来年6月9日~11日、和歌山で日本精神保健福祉士協会全国大会が開催されます。
昨日より、その発表演題募集が始まりました。
年末12月31日が締め切りのようです。
PSWの皆さん、奮って演題を出しましょう~。
「まだ来年の6月なのに…。早すぎない?」という声も聞こえて来そうですが。
現地で開催する側になると、早すぎるってことはないんですね。
大会タイムテーブルの検討、プログラム抄録集の編集発行等々、進めていくこと考えると。
半年前に演題締め切っておかないと、もう準備がギリギリです。
それに、演題を出す側にとっても、準備にはそれなりに時間を要します。
学生が実習の報告書まとめるのにも、最低1ヶ月半を要するんですから。
現場のPSWが、日頃の実践をまとめて、報告するのって、結構大変です。
テーマを決めて、抄録出してから、あれこれ悩みながら発酵していく感じでしょうか?
自分の日常の取り組みを、対象化し、言語化する作業って、とても大事です。
ともすれば、慌ただしいルーティンで流れてしまう業務の中で、課題を意識する。
問題だけに終わらせず、取り組み課題として対象化して、他者と共有する。
目的や方法を考え、実際にやってみて、その成果や結果を、きちんと言葉にする。
僕の勤める専門職大学院でやっていることも、そういうことです。
漠然と「勉強したい」だけでは、広く浅い知識を収集することにしかならない。
自分の現場での実践課題を設定して、目的意識をもって学ぶことで、自身を対象化する。
テーマを深めることで、学んだ知識が発酵し、熟し、その人の力になっていく感じです。
学会での発表と言っても、その研究報告の内容やレベルは、玉石混淆です。
単に「こんな良いことしました」的な実践報告では、意味がないという意見もあります。
でも、とりあえず発表することに意義がある、と僕は思っています。
閉じた現場の取り組みが、他者の目に触れ、検証されるって、なかなか無いことですし。
ただ残念なのは、最近、みんなお行儀が良くなっちゃったというか…。
そつなく、作法通りの形式でまとめた、インパクトのない報告が増えましたね。
そして、感想レベルに止まる、考察のない、軽い、綺麗な言葉が目立ちます。
素朴で、荒削りで、地味な取り組みでも、訴える力がある言葉は、やはり違います。
「学会に参加して、ひとつ、キラリと光る報告に出会えれば、それでいいんだよ」
精神科診療所の元祖とも言える浜田晋さんは、かつて、そんなことを言ってました。
みっともなくても、苦労しながら、真摯に、現場で格闘している姿のわかる報告。
そんなキラリと光る、実践に、報告に、PSWに、和歌山で出会えれば良いなと思います。
※画像は、駅から大学に向かう途中の保存樹林。
ちょっとだけ遠回りになる、この道が、好きです。
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第47回社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第10回日本精神保健福祉士学会
演題及び抄録原稿の募集について
本協会では、2011年6月9日(木)から11日(土)までの3日間(9日のプレ企画を含む)、和歌山県支部並びに和歌山県精神医学ソーシャルワーカー協会の協力のもと、県民プラザ和歌山ビッグ愛及び和歌山市民会館において「第47回社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第10回日本精神保健福祉士学会」(以下「第47回全国大会・第10回学会」という。)を開催いたします。
つきましては、第10回学会(学術集会)プログラムとなる分科会について、演題及び抄録原稿を募集いたします。
各締切日をご確認のうえ、構成員の皆様からの多数のご応募をお待ちしています。
[演題申込締切日]
2010年12月31日(金)(当日消印有効)
[抄録原稿提出締切日]
2011年1月31日(月)(当日消印有効)
※抄録原稿査読小委員会での審査等後、抄録集掲載用に抄録原稿の再提出をお願いします。
[演題申込者及び発表者の資格]
1.演題申込者(発表者)は、原則として「構成員」に限ります。
特に、精神保健福祉士の資格を有する非構成員は「入会」が条件です。
演題申込締切日までに本協会への入会手続きを完了し、2011年1月15日(土)開催の常任理事会にて入会承認を得てください。
2.精神保健福祉士の資格を有さない非構成員(他職種・学生等)は、構成員との共同により発表することができます。
その際、発表者総数(申込者を含む)の過半数は構成員であることが条件です。
(精神保健福祉士の資格を有する非構成員は共同発表者にはなれません)
[発表内容の対象]
発表内容は未発表のものに限ります。
他の学会にて発表(予定を含む)したものはご遠慮ください。
[その他]
その他、演題及び抄録原稿に関する詳細については、「演題及び抄録原稿の募集について(演題及び抄録原稿募集要領)」をご覧ください。
【お問い合わせ】
社団法人日本精神保健福祉士協会 事務局
〒160-0015 東京都新宿区大京町23-1 四谷オーキッドビル7F
(電 話)03-5366-3152 (FAX)03-5366-2993
(E-mail)s-tsubo@japsw.or.jp (URL)http://www.japsw.or.jp
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