■韓国映画「金子文子と朴烈」 予告
2017年の韓国映画
朴と共に死ねるなら 私は満足しよう—。
大正期の日本に実在したアナキスト(無政府主義者)の金子文子と朴烈(パク・ヨル)の
愛と闘いの物語を描き出した。
1923年の関東大震災朝鮮人虐殺事件や朴烈事件が取り挙げられている。
本作は、大鐘賞映画祭で監督賞をはじめ5冠を達成、計10冠を記録している。
2017年大阪アジアン映画祭では、オープニングで上映され大きな話題を呼んだ。
『王の男』『王の運命(さだめ) 歴史を変えた八日間』『空と風と星の詩人 尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯』に続き、
イ・ジュンイク監督が再び世界を魅了する、禁断の歴史映画の誕生!
『建築学概論』のイ・ジェフンと、イ・ジュンイク監督のミューズとして
『空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』で注目された新鋭チェ・ヒソがW主演を務め、
2017年、韓国で大ヒットを記録。
本作には多くの日本人・在日韓国人俳優が参加。
布施辰治を演じた山野内扶(やまのうちたすく)やキム・ジュンハン、
韓国を拠点に活動する在日コリアンの俳優キム・インウ、
そして金守珍 (キム・スジン)、をはじめとした劇団「新宿梁山泊」のメンバーが顔を揃える。
日韓両国の実力派俳優による共演も見どころになっている。
(Webより抜粋)
■韓国映画「金子文子と朴烈」
「パパロッティ」「ムーブ・トゥ・ヘブン」に続いて、イ・ジェフンさんの映画を観ました。
実話を元に制作されている作品はどれも興味深いですが、
この作品は両国で物議を呼んだそうですが、確かに~と思ってしまう内容でした。
関東大震災後に「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマを信じて
朝鮮系の人々を襲う自警団のシーンや「天皇を暗殺しようとした」という
際どいストーリーまでが盛り込んでいて、日本人から観ると冷や冷やします。
でも、一方で文子と朴烈が受けた不当な裁判から助けようとした日本人の布施辰治弁護士や
2人の取り調べを担当した立松懐清判事のように、文子の不遇な境遇に同情した人もいましたから
実話を忠実に描いているんだなと思いました。
日本統治下での時代は、韓国人にとって生きにくい時代だったろうと・・・。
日本人の文子が朴烈に共鳴して、自分が考える世を語るシーンは迫真の演技でした。
大正時代において、現代的な性格の文子が書いた獄中手記の『何が私をこうさせたか』
を一度読んでみたいものです。
■STORY
1923年、東京。社会主義者たちが集う有楽町のおでん屋で働く金子文子は、
「犬ころ」という詩に心を奪われる。
この詩を書いたのは朝鮮人アナキストの朴烈(パク・ヨル)。
出会ってすぐに朴烈の強靭な意志とその孤独さに共鳴した文子は、
唯一無二の同志、そして恋人として共に生きる事を決めた。
ふたりの発案により日本人や在日朝鮮人による「不逞社」が結成された。
しかし同年9月1日、日本列島を襲った関東大震災により、
ふたりの運命は大きなうねりに巻き込まれていく。
内務大臣・水野錬太郎を筆頭に、日本政府は、関東大震災の人々の不安を鎮めるため、
朝鮮人や社会主義者らを無差別に総検束。
朴烈、文子たちも検束された。
社会のどん底で生きてきたふたりは、社会を変える為、
そして自分たちの誇りの為に、獄中で闘う事を決意。
ふたりの闘いは韓国にも広まり、多くの支持者を得ると同時に、
日本の内閣を混乱に陥れていた。
そして国家を根底から揺るがす歴史的な裁判に身を投じていく事になるふたりには、
過酷な運命が待ち受けていた…。
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