まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

どんづるぼう

2011-06-05 01:05:54 | 風景
屯鶴峯と書いてどんづるぼうと読む。
実家のある奈良県の、二上山のふもとにある景勝地。秋吉台のカルスト台地のような
石灰岩の露出した山とかで、小学校の社会科でその名前は聞いたことがあったのだが、
あの辺りというだいたいの場所は知っていたもののついぞ今まで訪れたことがなかった。
少し前にテレビでやっていたのを見て直後、実家に「今度行こ!」とメールしたのだった。


で、GWのある日、いざ現地へ。
昔からよく車で通っていたおなじみの道を少しそれて山あいに入ったと思ったらすぐ、
母親の誘導で兄が運転する車は道路脇の駐車スペースに止まった。えっ、もう?
母親が軍手を取り出している。軍手だぁ!?たいそうな。何でスニーカーを履いて
こないのとたしなめる母親に、何でって言われても、、、と文句を言いながら、神社の
参道のような石段を上る。上るのはしんどいが(苦笑)こんな楽々来れるんだな。
石段を登り切ったらハイキングコースのような道、木々のとぎれた間をふと見ると・・
ええ~っ、何これ!!


目の前にはだかる白い岩山。そして踏み出してみればさらに驚きの光景が!!
白い岩盤が深い谷の向こうにまで続いている。白い岩は層をなし、滑り台のように
谷に向かって斜めに落ち込んでいる。うわぁ~、すごい。


履いてきた靴では不安定で這いつくばるようにしながら岩山をよじ登る。岩に手を
ついたら白くなった。ははぁ、なるほど軍手が要るわけだ。


岩山の細い稜線をさらに歩くと、白い風景はまだ奥に広がっていた。


続いて洞窟を見に行くと言っていったん車道に戻り別の道を行く。ブドウ畑の間を
抜けて歩いていくと、畑の脇のそこここに石灰岩の白い岩がのぞいているし、白い石を
積んだ石垣も見られる。へぇ~今まで気づかなかったなぁー。


しかしまさか藪こぎするなんて思わなかったよ!笹の葉から顔をガードしながら、
いったいこの道で合ってるの?と一抹の不安を胸に、だいぶ歩いてたどり着いた
洞窟は防空壕たった。隣り合って並んだ2つの穴からまさにクーラーのような冷たい
風が吹き出してくる。雨水が溜まって中へは入れないが(入りたくないが)この穴は
奥に抜けていて、横穴などもあるらしい。




戻りは急斜面をショートカット、石灰岩の岩山の上に出てきた。さっきとは反対側の
面のようだ。こちら側はまるでトルコのパムッカレを彷彿させるテーブル状の棚が、
段々畑のように谷の下に向かって広がっていた。うわぁ~!!


ここはいったいどこなのだ・・・?身近なところにこんな異境があったとは!
ほんとに地元を知らないものである。

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2 コメント

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ひろ009さん、 (ぷにょ)
2011-06-09 00:24:54
私は奈良に○十○年住んでいたのに、知らなかったなんて
恥ですね(汗)
奈良のことをよく知っている兄や母がいろんなところを
案内してくれるので楽しみなんです(笑)

連絡ありがとうございました。
返信する
どんづるぼう (ひろ009)
2011-06-06 20:57:25
こんばんは。
屯鶴峯は30年ほど前に(!)一度だけ従兄弟と行ったことがありますが、ごく一部を見ただけだったかなあ。洞窟のことは知りませんでした。
それにしても奇想の景観ですね。
秋吉台に比べると知名度の低いのがちと残念です。

P.S.○○わメンバーに例の件、連絡済みです。
  
  
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