ここのところ寝不足だし、昨日は22時15分からのプロムスでシンデレラ帰還だし、どうしようか迷ったが、パリに住む元ピアニスト志望の友人が好きなルガンスキー-というわけで、前半だけ聴くことにした。
ルガンスキーといえばラフマニノフ弾きとして有名。その彼がラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を弾いた。以前、ロイヤルフェスティバルホールでラフマニノフのPf協奏曲を弾いたときは今一つに思えていたのだけれど、今日はなんだかいい感じ。
テクニックは評判通り素晴らしい(コンマスはアンコールの時、物珍しいものでも見るかのようにルガンスキーの指を見つめていた)し、有名な第16変奏のアンダンテ・カンタービレも綺麗に歌っている。いやいや、満足。音については、会場のせいでオケにかき消されてしまった部分もあって、ちょっと残念。もう一度きちんとしたホールで聴いてみたい。
聴衆も大歓声でルガンスキーを讃える。この出来ならば当然だろう。ちょっと疲れ気味だったけれど、来て良かった。