8/20、あるひとから「リストカット」への感想の
メールがきました。
私なりに、NHKのテレビ番組を観て書いた文章なのですが、
そのひとの気持ちが理解できますので、削除します。
文春文庫の「援助交際」黒沼克史著を読了して、
私は、深いため息をこころの中でついた。
人間てやつは哀しいな。
「人に迷惑かけなければ何やってもいいじゃん」
「バレなければいいじゃん」
とうそぶく女子中高生。
彼女たちを、単なる手軽な性の“おもちゃ”として買う男。
(教師や警察などの公務員が多いそうです)
娘の行動に無頓着な親。
体裁を繕う学校という組織で働く教師たち。
こんな単純な表現では、「援助交際」という事実は語れない。
もっと複雑な人間の想いが交錯していると思う。
ちびでデブで女性と話しもできない青年の援助交際。
60過ぎで、援助交際によって生きるよろこびを知る老人。
ああ…、人間って、やんなっちゃうな。
私だって…、性欲のかたまりだ。
ずーっと前、テレビのインタビューに女子高生が、
「今どき、援助交際なんてはやらないよ。ダサイよね」
といっていた。
いろいろな法規制ができて、
業者も東京ではやりにくくなったようです。
でも、それなりにはやられているんじゃないかな。
私がいえることはひとつ、
「自分の人生を愛せ」です。
4月6日朝日新聞朝刊一面の記事です。
記事によると、95年から99年までに殺人事件で逮捕、
書類送検された容疑者計6499人の年齢を
警察庁が調べたところ、49歳が一番多いという。
「中高年問題を扱う専門家たちは、老後への不安、
仕事や家庭でストレスを感じ、
人生の岐路に立つ不安定な世代であることが
背景にあると分析している。」
私も“中高年問題を扱う専門家”の一人として、
まったく同感です。
この私も、5月に「キレる49歳」になります。
みなさま、九想に気をつけましょう。
明日(4/8)、女房のフラメンコの公演がある。
「Triana Ole ! 3 岩崎恭子フラメンコ舞踊スタジオ公演」
です。
東京の「中野Zero大ホール」でやるんですが、なんと、
後援が、日本フラメンコ協会、スペイン大使館なんです。
なんかこれだけ見ると、大袈裟ですね。
おれの女房が、ねー。
笑っちゃいます。
今日もおれが、休日出勤の仕事から帰ると、
明日の準備におおわらわだった。
彼女は、今日も1日スタジオ・トリアーナに行っていた。
昨日は、帰りが深夜12時前だった。
亭主も息子たちもほっぽりなげて。
仕事をして帰ってくるおれのメシはどうすんだよー。
今夜は眠くて、どうにも我慢できなかった。
11時に起こしてくれるよう頼んで、
9時に蒲団に入った。
起こしてくれたときの女房は、
公演で着るフラメンコドレスを着ていた。
パソコンに向かうおれのうしろで、
あいつは、口三味線…とはいわないか、
フラメンコの曲を口ずさみながら、
振りの練習をしている。
女房が話すことはフラメンコのこと、
おれが喋ることはホームページのこと、
互いの頭の中のことしか話さない。
こんな夫婦関係やってられない。
明日、女房は朝からドレスや靴などかかえて
中野に行く。
おれは、家でパソコンに向かっているだろう。
夜にはおれも中野に行きますがね…。
今日から、ネットへの書き込む文章の形を変えます。
これまでは、どうしても1行35文字の形にこだわっていた。
段落を変えたときは、1字あけるとか。
しかし、パソコンのディスプレーで読む
ということを考えると、それでは読みづらい。
他人のぎっしり詰まった文章は、
正直いって読む気がしない。
やはり、読みやすさということに私は気を配りたい。
読んでもらって“なんぼ”ですからね。
こういう気持ちになったのは、
「ほぼ日刊イトイ新聞」の影響です。
私もかなり、きちんとした形の文章にあこがれ、
書きたいと思っていた。
最初にこの形の文章を見たときは違和感があった。
しかし、句読点で文章を区切っている文章は、
読みやすいです。
九想庵に載せる小説は従来通りにしますが、
それ以外は、この形にします。
4月2日の月曜日は、私のよく行く居酒屋「らくや」の休業日です。
先週、いつもの金曜日に飲みに行ったとき「花見をやるからこないか」とい
われた。
場所は、うちの隣の中央公園ということだった。
月曜日、仕事は定時で終わり、6時頃家に着いた私は、ホームページづくり
の作業をした。いざはじめてみると難しいですね、ホームページというものは…。
7時半頃、ぼちぼち行ってみるか、とパソコンの電源を切った。
外は寒いので、コートのなかわた(というのでいいのかな?)を入れた。今
年は寒暖が激しく変化するので、なかわたを取ったりはずしたり何回もしてい
る。
こんなに寒くても花見なんてやってるのかな…、と不安な気持ちで中央公園
に行ってみたら、いました、いました、お店でよく見るおなじみたちが。
6時半頃からやってたようで、もうできあがちゃった人もいるようだ。
私は、緊張して、その輪に近づいた。
素面の私は寒さもあり、遠慮がちにいったのですが、向こうはもうできあが
ってる連中です。
「いおぅ、Oさん。いらっしゃい」
と威勢がいい。
私は、はじめてらくやで会ったときに山本周五郎の話をしたSさんの隣に坐
った。
彼はシャイなひとで、ものしずかに私の坐る場所を空けてくれた。
会費は2000円だった。それをママに払い、私はまずビールをもらった。
次は、日本酒だ。うまい。
頭の上には桜の花。まわりには、こころほぐれた「らくや」の常連たち。
少し寒いが、これを極楽といわないで、なにをそういう。
そのうち、マスターが「ギターがあればいいね。Sさんのブルースギターは
いいよ」なんてこという。
ばかな私は「それじゃ、持ってきます」といって、Sさんが「いいですよ」
ととめるのもきかず、家にギターを取りに行った。
酒も入り、いい気分になった私は、ザックの中に、ケーナ、ブルースハープ、
尺八、サンポーニャ、クロマチック・ハーモニカ、リコーダーを入れ、ガット
ギターをぶらさげて花見の輪に戻った。
さあーそれからが楽しかった。
私は、ケーナを吹き、マスターはブルースハープを吹いた。Sさんのブルー
スギターは最高だった。いつも静かなSさんだが、ギターを弾きはじめたらだ
んだんのってきて、もりあがった。そのうち、キーをCにしてもらってブルー
スコードを弾いてもらい、私がクロマチック・ハーモニカでそれに合わせた。
楽しかった。久しぶりに愉快だった。会社のことも、負け組人生も、みんな
忘れた。
すっかり酔ってしまった私は、どのように花見がお開きになったかも覚えて
いない。
翌日、二日酔いの私はつらかった。
でも、あんな夜はもうめったにないだろう。