先日近くの町に行ったのは、ミシンを引き取ったため。
ある日、モノ作り大好きなソクチくんが『ミシンを使いたい』と言い出した。まずは
・実家から借りる
・安い新品(150ユーロ程度(18,000円くらい))を購入
を考えた。購入しても置く場所に困るし、ということで、とりあえずは実家から借りることで話がまとまった。
が、実家のミシンはテーブル収納型なので、『取り外しが面倒だなぁ』と言い出し、eBay Kleinanzeigenをチェックしだした。このサイトでは、主に引越しや家の片づけ、遺品整理をするなど人が無料~格安で出している(利益よりも手放すことを重視)品物を見ることができる。
壊れているミシンも何台か無料で出されていたのでソクチくんが『壊れているミシンが3台くらいあれば、使えるミシンにできると思う』と言い出したけれど、さすがにこれは止めた。
次に目を引いたのは、Singerの足踏み式ミシン。これもテーブル収納型なので場所を取る。『どこに置くの?置く場所ないけど』と言ったら、『普段はホームオフィスの時に使うラップトップを置く台にする』と言う(今はサイドテーブルの上に箱を置いて高さ調整している)。ホームオフィスは今のところ、今月末で終了予定なんだけど。
Singerの足踏み式ミシンは戦前~戦後まで意外とたくさん出されていたので、割と状態のよさそうなミシンを出品している1人とコンタクトを取った。彼の値付けは
1ユーロ(交渉可)
だったけれど、備考に
ミシンの価値を考えて正当な値段をオファーしてください
とあったので、ソクチくんは40ユーロ(4,800円くらい)で取り引きを持ち掛けた。返信は『悪いけど
40ユーロでは売りません
』だった。いくらを考えていたのかな?と思い、聞いてみたら80ユーロとのことだった。うーん、80ユーロなら新品買うかな。
というわけで、別の方とコンタクトを取った。その方は、3台のミシンを出品していて、Singerのミシンは2台セットで60ユーロ(交渉可)となっていた。
Singerのミシンを1台(古いほう)だけ45ユーロでどうでしょう、と連絡したところ、OKだったので、引き取りに行った。糸を通して縫えるかどうかは確認していないけれど、ミシン自体は動く、と事前に聞いていたけれど、実物を実際に確認したら本当に特に問題なさそうだった。出品者も感じがよかったので、結局50ユーロで引き取った。
取扱説明書をはじめ、押さえ、ボビン、糸、ハサミなど、使えるものも使えないものも埃だらけのまま引き取り、自宅できれいにし、油を差し、試し縫いをしてみた。
問題なく動く!
いい買い物をしたと思うけれど、やっぱり場所が…
ちなみにこのミシン、
1929年12月製造
だった。