◇ 複利計算の怖さを知ること = いま日本は「金利のない世界」から「金利のある世界」への移行を始めたところ。なんだが未知の世界に入って行くようだが、もともと「金利のある世界」の方が正常な状態。無理やり金利をゼロにした日銀の政策の方が、異常だったと言えるだろう。しかし、そのゼロ金利時代が10年も続いたため、戸惑う人も多いに違いない。
中央銀行は一般に、インフレを抑え込むために政策金利を引き上げる。しかし大幅な引き上げは副作用も大きいから、小幅な引き上げを何回も続けることが多い。日銀が今回、どこまで金利を引き上げるかはまだ予測できない。だが1%や2%で止まるとは考えにくい。アメリカの場合もFRBは、政策金利をゼロから5.25%まで引き上げた。では1%と5%では、どんな違いがあるのだろう。
年利1%の債券Aと年利5%の債券Bがあったとする。これをみて「利息は5倍の差だな」と考えては落第。たしかに最初の1年だけは5倍の差になるが、2年目以降については加速度的にその差が拡大する。たとえば100万円の債券Aの元利合計は1年後で101万円、5年後は105万1010円。これに対して債券Bの元利合計は1年後で105万円だが、5年後は127万6281円に拡大する。これは利息で増えた分にも、毎年の利率が適用されるためだ。これが複利計算。
見方を変えてみよう。元金100万円が1%の金利で200万円になるまでには、69年半かかる。しかし5%の金利だと14年あまり。10%の金利なら7.27年で達成される。この複利計算は、おカネを借りた場合にも適用されるから、気を付けないと大変なことになる。ゼロ金利時代にはほとんど心配する必要もなかったが、これからは貯める場合にも借りる場合にも、最も注意しなければならない点だ。
≪11日の日経平均 = 上げ +392.03円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
中央銀行は一般に、インフレを抑え込むために政策金利を引き上げる。しかし大幅な引き上げは副作用も大きいから、小幅な引き上げを何回も続けることが多い。日銀が今回、どこまで金利を引き上げるかはまだ予測できない。だが1%や2%で止まるとは考えにくい。アメリカの場合もFRBは、政策金利をゼロから5.25%まで引き上げた。では1%と5%では、どんな違いがあるのだろう。
年利1%の債券Aと年利5%の債券Bがあったとする。これをみて「利息は5倍の差だな」と考えては落第。たしかに最初の1年だけは5倍の差になるが、2年目以降については加速度的にその差が拡大する。たとえば100万円の債券Aの元利合計は1年後で101万円、5年後は105万1010円。これに対して債券Bの元利合計は1年後で105万円だが、5年後は127万6281円に拡大する。これは利息で増えた分にも、毎年の利率が適用されるためだ。これが複利計算。
見方を変えてみよう。元金100万円が1%の金利で200万円になるまでには、69年半かかる。しかし5%の金利だと14年あまり。10%の金利なら7.27年で達成される。この複利計算は、おカネを借りた場合にも適用されるから、気を付けないと大変なことになる。ゼロ金利時代にはほとんど心配する必要もなかったが、これからは貯める場合にも借りる場合にも、最も注意しなければならない点だ。
≪11日の日経平均 = 上げ +392.03円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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