■韓国史劇「幻の王女 チャミョンゴ」
2009年の韓国史劇
高句麗建国の物語「朱蒙」が有名だが、「幻の王女 チャミョンゴ」は
「朱蒙」の曾孫ホドン王子と敵国関係にある楽浪の姫との説話をベースに描いたドラマ。
原題は「自鳴鼓(チャミョンゴ)」で、自ら音を鳴らす鼓という意味。
2006年「朱蒙」で主人公のチュモン王子を演じたソン・イルグクが、
2年後「風の国」でチュモンの孫のムヒュル王子を演じたことで、
ムヒュル王子(後の大武神王)がクローズアップされた。
「風の国」では、これまで冷酷と言われていたムヒュルを人間味豊かにソン・イルグクが演じ、
敵国の姫ヨン(チェ・ジョンウォン)との恋物語が描かれた。
ムヒュルに関しては、本作の方が事実に近いと言われている。
二人はあまたの苦難の末にやっと結ばれ一子をもうける。
この子こそが「幻の王女」の主人公ホドン(好童)王子なのだ。
「朱蒙」や「風の国」は、現存する数少ない史実を元にリアルな英雄物語として描いたが、
本作は、古くから伝わる説話(民話)を元に史実を絡めた壮大なファンタジーとして描いている。
作風としては、「朱蒙」よりむしろ新しい歴史ファンタジーとして人気を博した
ペ・ヨンジュン主演の「太王四神記」に近い。
「幻の王女」では、映画「ロードオブザリング」の衣装チームが男性用の鎧などを手がけた。
ワイヤーアクションも取り入れたみごとなアクションシーンを際立たせているのが、
ハリウッド映画スタッフが参加したVFX効果。
ジャッキー・チェンとジェット・リーが共演したハリウッド映画「ドラゴン・キングダム-伝説のマスターを探して」
を手がけたマクログラフィ社がCGチームに参加している。
(Webより抜粋)
■大武神王の頃の高句麗
朱蒙が建国し、その後を瑠璃(ユリ)王が引き継いだ高句麗は、
「風の国」の主人公として描かれた無恤(ムヒュル)が大武神王となった時代に
積極的にその領土を拡大した。
大武神王は、高句麗の王としては歴史上唯一、神王の称号を受けた王で、
27年間在位した期間に、扶余をはじめ、楽浪国など広範囲にわたって領土を拡大した。
この背景には、元々の領土の貧しさがあった。
高句麗を建国した卒本地方は今の中国東北部(満州)の遼寧省。
山岳地帯で要塞としては最適だったが、耕作地としては不向きで食料確保に苦労して、
領土に比べ人口も少なかった。
民を養うためには、高句麗はより豊かな平地を求めて近隣国家、
特に気候が豊かで平地の多い南部に攻め入るしかなかったのだ。
そこで狙われたのが、楽浪国だった。
■楽浪
BC108年に漢の侵入により滅ぼされた古朝鮮の地に設置された漢王朝の植民地。
漢王朝は、“漢四郡”と呼んだ楽浪郡、真番郡、臨屯軍、玄菟郡を足がかりに
朝鮮半島の支配に乗り出し、その中心となったのが楽浪だった。
楽浪郡は大国の高句麗よりよほど豊かだった。
しかし、多くの朝鮮族は、漢王朝の支配から抜け出ることを強く望んでいた。
その結果チェ・リとワン・ゲンによるクーデターが起きたのだった。
高麗時代までは「古朝鮮の復興」こそが、民の期待を背負った英雄たちの強い願いであり夢でもあった。
(Webより抜粋)
■韓国史劇「幻の王女 チャミョンゴ」
お薦めされたドラマを観ました。
「安市城 グレート・バトル」を観て以来の古代史劇でした。
「朱蒙」「風の国」「太王四神記」を観ていたので、とても興味深いドラマでした。
楽浪国のことは初めて知りましたが、解説を読んだら国同士の関係がよくわかって、
なぜ、ホドン王子が姫を裏切ってまで楽浪国を手に入れようとしたのか?
その辺りが余計に面白くなりました。
古朝鮮の復興を目指した領土の拡大を目論む古代ストーリーはどのドラマでも興味深くて、
その中で「朱蒙」ではチュモンとソソノの悲恋や「風の国」のムヒュルとヨンの苦難の恋と
今回のホドンとラヒ、チャミョンゴの恋が、史実を交えたストーリーを絡めて良かったです。
7話でホドンの少年期をヨ・ジングくんが演じていて、登場シーンにはキャ~でした。
ラヒの幼少期を「太陽を抱く月」にも出演していたチン・ジヒちゃんが演じていて可愛かったです。
二人の出会いが幼少時期にあるので、子役の二人の演技が上手で、
いろいろな出来事があって、互いに反する固い決意に満ちていき、面白かったです。
成長後は「賢い医師生活」のチョン・ギョンホさんと「気象庁の人々」などで
トップスターのパク・ミニョンちゃんで興味が倍増しました。
「油っこいロマンス」に続いて鑑賞したチャミョンゴ役のチョン・リョウォンちゃんと
幼い頃から一緒に生き延びたヘンカイもまた数奇な運命で結ばれていて
実の妹のように思いやる姿がとても良かったです。
やっぱり、史劇は面白い!
高句麗の第3代王の大武神王(ムヒュル)の息子の好童(ホドン)は、
眉目秀麗で近隣諸国ではちょいと有名なイケメン王子だった。
お隣の楽浪国の王は偶然ホドン王子に出会い、噂どおりのイケメン振りに、
なんとか娘の楽浪姫と結婚させようとホドン王子を説得し、
念願どおり娘と結婚させることに成功する。
やがてホドンは妻となった楽浪姫を連れて高句麗に帰ってきた。
ところが、父の大武神王は密かに楽浪国への侵攻を考えていた。
楽浪国には敵が侵入してくると自ら鳴り出す太鼓「自鳴鼓」があり、
守りの堅い国として有名だった。
そこで、大武神王は息子のホドンを呼び、妻の楽浪姫に自鳴鼓を破壊させるように命じる。
楽浪姫は夫のためにこれを引き受け、自鳴鼓を切り裂いてしまう。
楽浪姫から連絡をもらったホドンは、軍を率いて楽浪に侵攻する。
楽浪国の王は、自鳴鼓を切り裂いたのがわが娘と知り、娘を殺して高句麗に降伏した。
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