ユネスコ(国連教育科学文化機関)の政府間委員会が
日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」を
無形文化遺産に登録することを全会一致で決定しました
これで日本の無形文化遺産登録ブロックは23件となり
日本の文化的価値が世界に認められることとなりました。
「伝統の酒造り」の歴史と技術
500年以上前に原型が確立された日本の「伝統的な酒造り」は
以下のような工程を基盤としています:
- 米や麦などを蒸す
- 作る
- もろみを発酵させる
これらの技術は、各地域の風土の自然、気候と深く関心を持ち
代々受け継がれてきました
また、この製造技術で作られた酒は、祭礼や儀式といった
文化的な行事に欠かせない存在です
今回の登録は、どこか歴史的背景や文化的役割が
評価された結果と考えてみます
楽しい思いで考えた課題
無形文化遺産への登録は非常に嬉しいことでありますが
これからがたいへんです
技術が進歩する中、日本酒の製法は純粋な技術として
他国でも再現可能になりつつあります
実際、きれいな水、酒米、酵母さえあれば
海外でも日本酒を製造することは可能です
その可能性があった場合、海外で生産された日本酒が
市場に出回って、「日本の酒」として販売される
可能性があります
これが現実となれば、日本国内の酒造りの価値や競争力が
落ちるリスクもあります
ブランド化の重要性:秋田の新政酒造の事例
今後の状況に対応するためには
日本酒のブランド力を高めることが重要です
例えば、秋田県の新政酒造はこの課題に
真剣に取り組んでいます
現在の主要酵母である6号酵母の発祥の地であることを
アピールし、「日本酒発祥の聖地」として
ブランド化を進めています
このような決断は、伝統を守るだけでなく
伝統を考慮して新たな価値を生み出すことにつながります
また、ワインが「フランス産」や「イタリア産」のような
地理的なブランドで価値を高めているように
日本酒も地域性や歴史を相談したブランド化を推進すべきです
世界市場との競争:日本酒の未来に向けて
これからの日本酒業界は、間違いなく世界市場を
相手にした競争が激化していきます
そのためには、品質の高さを維持するために
ブランド戦略を強化し、日本酒の価値をより
広く認知させますことが求められます
「日本の伝統的酒造り」が
ユネスコの無形文化遺産に登録されたことは
日本文化の強みを示す素晴らしい機会です
ワインのようにグローバル市場で確固たる地位を目指し
世界中で愛されるブランドとなる日を期待しています
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