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百田尚樹「陰法師」

2014-02-25 | 映画・ドラマ・小説
百田尚樹さんのベストセラー「永遠の0」は名前の知れたところですが、
百田さんが書いた時代小説があると知り、以前から読んでみたいと思っ
ていました。


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頭脳明晰で剣の達人、将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。
下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は、竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。

二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。
その真相が男の生き様を映し出す。

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久しぶりに感動して涙が出た小説でした。
時代小説は、いつも身分の違いによる葛藤や生き方の違いが語られ、
生まれついた身分が絶対で、それにどう向き合って生きていくか?
本当に厳しい時代だったと感じます。

そんな中で、国を変えたいという強い思いを持った若者たちの強い絆に感動します。

小説のタイトル「陰法師」の意味をずっと考えながら読んでいましたが、
終わりに近づくにつれ、「陰法師」の意味がようやく分かりました。


私にとっては、宮部みゆきさんの「孤宿の人」と同じくらいに良い時代小説でした。
どちらも映画化されたらいいのになぁ~って思います。

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