本の交換場所で「シンデレラ」を見つけた。以前読んだシンデレラは続編だったので、喜んで持って帰った。しかも、ドイツ語と英語で書かれている。
早速読み始めて「あれ?ちょっとおかしくない?」と思い始めた。お父さん、
ヘーゼルナッツの枝を折る
んだっけ?シンデレラはその枝をお母さんのお墓のそばに植えるんだっけ?ぱらぱらとページをめくっても
魔法使いが出てこない
。ソクチくんに伝えると、『それはディズニー版。あおが持っているのは
グリム童話版
だよ』と言われた。確かに表紙にグリム兄弟と書かれていた…
3日間、お城で舞踏会があり、シンデレラは鳩が用意してくれたドレスと靴で参加する。王子はシンデレラを気に入り、シンデレラが帰宅するときに
後をつけて
シンデレラの家を特定する。シンデレラはうまく逃げるので、王子は気に入った女性がシンデレラかどうかは特定できない。3日目、王子は階段に樹脂を塗り、シンデレラの
金の靴
を得る。
その金の靴を持ってシンデレラの家に行き、まず姉たちがその靴を履く。上の姉はつま先が大きすぎて靴が入らなかったので、お母さんが『どうせ女王になったら歩くための足何て要らないんだから、
そのつま先、切り落としてしまいなさい
』と言い、つま先を切り落として靴を履く。王子は『おぉ。靴がぴったりだ。あなたがあの時の娘だ!』と喜び、馬に乗せて帰ろうとする。途中、シンデレラのお母さんのお墓のそばのヘーゼルナッツの木に止まっている鳩が『靴は小さすぎる。靴に血が付いている。本物の花嫁は家にいる』と教えて、シンデレラの家に戻る。
2番目の姉はかかとが大きすぎたので、お母さんに言われてかかとを切り落とす。
王子喜ぶ→馬に乗せる→鳩が教える→家に戻るを繰り返し、今度はシンデレラに履かせ、顔をよく見ると舞踏会の女性だと気が付き、お城に連れて帰る。
という話だった。
ソクチくんには『おとぎ話だから』と言われたけれど、
・お父さんはいくら不在がちとはいえ、自分の娘が汚れた服でキッチンで寝ていても気にならないか?
・シンデレラは本名があるはずなのに、お父さんも「シンデレラ」と呼ぶのはなぜ?
・鳩はどこからドレスと靴を持ってくるの?
・毎回シンデレラがドレスと靴を返すのはなぜ?
・王子は鳩に言われないと2人の姉が自分が探している女性だと気が付かないの?
などなど気になる点が盛りだくさんだった。もうおとぎ話を読む歳ではないのか…
この本、ドイツ語と英語で書かれていたので、両方読んだ。
あるドイツ語の文が過去形で書かれていたけれど、英語では
would
が使われていた。ソクチくんに『おかしくない?』と聞いたところ、少し考えてから『確か、wouldで
過去の習慣
を表せるんじゃなかったっけ?』と言われた。そういえば、高校生の時に『I would often go fishing.』とかいう文章を読んだような気がする…
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