亡き父の兄にあたり、89歳だったと。
父はもう20年以上前に亡くなったので
おじさんは随分長生きをされた。
ついこないだまで元気やったんよと聞く。
このご時世で家族葬とのこと。
「家族葬なので子供らには言わなくていいよ」
と主家から言われたので、
実家の母は私たちには言わずに…
と思っていたらしいが
会場が私たちの住んでいる近くということもあり、
「いや、やっぱり…」と思い
姉に連絡をしたようだ。
10時に姉が迎えに来てくれ、一緒に会館へ向かう。
会館の入り口で検温と手指消毒。
家族葬のため、三姉妹の従姉の家族さんと親戚のかたが数名おられただけだった。
受付をしてるのは従姉の子供さんだけど
もう誰の子供さんかも分からず、
記帳してると従姉妹がやって来て、
「うわぁ、よう来てくれたね」
と、喜んでくれた。
急に40年程さかのぼり、子供時代にタイムスリップ。
そうこうしている間に、告別式の始まりで、読経が始まる。
お焼香はいつも苦手で、
人前に出るのがそもそも苦手なので
しょうがないのですが、
お葬式は、コロナが流行る前から家族葬が多くなり、軽く2年は参列してないかも…
と思いながら、
今日は参列者が少ないので、
お焼香も2~3人ずつ、スタッフさんが誘導する。
人が焼香するのをガン見👀して、最後の方で自分の番がくる。
前に行き、皆さんの真似をする。
ご遺族の方に一礼、それからお経をあげてるお坊さんに一礼、
そして正面の祭壇に一礼、
焼香台の前に立ち、遺影に一礼、
焼香をして、
またその逆コースで一礼をし続け、
自分の座席に戻る…。
無事に終わった。
ちょっと礼のしすぎでない
と、思いながら。
棺の中のおじさんは、亡き父の棺の中の顔とそっくりでビックリした。
いつの間にこんなに痩せて小さくなられたのか…
おばさんも棺のとなりに腰掛けておられたが、小さかった。
年を取ると小さく小さくなってしまうが、今日のおばさんは余計に小さく見えた。
火葬場は隣なので歩いて移動する。
棺は車で移動。
2003年に建てられ、外観が近代的アートな初めて入る火葬場。
前室に通され、一人ずつ棺の中の故人と最期のお別れをし、いよいよ奥へ。
男性スタッフが、棺の乗った電動の台車にスイッチを入れ、
「ウィ〰️ン」と電動音が響き渡る。
「この電動音を久しぶりに聞いたなぁ、
なんかイヤァな音。」
と思いながら後ろをついていく。
奥の間は広く、天井も更に高く…
6個の炉があり、中央の炉へ。
男性スタッフが、がしゃんと台車を挿入し、棺だけが炉の中に…。
重い扉が閉められ、予定の時間の案内がされ、この場をあとにする。
綺麗な火葬場だった。
飾りはもちろんなく、シンプルだけど、なんだか心が落ちついた。
が、やっぱり長居はしたくない感じ。
会館の玄関先で従姉妹と話して、またプチ盛り上がり。
斎場をあとにした。
コロナ下で、いろんな事がいつもと違って、世知辛い世の中です。
おじさんの冥福をお祈りします。
今日はしんみりしていました。