アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

またまた会食

2005年11月23日 | 雑感
11月21日(月)

イギリスから来たボスのTさんが、合弁会社のメンバーの懇親を図るために夕食に招待してくれると言う。つい先日、A社の出費で会食をしたばかりなので、今回は、こちらが接待役。日本食の「いちそう」を予約した。

メンバーはA社のアラブ人4人、アメリカ人一人。こちらは、新婚のS君夫妻を含めて4人。実は、先日帰国した際、イギリスで、東京本社で、至る所で「A社の連中は仕事をしないし、コントラクターのT社は言うことを聞かない。」とふれ回ったのが災いして、ブエノスアイレスの連中は、どうも仕事がうまくいっていないようだと心配したTさんが、仕事の様子を見るために来た模様だ。それで、会食でもして、我々を仲裁しようとしたらしい。

余計なお世話だ。わがチームは結構チームワーク良くやっているし、仕事も順調に進んでいることを確認してもらった。

A社の連中と一緒に食事をすると、酒を飲まないので、オレンジジュースを飲みながら天婦羅を食べたりと、奇妙なことになる。こちらだけビールを飲んでも、気分良く酔えない。彼らは車で来たというので、話を聞くと、全員車を買ったという。高々、一年程度の滞在で、しかも会社の近くの高層マンションに居を構えて、車の必要なんてなさそうだが。外に顔を出さない奥さんの移動手段に必要なのだろうか。そこまでの確認はしなかった。

彼らは、給料をどのくらいもらっているのだろう。ガソリンが上がっただけで、会社の利益は黙っていてもアップし、10月に臨時ボーナスが出たばかりだが、ボーナス一ヶ月分で車が買えるだけの給料でももらっているのかもしれない。それでいて仕事はあまりせず、薄給で黙々と働く日本人が、単身赴任で文句も言わず、仕事の尻拭いをしていることを考えると、割り切れないものがある。

こんなことを考えているから、表向き仲良くやっていても、心から打ち解けにくいところがあるのかもしれない。一年後にサウジアラビアの現場に赴任したら、今度はアラビア語を勉強しようとTさんが提案したが、今やっているスペイン語は楽しんでいるが、アラビア語はご勘弁願いたい。文字というより、線が波打っているだけで、区切りもわからない。

一時、帰国前に仕事の指示で険悪だったA社のK氏に、車の車種を聞くと、国ではトヨタのレクサスに乗っているという。US$70,000で、メルセデスと同じ程度の高級車だという。心の中で、「勝手にしてくれ。」とつい、やっかみが出てしまう。こんな石油成金の連中と、質素倹約を宗とする我がS社が本当にうまくやっていけるのだろうか。

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