こんなにすぐに戻ってこられるとは思っていなかった、古典絵画館。イタリア旅行の後だけに、イタリア物に前回より時間をとった。
ミケランジェロ。
まるで日本の少女漫画のようではないかしら。長い美しい睫、透き通った肌。顔色の微妙な色合いなど、殆ど
「巻頭カラー」
でも値段は、priceless?
フェルメール(イタリア物ではないけれど)
結局前回と同じ絵にスタックされているだけなのだけれど。何が画面に動きを与えているのか?といえば、少女の目から頬にかけてのわずかな影。こんな一筆が見る人の目を少女の顔、特に手紙を読む目から手紙へと動かすのだろう。
フェルメールは題材の選ぶにあたっては人間心理を、絵を描くにあたっては見る人の生理まで十分心得ていたように思われる。恐ろしい人だ。
ラファエロ
フランスの高校生の団体さんと一緒になる。先生の説明を、こっそり盗み聞き。そう、三角形の構図。仰るとおり。離れてみると余計に良く分かる。
どれ程見ても、見飽きることがない。ガラスで保護されているので、目の前のソファに座るとマドンナの辺りが丁度光ってよく見えない。少し距離を置くと、光らないかわりに、細かい表情を見ることができない。
この絵は、もともとどんな場所に、どんな高さで置かれていたのだろう?マドンナは、常にこうして見上げなければならない位置にいたのか。彼女らの顔を、至近から見ることは、通常誰にも出来なかったのだろうか。