不格好オヤジの日中のぼやき

主に日本と中国の話題についてぼやきます。

大荒れの天気の中、大嘗宮を参観

2019-12-02 16:58:38 | 日記
 大嘗宮を見学された後、Facebook等に投稿している友人に誘発されて、荒れ模様の天気の中、大嘗宮を見てきました。こんな天気だから参観者は少ないと思いきや、とんでもない、結構の数の人が参観に来ていました。期間限定(2019年11月21日~12月8日)ですし、今上天皇と同世代の自分にとって次の天皇の即位までは見れないとなると、これが最後のチャンスでありましょう。

  地下鉄二重橋駅を出て皇居外苑に入ると、荷物検査と身体検査があります。そして検査を終えて、日頃は近寄れない坂下門を通り抜けると、テレビでよく目にする宮内庁の建物がどっしり待ち構えています。ここから宮中行事が営まれる新宮殿もわずかにチラ見することが可能です。
 
      坂下門前の行列

      宮内庁庁舎

      新宮殿を臨む

  大嘗宮まで二通りのコースがある

 そこからコースが二手に分かれていて、富士見櫓の方から行くルートと乾通りから行くルートに分かれます(どちらからでも大嘗宮に行けます)。自分は桜の通り抜けで有名な乾通りを選択し、局門、道灌堀、通りの紅葉などを見た後、西桔橋から坂道を上って東御苑に入りました。東御苑に入ると大嘗宮が見えてきます。中に入って気づきましたが、大嘗宮は天守台のほぼ真正面、見慣れた場所に設けられてました。元々、江戸城の本丸御殿とか大奥があった辺りですね。

       局門

       道灌堀

     富士見櫓を臨む

     紅葉深まる皇居

      江戸城天守台

 大嘗宮は、「なんだ中に入れないの、雨だから入れてくれれば良いのに」とかぼやいているおばはんも周りにいました(気持ちは分かります)が中に入れません。ただ、建物は過度に密集はしていないので、外観だけならかなりを目にすることができます。近づけないため実感はできませんが、中に入れば木の香り、匂いがプンプンしそうな建物群です。

 
   大嘗宮(正面、南神門付近)

    大嘗宮(小忌幄舎付近)

      膳屋の壁
 大嘗宮(廻立殿、大手町方面を臨む)

 並んでいる間はずっと雨だったのですが、大嘗宮の周りにいる間だけ幸運にも雨は止んでくれました。ただ、大嘗宮を離れたとたん雨脚が強まり、大手門を抜けて大手町駅に到着するまでに靴の中はびしょびしょになっていました。まあ、恵みの雨ってことにしておきましょう。






成人式

2015-01-12 13:02:30 | 日記
 今日は成人の日、日本の成人は満20歳からとされているが、これは世界的には極めて遅い部類に属するようだ。ウィキペディアを見ると、大半の国では、成人年齢を18歳としているようで一番早いプエルトリコ、ハイチでは何と14歳、キルギス・ネパール等でも16歳で成人と見做されるとのこと。ヨーロッパはその大半が満18歳、アメリカは州により異なるが、大半はやはり18歳で、ごくわずかの州で19歳、21歳というところもあるようだ。

日本と同じ、満20歳を成人年齢としているのはタイ、台湾、ニュージーランド、チュニジアぐらいなもので、お隣の韓国では19歳と中途半端な年齢となっている。日本が何故20歳にしたかについては、明治民法制定時の徴兵制度、課税が20歳からだったという説と、15歳前後を成人としていた当時の日本の慣習と当時20代前半を成人とみなすことが多かった欧州との中庸を取ったという話の2つがあるようだが、確かなことは分からない。

 私が長く暮らした中国は、世界の大部分の国と同じ満18歳が成人年齢である。ただし、成人が有する権利、義務に目をやると、犯罪を犯した場合に完全な法的責任が生じる(ただし、中国の場合、故意による殺人、強姦、放火等重大な犯罪では14歳以上でも刑事責任が生じる)という点では似ているものの、様々の点で日本とは大きく異なる。

 日本では、成人と同時に選挙権、飲酒、喫煙、保護者の同意なき結婚等の権利が生じるが中国では随分と状況が異なる。中国では成人になっても一般の国民(人民)に選挙権がないのは無論のこと、成人年齢に達しただけでは結婚すらできるとは限らない。中国は法律上、男性が満22歳、女性が満20歳になるまで結婚はできないのである。親の同意は必要であるものの男性18歳、女性16歳で結婚できる日本と比べると年齢的に随分と遅くなっている。

 しかし、「上に政策あれば、下に対策あり」の中国。農村では習慣的に早くから結婚し家庭を持っているものも多く、そういう場合は式だけ先に挙げてしまっている(結婚登記は法定年齢に達した後行う)ケースが多いようである。駐在時代に良く通っていた上海の足裏マッサージ屋では、結婚式だけ先に挙げて、成人前に子供も産んだという出稼ぎマッサージ師の女の子に複数出会ったことがある。要は式だけ先に挙げてしまって、それをもって世間的また実質的に結婚したことにするのである。もっとも、都会ではこれと逆なケースが一般的だ。つまり、結婚登記だけ先に済ませ、結婚式は後で行うというパターンである。結婚登記を済ませていれば、日本の常識では立派に夫婦だが中国ではあくまで結婚式を挙げて皆にお披露目しなければ対外的に夫婦と言わないケースが多い。私が結婚式で征婚人(婚礼立会人)を務めた夫婦も、まず結婚登記を行い、時間的にはかなり後で結婚式を挙げるという形であった。

 結婚の話を長くしすぎたが、喫煙、飲酒はどうであろうか?中国駐在期間中、いろいろな中国人に、中国での喫煙年齢、飲酒年齢について尋ねてみたが、どうも皆歯切れの悪い答えしか返ってこない。「成人である18歳以上じゃない?」「よく知らない」「法律でそんな規定あったっけ?」等々。最後やむを得ず、ある弁護士に確認したところ、驚くべきことに中国では飲酒、喫煙とも明確な年齢規定がないというのが結論であった。ただし、未成年保護法に保護者(親、監督者)が、喫煙、飲酒などにつながらないよう監督する義務があるとの規定はある。また、タバコについてはたばこ販売取扱業者に対して、未成年への販売を禁止する規定があり、事実上喫煙は18歳以上という共通認識はできつつあるようだ。しかし、飲酒年齢については明確なものは何も存在しない。いろいろな中国人と話していると小学校時代から飲酒をしていたという人は結構多い。

 こうして見てくると、日本でも昨今は20になっても成人意識を持てない連中が増えてきているものの、中国ではそれに輪をかけて成人という意識は稀薄かもしれない。成人になっても選挙権も生まれず、男性は結婚もできず、飲酒も別に成人だから飲めるというわけではない。何とメリハリのない成人年齢?このためか知らないが、中国には成人式なるものも存在しないのである。


日本の年末年始

2015-01-05 13:55:54 | 日記
 22年ぶりに年末から正月にかけて、完全に日本で過ごしたが、日本の年末、正月も随分と変わったものだと思う。かつて元旦は多くの店が休業していたが、今は百貨店、大型ショッピングモール、スーパーを含め、すべて元旦から初売りがスタートし、かつての繁華街、商店街にあった元旦(三が日)独特の静寂はない。昔は多くの人が「元旦(或いは三が日)ぐらいはゆっくりしたい」などと言っていたものだが元旦はむしろ、大型小売店を営業するものにとっては営業戦略上、大変重要な日であり、悠長に休んでなどいられないというわけだ。



 正月料理の準備も随分変わったのだと思う。自ら作る人が減ったから既製品が増えたのか、既製品が増えたから作る人が減ったのかは分からない(たぶん、両方の理由からだろう)が、年末の大型スーパーにはあふれんばかりのおせち料理が並んでおり、これならわざわざ主婦が家で苦労して作る必要もあるまいと思う。年末も年始も多くの店が平気で開いているため、昔のように食料品を買いだめしておく必要もない。

 初売りのベンチマークであった福袋のかなりが年末から売られているのにも驚いた。昔は福袋と言えば、デバートと一部小売店の専売特許のようなものだったが、これほどたくさんの店が福袋を扱っていては有難味がなくなるのではないかと思う。ただ、中身が確認できる福袋が出てきている点は、消費者に対して良心的だ。昔は中身が見れないものしかなく、福袋を買ったものの服のサイズが全然合っていないなんてことは良くあった。年賀状も久方ぶりに復活してみたが、今は若者を中心にメールでの年賀挨拶も多いため、昔のようにポストの中の年賀はがきを見て正月をことさら感じることもなくなっているのかもしれない。

 初詣とお年玉の習慣ぐらいはさほど変わっていないと思うが、とにかく日本の年末年始がかつての非日常的な世界とは打って変わって随分と日常化したものだと思う。



 それでも少しはこの時期特有の非日常世界を体験したく、紅白歌合戦も無理して見たが、吉高由里子のメリハリのない司会、(知らない多くの)へたくそな歌手、トリの松田聖子の歌にもがっかりさせられ(高音部分が出ていなかった)、昔の紅白歌合戦のようには楽しめなかった。年をくったせいかもしれないが何だかとても寂しい気持ちだ。


高尾山となめこ汁

2014-11-25 17:12:59 | 日記
昨日朝NHKを見ていたら「探検バクモン」で高尾山を特集していたので、急に落葉前の高尾山を見ておきたいとの衝動に駆られ、一人昼から出動。12時10分に家を出て、バス(西武)⇒JR(中央線)⇒京王線で13時半頃には高尾山口に到着。乗り継ぎで待つこともなく、極めて順調だ。ところがケーブル、リフト入口はものすごい人の列、仕方ないのでひざも腰も痛い中、歩いて登ることに。何とか踏ん張り、薬王院経由で山頂までたどり着く。





紅葉はものすごく綺麗なのだが三連休の最後とあってすごい人、なんかくつろげない。山頂から10分ほど歩いたところの「もみじ台」は人も少なく綺麗との情報を得ていたのでそこまで行くことに。せっかく苦労して頂上まで上ってきたのに下って何か損している気分がしたが、山頂から少し下ってもみじ台に無事到着。確かに人は少なく、紅葉もそこそこ綺麗。もみじ台の上には茶店があり、なめこ汁が名物とのことでそれを注文、これでやっとくつろげるとばかり、なめこ汁を片手に持ち、facebookにアップしようとシャターを押す、とここまでは良かったが、片手に携帯、片手になめこ汁といかにも不安定な状態、シャターを押した直後にお盆の上のなめこ汁がお盆の片方の側にすべり、テーブルを経由して地面にバチャーン。もみじ狩りどころか、もーみじめな状態。お椀を拾い、散らばったなめこや汁の具も丁寧に拾っている(こう見えても環境にはやさしい)と、茶店の主人と思しき人が雑巾をもって「大丈夫ですよ」と一言。私が「本当に馬鹿なことをしました、申し訳ありません、もう一杯お願いします」と言うと、主人は「すぐにもう一杯もってきますから」と一言。しばらくして、なめこ汁を持ってきた御主人にお金を払おうとすると、「良いんですよ、また来ていただければ」と料金は受け取らず、そそくさと店の方へ。「有難う、ご主人」とつぶやき、なめこ汁をすする。うまい!こんなうまいなめこ汁は初めて(言っておくがタダだからではない)。なめこ汁とご主人のやさしさ、心意気に身も心温まるひと時であった。



確か藤田屋さんと書いてあったようなので御主人は藤田さん?、いずれにしても御主人必ずまたもみじ台に来てなめこ汁すすりますから。ひざと腰は痛いが何かさわやかな気分、下山するともう夕暮れであった。


ブログはじめ

2014-10-07 16:44:01 | 日記
今更だが初めてブログに挑戦する。あまり、気合を入れたり、格好をつけると長続きしないだろうから、力は抜いて。

連続21年余りの中国駐在(下記写真は上海の高層ビルから見た眺め)を終え、帰任。帰国後30年務めた会社を退職し、ブー太郎生活も半年を超えたが、自分ではブー太郎生活はブー太郎生活で勉強もできるし、それなりに充実しており、しばしの充電と考えている。ところが、家族はそうは思わない、まだ、退職年齢まで10年以上ある旦那、父親が家でぶらぶらしているとうっとうしくて仕方がないらしい。まあ、それも無理もない。日本は所詮は会社社会であり、世間体、人目を最も気にする社会だからだ。もっとも、自宅のある住宅地界隈で、働き盛りなのに日中ぶらぶらしている男は自分ぐらいかもしれないと思うと、自分もやはり不安な気持ちになる。ブー太郎ではあるものの決して引き籠ってはいけないと、スーパーに買い物に行ったり、ウォーキングに出かけたり、小旅行にでかけたり、講演会やパソコン教室に通ったり、都心へ出て友人、知人に会ったりと、なるべく外に出るよう意識している。



ブー太郎生活のおかげで、今まで見えなかったことも見えてきたりする。何よりも定職につかず、失業をされている方々の気持ちが理解できるし、炊事洗濯、掃除などベーシックな家事というものが真剣にやってみるとなかなか大変なものだと悟った。卑近なところでは、スーパーに足繁く通ったことで食料品の物価などが良く分かるようになってきた。長雨、天候悪化の影響による野菜の価格高騰はここ数か月本当に身をもって感じだことだ。

また、いくつかのスーパー、GMSをはしごしていると、どこがお得かも見えてくる。内の近所でいうと、食料品価格だけなら安い順に(安)西友<イオン<イトーヨーカ堂(高)である。もっとも、品ぞろえや総合力では西友はヨーカ堂にもイオンにも負けると思うが、まあ、とにかく同じもの(たとえば、同じブランドのポテトチップス等)で値段を比べると総じて西友が一番安く、ヨーカ堂は一番高い。それでは消費者がヨーカ堂を敬遠しないのかということになるが、実際に敬遠している消費者はたくさんいると思う。では、セブン&アイは何で儲かるのということになるが、セブン&アイが儲かっているのはセブニレブン(コンビニ)のおかげだ。コンビニは業界全体で暗黙の価格協定があるようで、同一アイテムではほとんど価格競争に陥っておらず、独自商品の開発、品ぞろえや見せ方(インストアマーチャンダイジング)が差別化の肝だ。セブンはその部分ではやはり強い。

また、多くのスーパーでは、夜時間が遅くなると、刺身や惣菜、弁当などを20%~50%割引するが、この割引を待って買い物をする人も多い。私も良くその時間を見計らって買い物する。毎回同じ人と顔を合わせたりしてバツが悪かったりもするが、どうせ食べる時間が遅いのなら、正直かなりお得である。私が長くいた中国のスーパーでも刺身の割引は見たことがあったが、それ以外のもので当日作った惣菜等をこれだけ大量に一気に値下げするという光景は目にした覚えがない。日本人の鮮度へのこだわり、価値観が良く表れている光景だと思う。



さて、主婦にとっては当たり前のことをぐだぐだと書いたが、中国に長くいた私にとってはある意味小さな発見。中国に20年以上もいたので日本の常識にいち早くキャッチアップできるよう頑張りたい。なお、テーマ中の「日中のぼやき」の日中とは、昼間という意味のほか、日本と中国という意味で使っている。

これまでいくつか再就職先の話もあったが、うまくかみ合わなかったこともあり、今は自分で何か始めてみようと言う気になっている。果たしてどうなることやら??ブログの作成にもまだ全然慣れていないが何とか頑張っていきたい。