ノーベル博物館と、市庁舎見学でノーベル賞についてずいぶん学んだ。
ノーベル賞は物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の6部門があるけれど、このうち、経済学賞に関しては賞金の出所が他の5部門と異なり、厳密にはノーベル賞ではないらしい。
授賞式は平和賞以外の5部門はストックホルムだけれど、平和賞はオスロ(ノーベル賞が始まった当時、ノルウェーはスウェーデンの支配下だったから)。
そして、市庁舎にノーベル賞で授与されるメダルと
『ほぼ』同じ
という、メダルが飾られていた。なぜ『完全に同一』ではないのか、というと、物理学、化学、生理学・医学、文学の4部門に関してはそれと同一だけれど、
平和賞と経済学賞のメダルが他の4部門のメダルと異なるから
メダルも複数あるのね。
そして、ガムラ・スタンにあるノーベル博物館にも行った。ここでは歴代受賞者について知ることができる。恥ずかしい話、私はあまりノーベル賞に関して知らなかったので、とてもためになった。
ここでは受賞者がスピーチをしている短い映像が流され、私は川端康成氏とアマルティア・セン博士のものを見た。また、湯川秀樹博士の奥さまの書が展示されていた。
1980年代の授賞式のビデオをぼーっと眺めていたら、見知らぬ女性が、『男性ばかりよね』と声をかけてきた。改めてビデオを見たら、本当、男性ばかりだった。その女性は続けて、『男性がこの世を支配しているものね。でも、
次は私たちよ
』と話しかけてきた。うわー、強気な発言だ、と思っていたら、『あなたや私、という意味ではなくって』と言ったので、あぁ、そうか、と思い、『そうね、次の世代の女性に期待しましょう』と言って別れた。
100年以上続いているノーベル賞で、女性の受賞者は本当に少ないと思う。あと100年たったときに男女比が半々だといいな、と思う。
この博物館にはカフェがあり、ノーベル賞授賞式晩餐会で出されるアイスクリームを食べられる、という。私はもちろん食べる気でいたけれど、
寒くて断念
した。それでもあきらめきれなくてギフトショップで
晩餐会のコーヒーと一緒に出されるチョコレート
を購入。ちょっと満足。
写真はノーベル賞授賞式が行われるストックホルムコンサートハウス。