1969年
西鉄ライオンズに入団が内定していた秋葉敬三投手(22)=172㌢、68㌔、右投げ右打ち、鹿児島鉄道=の正式入団発表が、二十一日午後三時から福岡市天神の同球団事務所で行なわれた。発表には父親清三さん(62)鹿鉄のピッチングコーチ横山八郎氏が立ち会った。ライトグリーンの背広に黄と緑色のネクタイをきりりと締めた秋葉投手。色白で太いマユから受ける印象はなかなかのダンデー。カメラのフラッシュにも白い歯を見せ余裕たっぷり。国広球団社長は「目の輝きが違う。気が強そうだからきっと物になる」とホレ込んだようすだった。同投手は昨秋のドラフト会議で西鉄が11位に指名。交渉権を持っていたが、即戦力投手の必要性からシーズンに入って獲得に乗り出した。そして今月中旬、入団が決定。この日の正式発表となった。鹿児島商では下須崎選手の二年後輩に当たり、高校時代に池永(下関商)と投げ合ったこともある。池永が「いい投手だからぜひ取るように・・・」と国広社長に進言したという裏話もある。ノンプロ時代は四十二、三、四年と補強選手で都市対抗に出場。四十年には国鉄全国大会で高崎鉄道を相手に完全試合を記録。そのほか、ノーヒットノーラン・ゲームの経験も二度ある。秋葉は、さっそく同夜からライオンズの百道寮に入り、約一週間ファームで調整するが、そのあとすぐ一軍へ合流の予定。なお背番号は徳久投手の14番を譲り受け、徳久が61番となった。
秋葉投手の話 得意のタマはスピードボールだ。コントロールにも自信がある。プロ入りに踏み切った動機は、自分自身で望んでいたから入団した。目標はとにかく早くゲームに出たいことだけだ。タマの種類は上からのカーブと横からのカーブの二種類。それにシュート。スライダーをマスターするのが課題と言われています。
国広球団社長の話 金銭的な余裕がなかったから交渉を控えていたが、長足の進歩をしているので入団させた。すぐ一軍に合流させるが、勝ち星よりも来年そうそうの戦力として期待している。プロの水に早く慣れるために一軍に入れるわけだ。精神面もしっかりしているし、即戦力になってくれるに違いない。
西鉄ライオンズに入団が内定していた秋葉敬三投手(22)=172㌢、68㌔、右投げ右打ち、鹿児島鉄道=の正式入団発表が、二十一日午後三時から福岡市天神の同球団事務所で行なわれた。発表には父親清三さん(62)鹿鉄のピッチングコーチ横山八郎氏が立ち会った。ライトグリーンの背広に黄と緑色のネクタイをきりりと締めた秋葉投手。色白で太いマユから受ける印象はなかなかのダンデー。カメラのフラッシュにも白い歯を見せ余裕たっぷり。国広球団社長は「目の輝きが違う。気が強そうだからきっと物になる」とホレ込んだようすだった。同投手は昨秋のドラフト会議で西鉄が11位に指名。交渉権を持っていたが、即戦力投手の必要性からシーズンに入って獲得に乗り出した。そして今月中旬、入団が決定。この日の正式発表となった。鹿児島商では下須崎選手の二年後輩に当たり、高校時代に池永(下関商)と投げ合ったこともある。池永が「いい投手だからぜひ取るように・・・」と国広社長に進言したという裏話もある。ノンプロ時代は四十二、三、四年と補強選手で都市対抗に出場。四十年には国鉄全国大会で高崎鉄道を相手に完全試合を記録。そのほか、ノーヒットノーラン・ゲームの経験も二度ある。秋葉は、さっそく同夜からライオンズの百道寮に入り、約一週間ファームで調整するが、そのあとすぐ一軍へ合流の予定。なお背番号は徳久投手の14番を譲り受け、徳久が61番となった。
秋葉投手の話 得意のタマはスピードボールだ。コントロールにも自信がある。プロ入りに踏み切った動機は、自分自身で望んでいたから入団した。目標はとにかく早くゲームに出たいことだけだ。タマの種類は上からのカーブと横からのカーブの二種類。それにシュート。スライダーをマスターするのが課題と言われています。
国広球団社長の話 金銭的な余裕がなかったから交渉を控えていたが、長足の進歩をしているので入団させた。すぐ一軍に合流させるが、勝ち星よりも来年そうそうの戦力として期待している。プロの水に早く慣れるために一軍に入れるわけだ。精神面もしっかりしているし、即戦力になってくれるに違いない。