キネマの神様

2020年03月30日 | 小説 エッセイ

今日、「キネマの神様」(原田マハ 著 文春文庫)を読み終えた。
私はこのひとの小説を4・5冊読んでいると思う。
この作家の小説は好きです。
この小説もよかった。

麻雀と競馬と映画が大好きな父親が心臓の手術で入院するので、
代わりに娘の歩が、父母の勤めるマンションの管理人をする。
両親はマンションの住み込みの管理人をしているのです。
私は通いの管理人ですが、昔は住み込みの管理人が多かったようです。
でも、この父親の管理人としての働き方は、現役の私からすると少しゆるい感じです。
父親の代わりとして娘が管理人をやるのですが、ほとんど映画のDVDを観ている。
このへん、著者の原田マハは管理人をよく知らないのかな、と思ってしまう。
でも、世の中いろんなマンション管理人がいるからなんともいえませんが…。
歩が管理人の代理をしに行ったときに母から、父親が300万円の借金があることを聞かされる。
彼女の勤める東京総合開発株式会社は、国内有数の再開発企業(デベロッパー)で、
オフィスと商業施設の複合開発「アーバンピーク東京」を都心に開業させ、
彼女は去年、シネマコンプレックスを中心とした文化・娯楽施設担当課長に抜擢された。
しかしそのときは、39歳独身の歩は仕事に疲れ、突然会社を辞めたばかりだった。
歩がいろいろ職安で仕事を探すが、なかなか就職できない。
ある日、父が歩の書いた映画の感想を、勝手に映画ブログに書き込み、それをキッカケに、
歩は有名映画誌「映友」の編集部に再就職が決定する。
そしてひょんなことから父も、「ゴウ」のハンドルネームで
映画ブログ「キネマの神様」をスタートさせることになる。
ここらあたりから物語は面白くなっていく。

そのあとは書きません。
このゴウという老人を、映画では志村けんがやるはずだった。
やっていたらいい映画ができただろうな。
志村けんは昨夜亡くなってしまった。
コロナのバカヤロ-!!
私は悲しいです。
合掌。

コメント
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