リスボン唯一のミシュラン星付レストラン「イレブン」。
丘の上という見晴らしの良いロケーションを活かし、一面がガラス張りで、リスボンの街、海のような川を一望できる。
美しい景色を眺めながら、メニューを見ていると食欲がわいてきて、ついつい「デギュスタシオン」コースを選んでしまう。
シンプルな飾り皿。
アミューズブーシュ1品目(!)。ウサギの肉団子(手前)がビーツの赤紫色ソースも美しく、美味であった。
アミューズブーシュ2品目はロブスター。薄い黄色の紙のようなものは組織の模様がジンジャーのようだが、甘みは感じたものの、ジンジャーの風味はなかった。ソースはオレンジマーマレード風。
前菜(ようやく)1品目はフォアグラ。かぼちゃが敷かれ、上にはかぼちゃとスパイスのピューレ。これが絶品!
アスパラガスのスープ。アスパラガスはスープ(液体部分)だけでなく、緑色(表面)の部分を薄く削って千切りにしたようなものや、中心部の白い部分を極薄の短冊切りにしたものが用いられ、さらに香味野菜のみじん切りが食感のアクセントになって美味しく楽しい。緑の海苔様のものは何か不明。食感は海苔だが、香りは強くない。
ヒメジのブラックオリーブソース。身が透明がかって白く、臭みのない魚を頂いたのは久しぶり。付け合せはなすのピューレ、アーティチョーク。
アスパラガスとパルメザンチーズのリゾット。オストラル系のシェフのお店でよく見るえびのジャガイモ巻き。バルサミコ添え。リゾットも火加減抜群、えびも揚げたて。当たり前、と日本の方は思われるだろうが、その当たり前になかなか会えないヨーロッパ。。。
お口直しのグラニテ。名前を忘れました。ブラジル産の果物だそう。パッションフルーツのような味。
お肉はシャラン産の鴨を選択(ポルトガルなのに)。カルダモン風味のポルト酒ソース、イチジク、サツマイモ、と言われたら、選択しないではいられない。大変結構なお味でした。幸せの一皿。
プレデセールは桃のムース。マドレーヌも取ってしまった。ポルトガルでマドレーヌ系ケーキが美味しくないはずがない。 UKよ、少しでよいから見習って欲しい。。。
メインデセール。右下から反時計回りに、クリームブリュレ、ピスタチオのマカロン、チョコレートチーズケーキアマレットアイスクリーム添え、イチゴのゼリー寄せバルサミコアイスクリーム添え。最初クリームブリュレはクリームが濃すぎる、と思って残していたが、チーズケーキ、イチゴが甘さ控えめだったため、結局クリームブリュレに戻り、完食。
プチフール。もちろん食べた。
最後はエスプレッソで締め。エスプレッソ、水他含め100.5ユーロ(コース自体は89ユーロ)。まあこんなものか。土曜のランチは観光客のみで閑散としていたが、ディナーや平日のビジネスランチは混むらしい。