あわただしく総理大臣が替わって、いよいよ参議院選挙へ。
1月からの、会期150日間の通常国会は、延長されることなく閉幕しました。
いろんな法律は、衆参両議院で可決されると、成立して公布される訳ですが。
国会が閉会になると、衆議院に提出あるいは審議中の法案は、次回国会に継続審議になります。
一方、衆議院を通過し、参議院で審議中であった法案は、審議未了のまま廃案になります。
障害者自立支援法暫定改正法案は衆院で可決し、参議院に送られていました。
参議院での委員会審議も終わり、本会議での採決に入る段階で、総理大臣が替わりました。
所信表明演説やら内閣不信任決議やらで、審議は止まり、あらゆる法案が店ざらしのまま。
結局、会期末の16日、参議院は本会議を開催しないまま、国会閉会となりました。
あと1日あったら、法案がいくつも通っていたんでしょうけど…。
さんざん物議を醸した、障害者自立支援法の廃止に伴う新法制定までの暫定改正法案も、廃案。
これに伴う、児童福祉法改正案、精神保健福祉法改正案等の関連法案も、廃案。
参院選後の9月からの臨時国会で、再上程されるのでしょうが、どうなりますことやら…。
PSWが国家資格になる時も、継続審議になったり、廃案になったり、すったもんだしました。
政治の世界は一寸先は闇、一般庶民の思い通りには進んでくれません。
今回、その精神保健福祉士法改正案も含まれていた訳ですが、同じように廃案。
ご存じのように、新養成カリキュラムへの移行が盛り込まれた法案でした。
社会福祉士に続いて、精神保健福祉士の養成課程が大きく変わるはずだったんですが…。
2012年度新カリキュラム移行は、どうなるんでしょう??
聞くところでは、カリキュラム見直しに向けた省令通知等は、継続して検討されているとのこと。
法改正となってもならなくても、霞ヶ関の官僚達は、作業を進めているのですね。
立法府である国会は、儀式だけになってしまっているような…。
既に周知されている検討会報告通りの、新カリキュラムが施行されることになるでしょう。
ただ、法改正の日程がずれ込んだことによる、施行期日が問題となります。
でも、2012年度移行を、さらに1年延ばすということは考えにくいのではないでしょうか?
社会福祉士とのズレが修復されず、不整合の期間を更に延ばすとは考えにくいですし。
移行への準備期間が圧縮されて、養成校が対応にバタバタすることになりそうです。
ただ、これは、あくまでも僕個人の観測です。
どうなるかなんて、誰にもわかりません。
なにせ、一寸先は闇の世界ですから(笑)
以下は、あくまでも廃案になった精神保健福祉士法改正案の骨子です。
◆精神保健福祉士法の一部改正法案
◇ 一 定義規定の見直し
精神保健福祉士の業務として、障害者自立支援法に規定する地域相談支援の利用に関する精神障害者からの相談に応じることを明確化する。
◇二 精神保健福祉士の養成に係る制度の見直し
精神保健福祉士試験の受験資格を得るために修める必要のある精神保健福祉に関する指定科目及び基礎科目について、文部科学省令・厚生労働省令で必要な基準を定める。
◇三 義務規定等の見直し
精神保健福祉士は、保健医療サービス、障害福祉サービス、地域相談支援に関するサービスを提供する者等との連携を保たなければならないこととするとともに、業務の内容の変化に適応するため、相談援助に関する知識及び技能の向上に努めなければならない。
◇四 その他所要の規定の整備を行うこと。
※画像は、国立病院機構東京病院の前庭。
若い頃は「政治への関心なんて、あんまりなかったよな」とよく振り返ります。
ところが、最近は国会の審議状況をチェックしたり、さまざまなことで一喜一憂しています。
今回の法案も、突然の提案と、そんなにしてまで提案したのに廃案になる・・・
法案の中身がどうだこうだという前に、政治に強い憤りを感じます。
龍龍さん、選挙に出てください。
できれば、総理大臣になってください。
なんて・・・。
しかし、庶民の生活は安定しませんね。
もっと素直に生きていけないかなぁ。
「延命法案」と批判されようとも「つなぎは必要」と手を挙げたものの…。
あと1日ですよ。
あと1日本会議が開かれれば、法案は成立していました。
内容の賛否の議論以前に、なんか政治が弱体化してるというか~。
見通しの甘い行き当たりばったり感が、どうしてもありますね~。
政治への期待と幻想と失望と閉塞感と。
この国には、なんでもあるけど、希望がない(村上龍)んでしょうか?
参議院選挙、今から出るかな~。
総理大臣になって「ケネディ教書」みたいに、脱施設化を宣言するかなぁ~。
…なんてね(^o^)
魑魅魍魎漂う永田町では、生きていけないなぁ~。