億3000万ドル。前年比30%の増加だった。1-3月期は58%増、4-6月期は35%増で、昨年後半からの伸び率はきわめて高い。これだけの設備が稼働すると、どうしても生産が需要を上回りかねない。その結果、半導体の価格が値崩れしないかと、株式市場は警戒するわけだ。
7-9月期の販売高を地域別にみると、第1位は韓国で49億9000万ドル。次いで台湾、中国、日本と、アジア勢が上位を独占している。特に韓国は前年比139%の大幅な伸びで、韓国の販売増加が過剰生産の引き金を引く形となっている。日本の販売高は17億3000万ドル。前年比は34%の増加だった。
過去の例をみても、半導体は過剰生産による値崩れを起こしやすい。その結果、関連企業の業績が急速に悪化して株価の下落を招くことが多かった。市場はこの経緯を熟知しているから、早めに警戒信号を発するのだろう。今回は世界同時好況で需要が急増して、価格の暴落は防げるのかもしれない。しかし来年上半期にかけての要注意事案になることは間違いない。
≪11日の日経平均 = 上げ +127.65円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
SEAJ(日本半導体製造装置協会)が5日発表した世界の半導体製造装置統計によると、7-9月期の販売高は143億3000万ドル。前年比30%の増加だった。1-3月期は58%増、4-6月期は35%増で、昨年後半からの伸び率はきわめて高い。これだけの設備が稼働すると、どうしても生産が需要を上回りかねない。その結果、半導体の価格が値崩れしないかと、株式市場は警戒するわけだ。
7-9月期の販売高を地域別にみると、第1位は韓国で49億9000万ドル。次いで台湾、中国、日本と、アジア勢が上位を独占している。特に韓国は前年比139%の大幅な伸びで、韓国の販売増加が過剰生産の引き金を引く形となっている。日本の販売高は17億3000万ドル。前年比は34%の増加だった。
過去の例をみても、半導体は過剰生産による値崩れを起こしやすい。その結果、関連企業の業績が急速に悪化して株価の下落を招くことが多かった。市場はこの経緯を熟知しているから、早めに警戒信号を発するのだろう。今回は世界同時好況で需要が急増して、価格の暴落は防げるのかもしれない。しかし来年上半期にかけての要注意事案になることは間違いない。
≪11日の日経平均 = 上げ +127.65円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます