天使がラッパ

５年生の娘は学校でのことをいろいろと話してくれます。
本人はいたって本気で、おもしろくも何ともないのかもしれないのですが、聞いててとてもおもしろい。
小学生ってしょうもないことにムキになってみたりときめいてみたり、大人の私からすると羨ましく思えるほど。



今日はピアノのレッスンだったので、その行き帰りの車の中でず～っとおしゃべりをしていました。
通学班の１年生に悪い子がいて、その子にキレた話、普段フニャンとした感じの女の子が男子と口喧嘩してその男子を泣かしたのを見て怖いと思った話、でも自分も同じように男の子を泣かしたことがあるという話、児童会長に立候補したいけどライバルが手ごわそうだという話、来年のフットベースボールのキャプテンになりたいけど、これまたライバルがいるからそのライバルには太鼓の部長になってもらって自分がフットベースのキャプテンの座をしとめるという作戦、自分は今少し反抗期だと言い、でもそれはお父さんとお兄ちゃんに対してであって、お母さんにはそうではないという話などなど。
この子は常にいろんなことを吸収して発散してを繰り返しているんだなあと思うのです。
もちろん、恋の話もしてくれます。
好きな男の子がいるようで。M君といいます。
でも何人目？というくらいコロコロと変わって今回のM君にいたっては好きになったり苦手になったりを繰り返し、好きになったのは３回目くらいかなと思います。
今日は理科の実験でのその子との話をしてくれました。
電気磁石の実験で、乾電池とコイルで磁石を作り、何個のクリップをつなぐことができるかというもの。
うちの子はうまくできず、頑張っても４個。
先生からは７個を目標にと言われたらしいのですが、５個目をくっつけようとするとバラバラと崩れてしまう。
半分キレかかっていると、M君が手伝ってくれたそうです。
すると、あんなにできなかったのに、なんとクリップ１０個！
うちの子はもうそれはそれはうれしくて♪
なのに、いじわるなK君が邪魔してきてクリップが崩れてしまったそうな。
「あのゴリラ！」と車の中で怒っていました（笑）
そして算数。
算数が嫌いです。
最近まで小数の割り算を習っていました。
時々宿題をみてやってたのですが、見てると頭から湯気が出るんじゃないかと思ってしまうくらい大変そう。
いや、そんなに難しく考えなくても、もっと素直にやれば大丈夫よと言うのですが、本人はそうはいかないようで。
それが今日は算数の話をしている途中で、
「まあいいんよ。今は頭の上で天使がラッパを吹いてくれようるけえ♪」
というのです。
またM君との話かな～と思っていたらそうではありませんでした。
天使がラッパを吹いていたのは、小数の割り算が終わって図形に入ったから。
そんなことで天使がラッパを吹きにきてくれるなんてねえ。
クリップ１０個の時にはいったい何がやってきたのかなあと思います。