一昨日このブログで、第58回日本病院・地域精神医学会(東京多摩総会)のご案内をしたばかりですが。
その学会の翌日、11月8日(日)に第9回「S-PSWフォーラム」を清瀬で開催します。
「S-PSW」は、「社大精神保健福祉士」の略称です。
日本社会事業大学には、学部、通信教育科に、精神保健福祉士の養成課程があります。
また、専門職大学院、研究大学院にも、多くの現場PSWが多数学んでいます。
身近なリソースを活かし、お互いの実践知・経験知に学び交流し合い、ネットワークを形成しようというものです。
今回はテーマとして、「オープンダイアローグ」を取り上げました。
丸々半日かけて、その実際と哲学を学び、率直に議論し合おうというものです。
病院・地域精神医学会でも前日の11月7日(土)に、斎藤環さんと向谷地生良さんのトークセッション「今、なぜオープンダイアローグか」が組まれています。
翌日の「S-PSWフォーラム」では、更にその内容を参加者で深められればと考えています。
詳しい趣旨やプログラムのタイムテーブル等は、以下をご覧ください。
なお、学内行事ではありますが、興味のある方は、どなたでもお気軽にご参加ください。
できれば、下記のご案内通り、事前にメールでお申し込みを頂けるとありがたいですが。
この情報の拡散、当日の飛び込み参加も歓迎いたします。
どうぞ、清瀬の日本社会事業大学にお越しください。
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第9回 S-PSWフォーラム
(日本社会事業大学 精神保健福祉士養成課程関係者フォーラム)
~PSWとして「オープンダイアローグ」を考える~
日本社会事業大学では、社会福祉学部・通信教育科・専門職大学院・研究大学院において精神保健福祉を学んでいる方と卒業した方々の相互交流と実践的学びの場として、「社大精神保健福祉士養成課程関係者フォーラム(S-PSWフォーラム)」を2011年より開催しています。
今回のフォーラムでは、フィンランドの西ラップランドで取り組まれ、今日本でも注目を浴びている「オープンダイアローグ」を取り上げます。
統合失調症の初発患者に対して、抗精神病薬の薬物治療によらず家族や友人のネットワークの中で、自宅などで当事者との対話を繰り返していくアプローチです。
85%が回復し、そのうち80%以上が精神病徴候を示さず、精神医療と関係を持たなくなっているという治療実績が報告され、世界に衝撃を与えています。
現地を訪れ、最近『精神看護』誌(2015年3月号、医学書院)で「さらに見えてきたオープンダイアローグ~フィンランド、ケロプダス病院見聞録」として詳細な報告をまとめられた下平美智代氏をお迎えし、ドキュメンタリー映画も見ながら、参加者相互のディスカッションを通して、その方法や哲学を学び、日本での可能性を考えます。
なお、これまで「S-PSWフォーラム」では、分科会形式でWRAPやSST、ピアカウンセリング等を学んできましたが、今回は分科会を設けませんので、あらかじめご承知ください。
通信教育科の現役生にとっては、オプションコース・プログラムの一環ですので、奮ってご参加ください。
詳しいプログラムは、以下をご参照ください。
●日 時:
2015年11月8日(日) 13:00~18:00
●場 所:
日本社会事業大学 清瀬キャンパス 教学C棟C601・602教室
東京都清瀬市竹丘3-1-30
●交通アクセス:
西武池袋線・清瀬駅南口下車「下里団地」「滝山営業所」「花小金井駅」行バスで7分
「社会事業大学前」バス停より徒歩2分
●参加者:
社会福祉学部、通信教育科、専門職大学院、研究大学院の在籍者および卒業者、社大の精神保健福祉士養成課程に関心がある方、その他今回取り上げるテーマに関心をお持ちの方々
●プログラム構成:
1 講演 13:00~14:00
司会:吉田光爾(日本社会事業大学社会福祉学部准教授)
講師:下平美智代氏(NPO法人リカバリーサポートセンターACTIPS 訪問看護ステーションACT-J)
「オープンダイアローグ(Open Dialog)を考える」(仮題)
2 ドキュメンタリー映画上映と質疑応答 14:10~15:40
「開かれた対話~フィンランドの精神科治療のオルタナティブアプローチ」
3 ワールドカフェで意見交換+クロージング 15:50~17:00
4 交流会 17:15~18:30(軽食とソフトドリンク付き。持ち込み、お土産大歓迎)
●資料代:1,000円(学部生500円)
●申し込み先
お申し込みは、以下の必要事項をご記入の上、以下のアドレスにメールでお申込み下さい。
(必要事項)氏名、課程、卒業年、現所属先、連絡先(メールアドレスなど)
(e-mailアドレス)spsforum.jcsw@gmail.com
●主催:第9回S-PSWフォーラム実行委員会(アルファベット順)
古屋龍太(社大専門職大学院教授:実行委員長)
門脇健二(板橋区社会福祉協議会)
小梶はるみ(銀杏企画)
小川瑛子(住吉病院)
贄川信幸(社大社会事業研究所准教授)
新井山克徳(駒木野病院)
大嶋巌(日本社会事業大学学長)
大山早紀子(前・通信教育科専任教員/立教大学)
添田雅宏(前・通信教育科専任教員/在宅支援センター円)
田中浩子(JHC板橋)
宇佐美幸子(鎌倉市障害者活動支援センター)
吉田光爾(社大社会福祉学部准教授)
※画像は、箱根彫刻の森美術館にて。記事本文の内容とは関係ありません。