■韓国映画「君の誕生日」 予告
2019年の韓国映画
2014年に韓国で起こった高校生ら300人が犠牲となった「セウォル号沈没事故」を
初めて正面からテーマにした作品として、多くの観客の共感を呼んだ感動作。
韓国映画界を代表する演技派俳優ソル・ギョング。
『シルミド/SILMIDO』『TSUNAMI -ツナミ』『監視者たち』など
さまざまな作品で骨太な演技を披露し、卓越した個性を構築してきた。
『名もなき野良犬の輪舞』で演技人生第2の全盛期を築き、
『殺人者の記憶法』『1987、ある闘いの真実』『悪の偶像』の作品を通じて毎回多様な演技を披露してきた。
『プラハの恋人』『ハウスメイド』のチョン・ドヨンと18年ぶりに共演した。
長編デビュー作となったイ・ジョンオン監督は、事故後のボランティア活動を通じて
長い間、遺族と時間をともにする中で生まれた気持ちを反映させたという。
先行して製作されたドキュメンタリー映画と違って政治的メッセージはなく、
淡々と描かれる遺族の悲しみや喪失感がより一層観る者の涙を誘う作品。
(Webより抜粋)
■韓国映画「君の誕生日」
「セウォル号沈没事故」のニュースは私も記憶に残っていました。
この映画は、事故そのものではなく、その後の遺族たちの姿を描いた作品でしたが、
同じ遺族でもそれぞれの家族に事故後のストーリーがあって、
実際に経験した人でないとわからない苦しみだなと感じました。
この映画にタン・ジュンサンくんが出演していて、
「ムーブ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理士です」 に続いて心を打たれました。
タン・ジュンサンくんが、終盤のスホの誕生会で手紙を読むのですが、
このシーンがたまらなかったです。
生存者が語るスホの最後も、親の立場で聴けばたまらなかったと思います
それでも、生きなければならない苦悩が事故後もずっと続いていることに
切なくなるストーリーでした。
いつまでも息子の死を受け入れられずに、死んだように生きているスンナムも
そんな母親の姿を見て育つ幼い妹も悲惨でしたが、
最後にはほかの遺族たちと悲しみを分かち合えることができて良かったです。
■STORY
2014年4月16日に起きた「セウォル号沈没事故」。
未曽有の大事故で亡くした息子スホへの恋しさを抱きながら生きるスンナムを訪ねて、
ある事情で息子が亡くなった日から父親としての役目を果たせなかったジョンイルが、
あの日から2年経って、家族に対して罪悪感を抱えて帰ってきた。
母スンナムは、いちばん辛い時期に不在だった夫を受け入れることができないでいた。
そして主役不在の誕生日は、息子がいない現実を認めるようで怖くてたまらない。
亡くなった息子の近づいてくる誕生日を軸に、共に記憶し、
悲しみを分かち合うことがどれだけ生きていく上での励みになるか、
忘れられない傷を持つすべての人々に寄り添う、温かな感動作。
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