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学会が開催された場所はミュンヘン郊外の小さい街。主催者によると、
ミュンヘン空港からアクセスがよく、小さめの古い街
で、なおかつ、200人規模の学会を開ける会場、ホテルがある、ということでこの街になったらしい。確かに、ミュンヘン空港からエアポートバスが出ているらしいので、飛行機で来る人には便利だったかもしれないけれど、電車だと、
ミュンヘンから1時間に1本
しかない電車に乗らないといけないので、ちょっと不便だった気がする。
初日、主催者が、『以前、この街にきたことがある人』を聞いた。
200人中、3,4人
しか来たことがなく、多くの人が初めてだった。
学会の途中、日本人の人と一緒にガイドツアーに参加した。英語でのガイドもあるかな、と思っていたけれど、
ドイツ語のみ
で、私は、『何年住んでも勉強しないと語学は上達しない』を証明した。一緒に行った日本人の人は、ドイツ語は全く分からず、ガイドさんが、私に一生懸命説明し、私がそれを日本語に訳す、ということをしたけれど、語彙が全く足りず、ほとんど理解できなかった。
ガイドツアーは、市庁舎から始まり、レジデンツ、写真の教会を回った。ここの街は、写真の教会の塔が、
133mで、レンガ造り最長の塔
というのと、1400年代にあった、この地域の王様と、ポーランドのお姫様の結婚式を祝い、今でも4年に1度、結婚式を行う、というのがウリらしい。
というのも、ガイドさんが、レジデンツの説明をするのに、『このレジデンツは、建設に900万ユーロかかった。結婚式は、1週間で220万ユーロかかった』というのを何度も繰り返していたから。レジデンツ建設時は、資金難だったらしく、『窓に見えるけれど絵』や、『大理石に見えるけれどペイント』というものがあった。
教会は、長さ100m。地下にも教会があり、その地下の教会の長さは、50m。普段は地下の教会は立ち入り禁止らしいけれど、工事の人が入っていて、頼んで入れてもらえた。やっぱり、下の教会は質素だった。
そのほか、小高い丘の上にちょっとしたお城があったり、と、なかなかかわいい街だった。
今回、なんとなく、『なぜ学会をそういう小さい古い街で行うのか』がわかった気がする。
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