Gustavo with LA Phil。一夜目の今日は
- J. アダムズ:Must the Devil Have All the Good Tunes? 〈日本初演〉
マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
アダムズ、これも暗譜なのね。すごいGustavo。ま、世界的指揮者と自分を比べる方がどうかしている。
後半は、マーラーの交響曲第1番。
第一楽章。出だしは、トランペットのありえない事故で始まった(あれは事故よね?)。バンダのトランペットよ、何があった?そしてバンダトランペットの音は、もう少しちゃんと聴こえても良かったのでは無いか?と頭の中をぐるぐるしてしまう。
しかし、その後の歌い方のなんと美しいことか。思ったよりテンポがゆっくりな気がする。前からこんな演奏だったかしらん?第一主題は滔々とした流れのようにゆったりと。そして第二主題からは持ち味のキレの良い演奏に。Gustavoが腕をぐるぐるさせるのに合わせてオケが加速する。あー、こういうオケが欲しいんですよね、佐藤先生!
第二楽章。低弦渾身のリズム。そしてワルツ。Gustavoは指揮台の上で踊っている。あら、ちょっと体の線が締まったんじゃないかしら?La valseを聴きたし。
第三楽章。ティンパニの憂鬱なリズムの上にコントラバスの独奏。昔、Gustavoがドイツだったかオーストリアだったか公開リハーサルで「Please, I’m hungry〜」とやって聴衆を沸かせた場面が蘇る。ロスフィルに説明をするときにあの話をしたのだろうか?
第四楽章。第三楽章の最後、くるくるくるくる、で、シンバルがばしゃ〜ん!弦さすが、プロは違うなー。あれがちゃんと弾けるんだ〜(当たり前)。リズム感が素晴らしい。指揮にぴったり合ってるし!Gustavoがどんなに揺らしても、腕をぐるぐるして加速しても、一糸乱れず付いてゆく。見習いたい。佐藤先生、本当にごめんなさい!
この、青春の真っ只中のような曲。しかし、明後日がマーラーの9番と知っている身としては、明後日には死んじゃうんだよ、君。。。みたいな。
大興奮の中で終わる、Gustavo & LA Phil第一日目。流石に明後日はこういう訳には行かんであろう。。。どうせなら、今日家人と来たかった。